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Oct 29, 2004
テーマ：最近観た映画。(40091)
カテゴリ：ＤＶＤ・ビデオで観た映画
ジャンル分けとしては“コメディ”と紹介されている作品ですが、
クリスマスにピッタリのとても素敵で心温まる“ファンタジー”作品です。 １９４７年の作品ですが、日本では１９５１年に公開されました。 ≪ストーリー≫ 赴任された街に、新しい教会を建てようとする司教のヘンリーは その資金集めに１日中奔走していたが、なかなか事は運ばず、 忙しいあまり、家族とゆっくり過ごす時間もほとんどなく、 愛する妻ジュリアとの夫婦仲もギクシャクし始めていた。 クリスマスを１週間後に控えたある日、神に祈りを捧げるヘンリーの前に、 突然、会ったことがないダドリーと名乗る男が現れる。 ダドリーは、神から派遣された天使だとヘンリーに言う。 半信半疑のヘンリーだったが、いつの間にかダドリーのペースに押され、 助手として働いてもらうことにした。 ジュリアや娘に限らず、秘書やメイド、見ず知らずの待ち行く人など、 時には天使の力も利用するものの、誰にでも親切で心優しいダドリー。 ヘンリーは、ダドリーが自分のまわりの人たちを次々に魅了し、 特にジュリアが楽しげにダドリーと過ごしていることに嫉妬し始めていた・・・。 キャストは、天使のダドリーにケイリー・グラント（当時４３才）は 背が高くてガッチリしていてとてもスーツが似合う、羽のない天使です。 司教のヘンリーにはデヴィッド・ニーヴン（当時３７才）は ケイリー・グラントよりも、すっかり年上に見えてしまいましたが、 やはり、往年の作品にも感じられる独特の雰囲気が出ています。 その妻ジュリアにはロレッタ・ヤング（当時３４才）は、 大きな瞳が印象的で、とってもスタイルが良くてきれいです。 監督は、ドイツ出身のヘンリー・コスター。 「オーケストラの少女」（１９３７）、「ハーヴェイ」（１９５０）、 「人生模様」（１９５２）、「聖衣」（１９５３）、「あの日あの時」（１９５５）、 「Ｈ氏のバケーション」（１９６２）、「歌え！ドミニク」（１９６６）など、 数多くの作品を手掛けていますが、観たことのない作品ばかりで・・・。 きっと、心のふれあいを描いた作品がいっぱいありそうです。 自分が生まれる前の作品を観ると、とても不思議な感じがします。 特に、白黒映画は、モノラルなのに音楽がとても心に残ったり、 オープニングやエンディングロールの文字が素敵だったり、 かえって、そんなことがとても新鮮に感じたりすることもあります。 この物語の中でも、クリスマスツリーの飾りつけのキラキラした輝きや 冒頭のシーンで、舞い落ちる雪がとてもきれいに見え、 ダドリーが褒めていたジュリアの大きくて素敵なグリーンの瞳、 ジュリアがショーウィンドウで見つけたきれいな飾り帽子など、 白黒映画なのですが、色や輝きが伝わってくるようでした。 そして、ダドリーがいたずらっぽく見せてくれる天使の力は 魔法のように楽しませてくれます。 スケート場で、いかにも代役のスケーターが滑っているのがバレバレなのですが、 ダドリーとジュリア、そして気のいいタクシー運転手のシルベスターの３人で 生バンドの演奏に合わせて、楽しそうにスケーティングをするシーンは、 思わずニヤリ（←微笑みに近いニヤリです！ 笑）としてしまいました。 それは、照明の位置やカメラの角度と遠近を変えて、上手く撮られているからです。 他にも、素敵な魔法が随所に見ることができますのでお楽しみに・・・。 クリスマスイブに、ヘンリーが教会でダドリーの書いた“カラの靴下”の話をします。 それまでのストーリーと重なって、心にジーンと溢れてくる感じがしました。 決して“気まぐれ”な天使ではなく、人々に愛をもたらす“素敵な”天使でした。 原題は、「Ｔｈｅ Ｂｉｓｈｏｐ‘ｓ Ｗｉｆｅ」。 １９４７年のアカデミー賞で、作品賞、監督賞（ヘンリー・コスター）、 劇・喜劇映画音楽賞（ヒューゴ・フリドホーファー）、編集賞（モニカ・コーリングウッド）、 録音賞（ゴールドウィン・サウンド部）と５部門にノミネートされ、録音賞を受賞しました。 意外なことに、出演者のノミネートはありませんでした。 また、１９９６年「天使の贈りもの」というタイトルでリメイクされています。 デンゼル・ワシントンが天使のダドリーを、ホイットニー・ヒューストンがジュリアを演じ、 他に、コートニー・Ｂ・ヴァンス、グレゴリー・ハインズ、ライオネル・リッチーなど、 楽しそうなメンバー共演しているようです。 作品のスチール写真を何枚か観ただけですが、オリジナル同様、白黒で制作され、 また、時代背景もそのままでリメイクされている感じになってました。 ホイットニー・ヒューストンが教会で歌っているシーンもあるみたいです。 そして、大好きなデンゼル・ワシントンが扮する天使をぜひ観てみたいです。 オリジナル版も（きっとリメイク版も）、クリスマスにお薦めの作品です！ (=＾＾=) ♪ そして、この作品をプレゼントしてくださったＳａｔｏｓｈｉさんに感謝します！ お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
Last updated
Nov 6, 2004 06:50:58 PM
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南条 香音@
