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テーマ:最近観た映画。(40092)
カテゴリ:TVオンエアで観た映画
“愛”をインプットされた人工知能“A.I.”を持つロボットの少年。
本来無機質なロボットに、ハート(愛)を持たせたいという、 偉大なる“願い”が込められているような気がしました。 そして、2千年にもわたる未来を描いたSFロマンでありながら、 お馴染みの童話「ピノキオ」のストーリーをフューチャーするあたり、 やはり、スティーブン・スピルバーグ監督ならでは・・・でしょうか。(笑) 1999年に亡くなった“巨匠スタンリー・キューブリック監督に捧ぐ”、 スティーブン・スピルバーグ監督の想いが溢れる作品です。 “ ≪ストーリー≫ 舞台は近未来。 天然資源が少なくなり、テクノロジーが天文学的なペースで進歩している。 人間の日常生活は監視され、人間に代わってロボットが雑用や労働をこなしている時代。 ロボットは愛すること以外は何でもしてくれる便利な道具だった。 最先端技術を持つサイバートロニクス・マニュファクチャリング社では ホビー博士の率いるチームが、愛という感情を持つ少年型の次世代ロボットを誕生させ、 従業員であるヘンリーと妻モニカの元に、デイビッドと名付けられたロボットが送られてくる。 それは、ヘンリーとモニカには、不治の病に冒された1人息子のマーティンがいたが、 新しい治療方法が見つかるまで冷凍保存状態にしていたからであった。 デイビッドには、母親を永遠に愛し続けるようにプログラミングされていたが 最初は、戸惑いを隠せないヘンリーとモニカだったが、 次第にデイビッドに親しみ、そして愛情すら覚えるようになり、 マーティンのスーパートイ(おもちゃロボット)だったクマ型のテディも与えた。 ほどなくして、マーティンは奇跡的に生還をした。 デイビッドに責任のないことで、トラブルが発生したことにより、 会社へ返却すれば、デイビッドは解体されてしまうことから デイビッドを遠くの森に置き去りにすることにした。 しかし、愛情がインプットされているデイビッドは、一途に母の愛を求めて、 時空を超えて彷徨い、ロボットのジゴロ・ジョーと出会い、 テディと一緒に愛を求める旅に出るのだったが・・・。 “ 冒頭にも書きましたが、監督はスティーブン・スピルバーグ。 撮影は「プライベート・ライアン」「シンドラーのリスト」で アカデミー賞を受賞しているヤヌス・カミンスキー。 音楽は、スティーブン・スピルバーグ作品の常連、巨匠ジョン・ウイリアムス。 総制作費110億円、2001年の作品。 キャストは、ロボットの少年デイビッドにハーレイ・ジョエル・オスメント。 ロボットのジゴロ・ジョーにジュード・ロウ、ホビー博士にウィリアム・ハート。 ヘンリーにサム・ロバーズ、モニカにフランシス・オーコナー、 マーティンにはジェイク・トーマス、テディの声にジャック・エンジェルなど。 ロボットのデイビッドは一度も瞬きをしません。 独特のロボットの雰囲気を演じたハーレイくんはやはり天才子役ですね。 20週間(約5ヶ月)にも及ぶ出演の撮影期間をこなし、 下記のインタビュー内容にもある通り、作品の意図を把握しながら 取り組んだハーレイくんは、実は本当にデイビッドだったのでは?(笑) ジゴロのロボットに扮したジュード・ロウもかなり個性的でした。 残念だったのは、吹替えの声にちょっと違和感を感じてしまったこと。 知ることはない遠い未来は、本当にこんな世界になるのかなあと思いつつ、 夢半分、怖さ半分を教えてくれるような作品でした。 「A.I.」 オフィシャルサイト ≪スティーブン・スピルバーグ監督からのコメント≫(劇場公開時) 「主人公は11歳の少年。名前はデイビッド。 愛をインプットされて誕生したA.I.(人工知能)です。 みなさんは今後、何百年、何千年たっても A.I.は人間が作った“もの”に過ぎないと思いますか? さあ、想像もできない未知の世界があなたを待っています。 ≪ハーレイ・ジョエル・オスメントくんのコメント≫(公開時のインタビュー) 「プレッシャーはそれ程感じなかったけど、それでもこの映画は 僕にとって他とは違う体験になった。 僕の役はどう頑張っても完璧に人間的に振る舞えるようにはならないけど、 彼はかなり本物に近いところまで成長するんだ。 一番最初に全て機械的だったのと較べるとすごい進歩だよ。 いかにもロボットらしい面ばかりを強調するのはイヤだったけど、 同時に、彼がロボットであるということも常にはっきりと表現したいと思ってたんだ。 全ての動作がシンプルで、基本的な動きであるよう心がけたよ。」 「ロボットだから瞬きをしないというのはそう重要ではなかった。 これは無意識に行なうただの反射的な反応なんだ。 だから瞬きをしないことを考えないよう集中力を使えば、 必要なときに自分の体に瞬きを止めさせることができるんだ。 僕はセットでその練習をしたよ。 1、2週間すると瞬きしないのにもかなり慣れた。」 「僕たちはキューブリック監督の話をたくさんしたんだ。 もちろんこの作品の中には彼のスタイルが生きている。 どのシーンにも彼の存在が感じられるし、 この映画が彼の影響を受けていることが分かるんだ。 キューブリック監督の作品は暴力的なものが多いので、僕はあまり観ていないけど、 『2001年宇宙の旅』は大スクリーンで観たいと思っているよ。」 「『A.I.』はとても複雑な世界を提示している。 現代の世界が『A.I.』のような世界に発展するのはそう難しくないでしょ。 この作品はもっと多く、もっと早く、もっと良くを追求していった時に、 僕たちがそれにどう反応するか、それが人間の本能にどう影響してくるかを 真剣に考えるきっかけになるでしょう。」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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