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テーマ:最近観た映画。(40092)
カテゴリ:TVオンエアで観た映画
ロバート・レッドフォード監督らしさが溢れている作品で、
1ホール、1打ごとのゴルフのプレイを人生に喩え、 試合に挑戦していく中で、傷ついた過去と訣別し、 本来の自分自身の姿を取り戻していく1人の青年を描いた、 ちょっとファンタジックなストーリー展開になっています。 タイトルにある“バガー・ヴァンス”は場所の名前かと勝手に思ってたのですが、 とても不思議な存在となって登場する人のお名前でした。 (=^ ^=) ゞ 原題は、“The Legend of Bagger Vance”、2000年の作品です。 ≪ストーリー≫ 1928年、アメリカ・ジョージア州のサバナ。 地元の若き天才ゴルファーとして、将来を有望されていたジュナは、 第一次大戦に赴き、あまりにも悲惨な戦場体験によって心を傷め、 サバナにも戻らず、ゴルフとも恋人アデールとも離れていたが、 10年後に、見違えるほどみすぼらしい姿でサバナに戻ってきた。 アデールは、大恐慌による経営難を苦に自殺した父の後を継いで、 アメリカ最高のゴルフ・リゾートを完成させ、存続のための資金集めに、 ボビー・ジョーンズとウォルター・ヘーゲンという、 2大スター・ゴルファーを招いたゴルフ・マッチを企画した。 さらに、挑戦者の地元ゴルファーとして、ジュナに試合に出るよう、 父親からジュナのことを最高のゴルファーと聞かされていた少年ハーディ、 地元のお偉い方々、そしてアデールも説得を試みたが受け入れられなかった。 お酒とギャンブルの毎日を送っていたジュナではあったが、 心の奥底では、故郷やアデール、そしてゴルフのことも忘れてはいなかった。 夜中に久しぶりにクラブを手にしてボールを打ってみたジュナの前に、 突然、バガー・ヴァンスと名乗る不思議な男が現われ、 5ドルの報酬で、ジュナのキャディを引き受けると言い、 プレイをすることで人生を取り戻せとアドバイスをする。 試合に出場することにしたジュナだったが、試合前のセレモニーで 2大スター・ゴルファーと期待する地元の大声援を目の当たりにし プレッシャーから1度は逃げ出そうとするが思いとどまり、 ハーディをキャディ助手にしたバガー・ヴァンスとともにラウンドに挑んだが プレイは思うようにいかず、初日を大差で終えるのだったが・・・。 監督は、監督 デビュー作の「普通の人々」でアカデミー賞を受賞し、 「リバー・ランズ・スルー・イット」「モンタナの風に抱かれて」などを監督し、 もちろん俳優としても活躍を続けているロバート・レッドフォードです。 製作はマイケル・ノジク、 ジェイク・エバーツ、 ロバート・レッドフォード、 製作総指揮はカレン・テンコフ、原作スティーヴン・プレスフィールド、 脚本はジェレミー・レヴェン、撮影はミハエル・バルハウス、 音楽は「サイダーハウス・ルール」などのレイチェル・ポートマン、 美術は「ノッティングヒルの恋人」などのスチュアート・クレイグ、 編集は「ヒマラヤ杉に降る雪」などのハンク・コーウィン、 衣装(デザイン)は「ラブ・オブ・ザ・ゲーム」などのジュディアナ・マコフスキー。 キャストは、ジュナに マット・デイモン、バガー・ヴァンスに ウィル・スミス、 アデールに シャリーズ・セロン、ハーディに ジェイ・マイケル・モンクリーフ、 晩年のハーディ&ナレーションに ジャック・レモン、 ウォルター・ヘーゲンに ブルース・マクギル、ボビー・ジョーンズにジョエル・グレッチ、 他に、 レーン・スミス、アンドレア・パウエル、イー・ロジャー・ミッチェル、 マイケル・オニール、リチャード・バング、デアリング・ページ・ホッグマンなど。 リアリティーさを求めて観てしまうと、“こんなことあるわけないじゃん!”で 不完全燃焼を感じてしまう作品になってしまいますが、 夢とファンタジーさを求めて素直に観ていると、 ほんのりと心に灯が点るような優しい温かさを感じると思います。 バガー・ヴァンスは、空から舞い降りた天使のような存在で、 ジュナが失ってしまった“心”をゴルフの“スイング”に喩え、 暗闇から明るい世界へと、少しずつ導いていきます。 「ウィルなら僕が要求することは何でもこなせると信じていた。」 というロバート・レッドフォード監督の期待と信頼に応えて、 コミカルさを控え目にしたウィル・スミスがなかなか良かったです。 マット・デイモンの恋人としては、ちょっとシャリーズ・セロンは 大人っぽ過ぎた感じもしましたが、さすがにきれいでした。 今作の時には、マット・デイモンはちょうど30歳で、 シャリーズ・セロンが5歳年下で25歳だったはずなのに、 マット・デイモンの方が若く見えてしまいました。 そんなに童顔・・・という感じでもないのに何ででしょうね。 マット・デイモンは、いつもジミーちゃん(ジミー大西さん)と ダブリつつ観てしまうのですが、今作ではそうでもなかったです。(笑) また、ハーディ少年役のジェイ・マイケル・モンクリーフくんは、 オーディションで数千人の応募者の中から選ばれたそうです。 サバナに住む12歳(当時)で、今作が映画初出演ながらも、 なかなかの演技力でしたが、その後、映画出演作はないようです。 また、2大スター・ゴルファーのボビー・ジョーンズとウォルター・ヘーゲンは 実在の人物だそうで、それぞれに扮したジョエル・グレッチとブルース・マクギルは ゴルフシーンの撮影を、役になりきって楽しんでいたそうです。 ゴルフ経験のある2人に対して、初めてクラブを手にしたマット・デイモンは マスター・プロから手ほどきを受けて、かなりの上達ぶりだったとか・・・。 また、ウィル・スミスは、大のゴルフ好きだったそうですが、 映画では、ほとんどスイングするシーンはなかったので、 きっと腕前がスクリーンで披露できずに残念がっていたでしょうね。 でも、絶対に、撮影の合間にプレイしていたと思います!(笑) もしかして、レッドフォード監督も一緒に楽しんでたりして~?! また、先日DVDで観た「摩天楼を夢見て」の特典映像の中に ジャック・レモンについて語る息子さんや共演者、スタッフなど いろいろな方のインタビューコメントやエピソードが入っていたのですが、 生涯、ゴルフをこよなく愛していたジャック・レモンの遺作となった今作が ゴルフが題材となっていたというのも、まったくの偶然なのか、 テーマがゴルフであったからこそ、オファーを受けたのかも知れませんね。 映画の中では、町の風景もゴルファーたちの服装や道具もレトロです。 工事現場のおじさん&お兄さんたちみたいなニッカポッにネクタイを締めて、 今のゴルフウェアと比べたら、とても動きにくそうな感じに見えます。 ゴルフクラブも柄(え)の部分が木製で出来ていて、 これもチタンだのが使われている今のゴルフクラブと違って、 飛距離を出すのも、当時はかなり大変だったのではと思います。 逆に言えば、ゴルファーの腕が試された時代だったと・・・。 また、今は整備されたゴルフ場ばかりになっているので、 1930年代当時を彷彿とさせるコースを探すのに苦労したそうです。 当時は、芝も今のラフのように草が長く伸びていたとか・・・。 何ヶ所かのゴルフ場で撮影は行われ、海沿いの220ヤード、パー5の1ホール分は ティーグランドからグリーンまで、何もなかったところに創ってしまったそうです。 今でも、そのホールは残っているのでしょうか・・・。 (=^ ^=) ♪ かなり前に深夜にTVオンエアされたのを録画したままにしていて マット・デイモンが出演していたのは知っていたのですが、 実は、ロバート・レッドフォード監督の作品とは知らず・・・。 字幕スーパー版だったのですが、ビデオやDVDの吹替版では、 ウィル・スミスの吹替えを小山力也さんが担当されているそうです! きっと、かなりソフトな声で吹替えていらっしゃるんでしょうね。 小山力也さんと知って、吹替版でも観てみたくなりました。 DVDがどこかで安く発売されてないか、探してみよっかな~。(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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