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カテゴリ:お薦めの1冊
全米で人気No.1のTVドラマ「CSI:科学捜査班」の小説版が、
現在、角川文庫より3冊出版されています。 オンエアされたドラマの原作本ではなく、新たに小説のための物語で、 「CSI」をご存知の方なら、お馴染みの登場人物たちの姿を思い浮かべ、 事件が解明されていく展開を、創造しながら夢中になれると思います! ≪「CSI:科学捜査班」のメンバーたちです!≫ 〔(後列左から)ウォリック、グリッソム主任、ニック、(前列左から)サラ、キャサリン〕 映画の原作本でもよくあることですが、映像やセリフにはない、 小説だからこそ描くことのできる細かな展開や心理描写が面白いです! TVでは45分のオンエア枠内で、2つの事件を追いますが、 小説では時間を気にせず、1つのシーンがじっくり描かれていて キャラクターの“心の声”(つぶやき?)も聞けるのがいいところです。 著者はシェイマス賞を二度受賞し、エドガー賞にもノミネートされた、 実力派作家で映画のノベライズも手掛けるマックス・アラン・コリンズ。 ※シェイマス賞 アメリカ私立探偵作家クラブが主催し、毎年優れた私立探偵小説に与えられる賞で シェイマスとは、私立探偵、警官、警備員などの意味が含まれるそうです。 最優秀長編賞、最優秀ペイパーバック賞、最優秀処女長編賞、最優秀短編賞の4部門に分かれています。 ※エドガー(MWA)賞 アメリカ探偵作家クラブが主催し、作品の質や技巧などを考慮した優れた作品に与えられる賞で、 受賞者にはエドガー・アラン・ポー像が与えられる世界最大のミステリー賞です。 最優秀長編賞、最優秀ペイパーバック賞、最優秀犯罪実話賞など12部門があります。 出版された順に、3冊の内容を簡単にご紹介します。 ≪CSI:科学捜査班 - ダブル・ディーラー≫ トレーラー・ハウスの下から、ミイラ化した死体が発見された。 一方、カジノのホテルでは、辣腕弁護士が殺害された。 2人の被害者の後頭部には、同じような2つの射入口があり、 同一人物の犯行の可能性があった。 謎の殺し屋を追い、CSIの調査が始まる・・・。 ≪CSI:科学捜査班 - シン・シティ≫ 敬虔なクリスチャン、リン・ピアスが失踪した。 残されたテープには、彼女を殺してバラバラにしてやると脅す、 リンの夫の声が録音されていた。 ストリップ・クラブのダンサー、ジェナ・パトリックは、 結婚を控え、あと数年でこの仕事から足を洗おうとしていた。 だが、彼女はダンス・ルームで死体となって発見された。 CSIは僅かに残された手掛かりから2つの事件の謎に迫る・・・。 ≪CSI:科学捜査班 - コールド・バーン≫ ニューヨーク州北部の穏やかな保養地に立つマンフォード・マウンテン・ホテル。 CSIのグリッソムとサラが科学捜査学会のために訪れたこのホテルで、 殺人事件が発生し、容疑者は雪に閉ざされたホテルの宿泊客全員だった。 一方、ラスベガスでは、冷凍された兆候のある女性の全裸死体が発見される。 2組に分かれたCSIのメンバーは、それぞれの事件に挑む・・・。 前の2冊も、発売直後に買って読んだのですが、 3冊目は、読みかけの本があったので、 先週から読み始めて、今、3分の2くらいまで読みました。 TVと同じ、ラスベガスを舞台に、市警所属の科学捜査班のメンバーが、 最先端のハイテク技術を駆使して、現場に残された僅かな証拠を調べ、 また、それぞれの経験と感が、事件解明に大きく役立つことも・・・。 いくら技術がハイテク化していても、それをどう生かすかは、 地道な努力と、執念を持つ、優秀な捜査官たちがいてこそです。 そして、時には容疑者との心理戦も繰り広げられます。 ところで、日本の警察でもいろいろと導入されていると思いますが、 実際の捜査では、アメリカと比べてどの程度なものなのでしょうか。 日本の科学分野のスペシャリストから観た「CSI」の感想をぜひ聴きたいです! 「CSI」ファン、特に「CSI:科学捜査班」ファンには、 もちろんお薦めしますが、サスペンス小説のファンにの方にもぜひ! 今後も、「CSI:科学捜査班」の小説版をぜひ出版して欲しいです。 本国アメリカでは、何冊くらい小説になっているのかわかりませんが、 洋書(輸入)では、TVドラマでスピンオフとして製作されている、 「CSI:マイアミ」と「CSI:ニューヨーク」の小説版が 何冊かあるようなので、こちらも翻訳本を期待して待とうかと・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Apr 6, 2006 06:26:17 PM
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