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テーマ:最近観た映画。(40092)
カテゴリ:TVオンエアで観た映画
愛する1人息子を殺された夫婦の苦悩とある決断が描かれ、
ヒューマンドラマからサスペンス・ドラマへと展開していきます。 原題はそのまま、“In The Bedroom”、2001年の作品です。 ≪ストーリー≫ ニューイングランド、メイン州の小さな町カムデン。 開業医のマット・ファウラーと合唱隊教師の妻ルースの1人息子フランクは、 大学の夏休みで帰省し、ロブスター漁のバイトに励んでいた。 フランクは、幼い2人の息子を持つ年上のナタリーと付き合っていたが、 ナタリーは離婚に応じない暴力的な夫のリチャードと別居中だった。 よりを戻そうと、度々帰って来たリチャードだったが、 ナタリーに拒否され続け、フランクとの関係にも苛立っていた。 フランクはナタリーと子供たちを守るため一緒に暮らし始めたが、 ある日、激昂してやって来たリチャードと言い争い、 拳銃で撃たれたフランクは命を落としてしまう。 突然の息子の死に打ちひしがれるマットとルースだったが、 故殺と見なされ、リチャードにわずか5年の刑が下されることを知る。 残酷とも言えるその刑の軽さに、2人の怒りと悲しみはさらに深まり、 フランクを失った因を責め合い、口論となるのだったが・・・。 監督・製作・脚本は、俳優のトッド・フィールドで、今作が初監督となりました。 製作総指揮はテッド・ホープ、ジョン・ペノッティ、 製作は、フィールド監督以外にグラハム・リーダー、ロス・ケイツ、 原作はアンドレ・デュバス、脚本はフィールド監督とロブ・フェスティンガー、 撮影はアントニオ・カルヴァッシュ、編集はフランク・レイノルズ、 キャスティングはランディ・ヒラー、ベリンダ・モンテ、 衣装デザインはメリッサ・エコノミー、音楽はトーマス・ニューマン。 キャストは、マットにトム・ウィルキンソン、ルースにシシー・スペイセク、 フランクにニック・スタール、ナタリーにマリサ・トメイ、 リチャードにウィリアム・メイポーザー(←トム・クルーズの従兄弟!)、 他に、カレン・アレン、ウィリアム・ワイズ、シリア・ウェストン、 フランク・T・ウェルズ、W・クラファム・マレイ、ジャスティン・アッシュフォースなど。 2001年(日本は2002年)に公開され、アカデミー賞をはじめ、 いろいろな映画賞で話題になっていたので、気になっていた作品でした。 かなり前、深夜にTVでオンエアされたのを録画したものを観ました。 ゴールデンタイムの映画は、2ヶ国語でオンエアされていても、 字幕がないので、吹替えでしか観ることができませんが、 深夜にオンエアされる作品は、字幕版が多いので嬉しいです! ストーリーについては、息子を亡くした夫婦の苦悩が描かれている・・・、 という程度しか知らなかったので、ヒューマンドラマだと思っていました。 確かに、ヒューマンドラマではあるのですが、終盤へと向かって、 まったく予想してなかった、サスペンスの展開となっていき、 “えっ? 何? どういうこと?!”と、動揺(?!)させられ、 結末に呆然としてしまって、取り残されてしまったような気持ちでした。 “事実は小説より奇なり”と言う通り、今作は実話ではありませんが、 ある意味、事実に近い展開と結末だったと言えるかも知れません。 結末に対する意見は、賛否両論、真っ二つに分かれることと・・・。 決してハッピーエンドでもなく、結論めいたものを描かず、 何かを問いかけられたように終わる作品は嫌いじゃありませんが、 今作のエンディング部分については“否”でした。 夫婦を演じたシシー・スペイセクとトム・ウィルキンソンはさすがです。 セリフのあるシーンよりも、言葉のないシーンの表情がすごく深さを感じます。 重苦しく、やりきれない親の想いをお2人が見事に演じています。 全体に地味なトーンで描かれた2時間を超える作品ですが、 脇役の俳優&女優陣を含め、充分に見ごたえがありました。 前述の通り、深夜にTVオンエアされた字幕版で観ましたが 実力派の役者さんは、絶対、字幕版で観なくっちゃ!(笑) 日本でも決して少なくはないドメスティックバイオレンスと アメリカでの銃社会の問題と現実を突きつけるような作品でした。 ≪主な映画賞のノミネート&受賞≫ アカデミー賞(2001年) 作品賞、主演男優賞、主演女優賞、助演女優賞、脚色賞 ノミネート ゴールデン・グローブ賞(2001年) 女優賞(ドラマ部門) 受賞 作品賞(ドラマ部門)、助演女優賞 ノミネート ニューヨーク映画批評家協会賞(2001年) 主演男優賞、主演女優賞、新人監督賞 受賞 ロサンゼルス映画批評家協会賞(2001年) 作品賞、主演女優賞 受賞 イギリスアカデミー賞(2001年) 主演男優賞、主演女優賞 ノミネート 全米放送映画批評家協会賞(2001年) 主演女優賞 受賞 作品賞、助演女優賞 ノミネート インディペンデント・スピリット賞(2001年) 主演男優賞、主演女優賞、新人作品賞 受賞 脚本賞 ノミネート お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Apr 15, 2006 07:43:03 PM
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