|
テーマ:最近観た映画。(40091)
カテゴリ:TVオンエアで観た映画
冷酷な男によって誘拐され、殺人マシーンとして育てられた男が、
盲目のピアノ調律師とその養女に出会い、人間の感情に目覚めていくという、 リュック・ベッソンの脚本・製作によるアクション&ヒューマンドラマです。 原題はそのまま、“Danny the Dog”、2005年の作品です。 アメリカでは、“Unleashed”というタイトルで公開されました。 ≪ストーリー≫ 5歳の時に誘拐され、悪徳高利貸しバートによって、常に首輪をはめられ、 番犬、そして闘犬になるべく、金儲けの道具として育てられたダニーは、 脅しと暴力により、借金の取り立ての戦闘要員として明け暮れる毎日だった。 感情さえも無くしていたダニーが、唯一、興味を示したのがピアノだった。 ある日、取り立て先の倉庫にあるピアノを調律しに来た盲目のサムと出会う。 サムの話し掛けに戸惑うダニーだったが、サムは優しく接し、鍵盤に触れさせた。 数日後、バートと一緒のところを襲撃され、大ケガをしたダニーは、 無意識のうちに、サムと出会った倉庫に向かっていた。 意識を失ったダニーを、養女ヴィクトリアと暮らす家に連れ帰り、 普通の家庭を知らないダニーは、警戒心から2人を避けていたが、 体の傷とともに心も癒され、安らぎを感じるようになるのだったが・・・。 監督は、「トランスポーター」シリーズのルイ・レテリエ、 製作はリュック・ベッソン、スティーヴ・チャスマン、ジェット・リー、 脚本はリュック・ベッソン、ロバート・マーク・ケイメン、 アクション演出は、「マトリックス」「キル・ビル」などのユエン・ウービン、 撮影はピエール・モレル、美術はジャックビュフノワール、 衣装デザインはオリヴィエ・ペリオ、編集はニコラ・トレンバシヴィック、 音楽はマッシヴ・アタック。 キャストは、ダニーにジェット・リー、サムにモーガン・フリーマン、 バートにボブ・ホフキンス、ヴィクトリアにケリー・コンドン、 他にディラン・ブラウン、シルヴィオ・シマック、マイケル・ジェン、 ヴィンセント・リーガン、フィリーダ・ロウなど。 「キス・オブ・ザ・ドラゴン」のリュック・ベンソンとジェット・リーのコンビ、 「トランスポーター」のルイ・レテリエ監督、アクション演出にユエン・ウービン、 さらに、共演が大好きなモーガン・フリーマンということで、 気になる要素がいっぱいの作品でしたが、結局、公開時には観ませんでした。 どちらかと言うと、ヒューマンドラマの部分を期待していたのですが、 暴力やアクションシーンも多く、結果的にはどちらも中途半端な感じが・・・。 また、製作スタッフやキャストからしてですが、フランスとアメリカ、 そしてアジア(中国)のテイストが、やはり中途半端に交じり合っていて、 結局、感情移入も出来ず、さほど感動もなく観終わってしまいました。 1つ1つが個性的で、間違いなくいい素材であるにも関わらず、 ミックスして味付けしたことによって、食材の持ち味がなくなり、 出来上がった料理が、あまり美味しく感じられなかったような・・・。 ジェット・リーのファンの方には、これまでのアクション映画とは違い、 アイスクリームを食べたり、ピアノを弾いたりする姿が観られるので、 ある意味、貴重な作品とも言えます。 でも、タイトルにあるように、主人公のダニーは悪者の“犬”、 しかも、可愛がられている愛犬ではなく、ボスであるバートの命令とあらば、 “猛犬” “闘犬”として、傷だらけになってもどんな相手とも戦い、 また、閉ざされた地下室に入れられている姿はちょっとショックかも・・・。 やはり、ジェット・リーは、ガンガンに燃えるアクション映画に、 モーガン・フリーマンは、深い感動を与えるヒューマンドラマにと、 それぞれ、得意分野の作品に出演していただけたらと・・・。 それにしても、ボブ・ホフキンスの徹底したワルぶりは見ものでした! 言わずと知れたベテランの俳優さんですが、コメディからシリアスまで、 いろんなジャンルの映画で、本当にいろんな役をこなしています! 1942年生まれなので、現在64歳です。 映画に初めて出演したのは、意外にも、30歳の時だそうですが、 これまでに、何と100本近い映画やTVドラマに出演しています! 1986年に公開された、ニール・ジョーダン監督・脚本による、 「モナリザ」というサスペンス作品で、さえない中年男の役を演じ、 アカデミー賞こそ逃がしてはいますが、ゴールデン・グローブ賞、 イギリスアカデミー賞、カンヌ国際映画祭、全米批評家協会賞、 ニューヨーク批評家協会賞、ロサンゼルス批評家協会賞など、 数々の映画賞で、主演男優賞を総なめで受賞しています! レテリエ監督は、2003年にアン・リー監督、エリック・バナ主演で製作された マーヴェル・コミック原作の「超人ハルク」のリメイク版を製作するそうです。 原題は、「The Incredeble Hulk」。 主人公のブルース・バナー(ハルク)役にエドワード・ノートン、 共演はリヴ・タイラー、ティム・ロス、ウィリアム・ハートで、 2008年6月に全米で公開予定となっています。 「ダニー・ザ・ドッグ」 オフィシャルサイト お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jul 13, 2007 07:05:26 PM
コメント(0) | コメントを書く
[TVオンエアで観た映画] カテゴリの最新記事
|