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テーマ:最近観た映画。(40092)
カテゴリ:劇場で観た映画
昭和30年代初めを舞台に、夫の謎の失踪、不可解な連続殺人事件に巻き込まれ、
やがて隠された衝撃の真実に直面する若い妻の姿を描いたミステリーストーリーで、 “松本清張 生誕100年記念”として映画化された作品です。 “愛する人のすべてを知っていますか?” ≪ストーリー≫ 妻の禎子と結婚式を挙げて7日後、夫の憲一は、仕事の引き継ぎで、 以前の勤務地、金沢へと旅立ったが、そのまま帰って来なかった。 見合い結婚のため、夫の過去を全く知らなかった禎子には、 失踪の理由も見当がつかず、夫の行方を追って金沢へと向かった。 そこで得意先の社長夫人室田佐知子と受付嬢の田沼久子と出会う。 一方、時を同じくして憲一と関わりのある人物が被害者となる 連続殺人事件が発生するのだったが・・・。 ≪スタッフ≫ 監督は犬童一心、製作は本間英行、製作プロデューサーは川田尚広、 エグゼクティブプロデューサーは服部洋、白石統一郎、市川南、梅澤道彦、 製作総指揮は島本雄二、島谷能成、企画は雨宮有三郎、企画プロデューサーは大浦俊将、 脚本は犬童一心、中園健司、撮影は蔦井孝洋、美術は瀬下幸治、衣装デザインは半田悦子、 編集は上野聡一、音楽は上野耕路、音楽プロデューサーは岩瀬政雄、VFXは荒木史生、 照明は疋田ヨシタケ、装飾は遠藤雄一郎、録音は志満順一、助監督は熊澤誓人、 キャスティングプロデューサーは田中忠雄、プロダクション統括は金澤清美。 ≪キャスト≫ 鵜原禎子に広末涼子、夫の憲一に西島秀俊、室田佐知子に中谷美紀、 田沼久子に木村多江、他に杉本哲太、鹿賀丈史、市毛良枝、本田博太郎、 黒田福美、崎本大海、野間口徹など。 ストーリーは、広末さん扮する禎子の語りによって進んで行きます。 冒頭から、当時のニュース映像によって、戦争の悲惨な映像も含め、 当時の政治やスポーツなど、社会の出来事などが描かれています。 世間知らずなお嬢様風の禎子が、真相を見極めていくプロセスは、 気づくはずもないことなど、あり得ないと感じるところもありましたが、 それはそれとして、最後までスリリングな展開が続きます。 昭和32年という舞台を描いた映像は本当に素晴らしかったです。 雪の金沢をはじめ、列車や車、街の風景、細部の小道具まで、 そして、水墨画のような険しい断崖と荒々しい北陸の海など、 CGも多様されているそうですが、実写にもこだわっていて、 映像&美術スタッフの方々の努力が十分伝わってきました。 また、メイクもファッションも髪型も持ち物など、1つ1つが、 禎子、佐知子、久子、それぞれの役柄に活かされていました。 広末さんは夫をひたすら信じる無垢な若妻役にピッタリでしたが、 良さでもある童顔と舌足らずな声がやや足を引っ張っていたかも・・・。 3女優の中で、主人公役の広末さんが主演扱いになっていますが、 圧倒的な存在感で作品を引っ張っていたのは佐知子役の中谷さんで、 凛としていて、輝くような美しさ、洗練されたファションで身を包み、 さらに終盤、心の中が狂気で満ちていく姿には圧倒されました。 また、そんな中谷さんに対して、薄幸な久子に扮した木村さんは、 地味で目立つことのない抑えた演技が対照的で素晴らしかったです。 全編、サスペンス劇場風の音楽が映像に合わせて流れているのですが、 ラスト近くで流れる“オンリー・ユー”はシーンとイメージが合わず、 エンディングで流れる中島みゆきさんが歌う主題歌“愛だけを残せ”も、 あの力んだ歌い方と曲調が重たく疲れる感じでちょっと残念でした。 11月14日より、全国ロードショー公開されています。 「ゼロの焦点」 オフィシャルサイト お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Nov 23, 2009 11:57:07 PM
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