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テーマ:最近観た映画。(40092)
カテゴリ:劇場で観た映画
ウディ・アレンが監督、脚本を手掛けた“ロンドン3部作”の最終章となる作品で、
ふとした弾みから苦境に陥っていく兄弟の運命を描いたクライム・サスペンスです。 “ありふれた 夢は高くつく” 原題は、“CASSANDRA’S DREAM”、2007年の作品です。 ≪ストーリー≫ ロンドン南部に暮らし、父親が営むレストランを手伝っているイアンの夢は、 ホテル事業に投資し、ビジネスマンとしての人生を踏み出すことだった。 一方、自動車工場で働くイアンの弟テリーは、さほど高望みすることなく、 恋人ケイトと暮らす家を持つという、現実的でささやかな夢を抱いていた。 ある日、イアンとテリーは以前から欲しかった小型クルーザーを買うことにし、 ドッグレースでテリーが大穴を当てた勝ち犬の名前にちなんで、 “カサンドラズ・ドリーム”と名付ける。 イアンは舞台女優のアンジェラと交際を始め、運が向いてきたかに思われたが、 テリーがマイホーム欲しさに危険なポーカーで9万ポンドの借金を作ってしまう。 そんな時、偶然にも、事業で成功している伯父のハワードがロンドンを訪れる。 2人は伯父のハワードに借金の肩代わりや投資の軍資金を頼むと、その条件として、 とんでもない“頼みごと”を伯父から持ちかけられるのだったが・・・。 ≪スタッフ≫ 監督・脚本はウディ・アレン、製作はレッティ・アロンソン、スティーヴン・テネンバウム、 ギャレス・ワイリー、製作総指揮はヴァンサン・マルヴァル、撮影はヴィルモス・ジグモンド、 プロダクションデザインはマリア・ジャーコヴィク、衣装デザインはジル・テイラー、 編集はアリサ・レプセルター、音楽はフィリップ・グラス。 ≪キャスト≫ イアンにユアン・マクレガー、テリーにコリン・ファレル、 アンジェラにヘイリー・アトウェル、ケイトにサリー・ホーキンス、 ハワードにトム・ウィルインソン、他にフィル・デイヴィス、 ジョン・ベンフィールド、クレア・ヒギンスなど。 ウディ・アレンが、「マッチポイント」「タロットカード殺人事件」に続く、 ロンドン3部作の締め括りとして撮った作品が「ウディ・アレンの夢と犯罪」です。 ウディ・アレンは、アカデミー賞の脚本賞に14回、監督賞に6回もノミネートされ、 「アニー・ホール」で監督賞と脚本賞、「ハンナと姉妹」で脚本賞を受賞しています。 他にもイギリスアカデミー賞、カンヌ、ヴェネチア、ベルリンの3大国際映画祭や、 全米、NY、LAなどの批評家協会賞、ゴールデン・グローブ賞、ヨーロッパ映画賞、 セザール賞などを受賞し、世界中から注目を浴びています。 現在74歳ですが、これまでに、1年にほぼ1本というペースで、 約60本の作品を手掛けてきています。 日本では「それでも恋するバルセロナ」の方が先に(去年)公開されましたが、 製作年は、今作が2007年、「それでも・・・」は2008年です。 大ファン・・・・でもないのですが、何だかんだとウディ・アレン作品は観ていて、 初期のニューヨークを舞台にした「アニー・ホール」や「マンハッタン」をはじめ、 「マッチポイント」「タロットカード殺人事件」「それでも恋するバルセロナ」など、 近年の作品は、なぜか(?!)続けて観てしまっています。(笑) ウディ・アレン自身が出演している作品もユニークでシニカルなものが多く、 笑いのないシリアスな作品でも、どこか人間のもの悲しさや儚さがあって、 何となく“ウディ・アレン ワールド”に染められているような感じが・・・。 素敵な女優さんたちもですが、魅力的な俳優さんを起用しているからかも!(笑) 私生活では何かとお騒がせな面もありますが、それもウディ・アレンらしさ? 今作の制作がニュースになった時、ユアン・マクレガーとコリン・ファレルが ウディ・アレンの作品に出演すると知って、ビックリしたのを覚えています。 そして、ハリウッドではまだ無名と言える、イギリス人のヘイリー・アトウェル、 サリー・ホーキンスという2人の女優さんを起用しています。 ケイト役のヘイリー・アトウェルは、ウディ・アレンのミューズと言われた、 スカーレット・ヨハンソンに、横顔が何となく似ているような感じが・・・。(笑) それはそうと、ユアンとコリンはどうしても兄弟に見えないルックスなのに、 ウディ・アレンがキャストとして選んだんでしょうね。 (*^ ^*) ゞ 選ばれたお2人は、監督の期待に応え、それそれの役を見事に演じていました。 今作でも、ウディ・アレン独特の半端じゃないセリフの多さがすごかったです! ユアンとコリンの共演シーンをはじめ、字幕を追うのが大変なくらいでした。 そんな中で、後半になってサスペンス色が増し、どんな結末がまっているのかと、 ドキドキしながら、いつしかストーリーにグッと引き込まれていました。 その結末は意外な形で幕を閉じることになり、これもウディ・アレンらしく、 ハッピーエンドじゃないことだけは、誰もが想像できることかと思います。 それにしても、最後の警察(刑事)の言葉に、何とも言い難い虚しさが・・・。 3月20日より、全国ロードショー公開されています。 「ウディ・アレンの夢と犯罪」 オフィシャルサイト お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Apr 16, 2010 08:57:36 PM
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