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BLUE ROSE

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2004.2~


テスト


Jun 3, 2010
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カテゴリ:劇場で観た映画
エイリアンが居住することになった南アフリカを舞台に、地域住民とのトラブルが深刻化し、
離れた場所の難民キャンプへ移住させようとした当局の担当責任者が巻き込まれる出来事を、
ドキュメンタリータッチと驚異のビジュアルによって描かれたSFアクションです。

  “人類、立ち入り禁止。”

原題は、“DISTRICT 9”。

≪ストーリー≫
南アフリカ、ヨハネスブルグ上空に、正体不明の巨大宇宙船が現われるが、
エイリアンは襲撃に来たわけではなく、宇宙船の故障で漂着しただけだった。
追い返すことも出来ず、やむを得ず難民として受入れることにした。
20数年後。
共同居住区“第9地区”は今やスラムと化し、地域住民の不満は爆発寸前となる。
超国家機関MNUは、エイリアンたちを新たな難民キャンプへ強制移住させることを決定。
プロジェクトの最高責任者に抜擢されたエイリアン対策課のヴィカスは、
エイリアンたちの住居を訪問し、立ち退きの通達をして廻る。
ところが、ある家で、不注意から謎の液体を浴びてしまうのだったが・・・。

≪スタッフ≫
監督はニール・ブロンカンプ、製作はピーター・ジャクソン、キャロリン・カニンガム、
製作総指揮はビル・ブロック、ケン・カミンズ、脚本はニール・ブロンカンプ、テリー・タッチェル
撮影はトレント・オパロック、編集はジュリアン・クラーク、衣装デザインはディアナ・シリアーズ、
プロダクションデザインはフィリップ・アイヴィ、音楽はクリントン・ショーター、
音楽監修はミシェル・ベルシェル。

≪キャスト≫
ヴィカスにシャルト・コプリー、クーバス大佐にデヴィッド・ジェームズ、
エイリアンのクリストファー・ジョンソンにジェイソン・コープ、
他にヴァネッサ・ハイウッド、ナタリー・ボルト、シルヴァン・ストライクなど。

予告編を観た時に、エイリアンが“エビ”というより“ゴキブリ”に見えてしまい、
アカデミー賞をはじめ、数々の映画賞で話題になっていたので、気になっていましたが、
公開されてから、見に行こうか止めとこうかとずっと迷っていました。
でも、そろそろ上映が終わりそうだったのでやっぱり観に行くことに・・・。(笑)

プロデューサーがピーター・ジャクソンであること以外、監督もキャストもほとんど無名です。
苦手なスプラッター系のシーンもあり、そしてエイリアンはやっぱり気持ち悪かったです。(笑)
インタビューや取材、ニュース映像など、ドキュメンタリーの手法を多く使って描かれていて、
B級テイストがいっぱいながら、どうなっていくのか展開が気になってドキドキしていました。

治安の悪い南アフリカのヨハネスブルグを舞台にし、アパルトヘイトや貧困問題だったり、
“臭いものにはフタをしろ”主義だったり、武器を集める黒人ギャングのグループが登場したり、
SF娯楽作品でありながら、社会派的な面もシニカルに描かれています。

中盤以降、超進んだ技術をエイリアンが操作していたり、ロボットらしきものも登場したり、
重要なアイテムとなっている謎の液体が、何から作られたのかについてもまったく説明がなく、
「トランスフォーマー」「アイアンマン」「ザ・フライ」「スターシップ・トゥルーパーズ」
「エイリアン」「クローバーフィールド」などをパクッたようなところもあり、
思わずツッコミたくなる場面や展開がたくさんありましたが、そこがこの作品の面白さかも!

今作は、約6分半の短編映画「Alive in Joburg」を基に制作されました。
(下記のYouTubeサイトでご覧になれます。)

 「Alive in Joburg」 (YouTubeサイト) (英語)

ブロムカンプ監督の旧友で、本業はクリエイター(プロデューサー、監督など)という主演のコプリーは、
前述の「Alive in Joburg」に少しだけ出演し、ほとんど演技経験はありませんが、
今作で体当たりの熱演をしていて、“エビ”化していくヴィカスを見事に演じきっています。
また、コプリー自身が監督・製作・編集・主演の「Wikus and Charlize」という、
約4分半のコメディもののショートフィルムを撮っています。

 「Wikus and Charlize」 (YouTubeサイト) (英語)

“Wikus”は「第9地区」で演じたヴィカスのこと、“Charlize”は同じ南アフリカ出身の
シャーリーズ・セロンのことで、ヴィカスが“南アフリカ・ミュージック・アワード”のために、
有名人宅を回るツアーに参加し、門のところでシャーリーズとインターホンでやりとりしています。
冒頭の電話をしているヴィカスの後にある“エビ”マークにもぜひ注目してみてください。
“PRAWNS HAVE RIGHTS TOO (エビにも権利がある)”と書かれています!(笑)
さらに、次回作は人気TVシリーズを映画化した「特攻野郎Aチーム THE MOVIE」で、
監督はジョー・カーナハンで、リーアム・ニーソン、ブラッドリー・クーパー、ジェシカ・ビール、
パトリック・ウィルソンなど、豪華なキャストとの共演になっています。
コプリーは主要キャラの1人、スゴ腕のパイロットのH・M・マードックに扮しています。
アメリカでは6月11日から、日本では8月20日から公開されます!
下記オフィシャルサイトで、予告編がご覧になれます。

 「特攻野郎Aチーム THE MOVIE」 オフィシャルサイト (日本版)

エイリアンのウィリアムがヴィカスに約束した“3年後”というくだりが続編を匂わせていますが、
同じような作品ではブーイングものとなることは間違いないので、脚本には苦労しそうですね。
でも、もし続編ができるなら、ヘタに製作費を上げたりせず、有名キャストも使わないで、
今作同様、B級テイストで、ストーリーで魅せてくれるものにして欲しいです!

4月10日より全国ロードショー公開されています。 (PG-12指定)

「第9地区」 オフィシャルサイト

「第9地区」





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Last updated  Jun 3, 2010 11:59:50 PM
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