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テーマ:最近観た映画。(40091)
カテゴリ:劇場で観た映画
2009年に映画化されたスティーグ・ラーソンのベストセラー小説のハリウッド・リメイク作品。
40年前の少女失踪事件の謎を、敏腕ジャーナリストと天才ハッカーの女が奇妙な協力関係を築き、 巨大財閥一族の忌まわしき秘密に迫っていく、衝撃のミステリー・サスペンスです。 “誰がハリエットを殺した?” 原題は、“THE GIRL WITH THE DRAGON TATTOO”。 ≪ストーリー≫ 雑誌“ミレニアム”の共同経営者で記者のミカエル・プロムクヴィストは、 スウェーデンを揺るがせた財界汚職事件の告発記事を掲載したが、 名誉棄損で敗訴し、意気消沈の日々を送っていた。 やがて、財閥ヴァンゲルの元会長のヘンリック・ヴァンゲル老人から、 家族史評論を作成して欲しいという依頼が舞い込むが、真の目的は、 親族の娘ハリエットが、一族が住む孤島から何の痕跡も残さずに消えた、 40年前の失踪事件の真相追究することだった。 ヘンリック老人はハリエットが一族の誰かに殺害されたと信じていた。 調査を開始したミカエルだったが、肝心な手掛かりが掴めず行き詰まっていた。 やがて、一族の弁護士フルーデから、天才的なハッカーであり調査能力の持ち主で、 事前にミカエルについて調べていたリスベット・サランデルを紹介される。 リスベットは小柄でガリガリに痩せ、肩口から背中まで龍の刺青が彫られていた。 周囲に対して敵意をむき出しのリスベットだったが、意外にも事件に感心を示し、 ミカエルが解明できなかった、ハリエットの日記に記されていた聖書にまつわる数字と 未解決の連続猟奇殺人事件との関連性を突き止めるのだったが・・・。 ≪スタッフ≫ 監督はデヴィッド・フィンチャー、製作はスコット・ルーディン、オーレ・ソンドベルイ、 ソーレン・スタルモス、セアン・チャフィン、製作総指揮はスティーヴン・ザイリアン、 ミーケル・ヴァレン、アンニ・ファウルビー・フェルナンデス、原作はスティーグ・ラーソン、 脚本はスティーヴン・ザイリアン、撮影はジェフ・クローネンウェス、編集はカーク・バクスター、 アンガス・ウォール、プロダクションデザインはドナルド・グレアム・バート、 衣装デザインはトリッシュ・サマーヴィル、音楽はトレント・レズナー、アッティカス・ロス。 ≪キャスト≫ ミカエル・プロムクヴィストにダニエル・クレイグ、リスベットにルーニー・マーラ、 ヘンリック・ヴァンゲルにクリストファー・プラマー、フルーデにスティーヴン・バーコフ、 他にステラン・スカルスガルド、ヨリック・ヴァアン・ヴァーヘニンゲン、 ベンクトゥ・カールソン、ロビン・ライト、ゴラン・ヴィシュニック、 ジェラルディン・ジェームズ、ジョエリー・リチャードソン、インガ・ランドグレー、 ペル・ミルバーリ、マッツ・アンデション、イーヴァ・フリショフソン、 ドナルド・サンプター、エロディ・ユン、ヨセフィン・アスプルンド、 エンベス・デイヴィッツ、ウルフ・フリベリなど。 オリジナルの「ミレニアム」シリーズの3部作は、どれも予告編を観た程度で、 大ヒットしたことは知っていましたがまだ観ていません。 ハリウッドで、しかもデヴィッド・フィンチャー監督、ダニエル・クレイグ主演で リメイクされると知ってから楽しみにしていました。 映画館でレッド・ツェッペリンの名曲“移民の歌”のカヴァーが激しく流れる、 最初の予告編(特報)を観た時、衝撃的な映像にとても驚かされました。 実は、フィンチャー監督とルーニー・マーラが来日して1月30日に開催された、 ジャパンプレミアに行く予定が急用で行けず、また、先日発表されたアカデミー賞で ルーニー・マーラガ主演女優賞にノミネートされ、ますます早く観たくなり、 公開初日の今日、張り切って観に行くことにしました!(笑) (=^ ^=) ♪ オープニングタイトルの“移民の歌”とともに流れる不気味な(?)映像に始まり、 全編を通してもちろんシリアスで、そしてとってもダークな世界が続いていきます。 事前に、ストーリーや登場人物などの作品情報をチェックしなかったので、 登場人物が多く、始めのうちはヴァンゲル一族の関係性が掴めませんでした。 ややネタバレにはなってしまいますが、人間関係が複雑なのは苦手という方は、 オフィシャルサイトの人物紹介あたりを読んでおいた方がいいかも・・・。 スウェーデンの雪景色だけでも寒そうなのに、ストーリーもかなり寒々としています。 いろんな意味でかなり“キツイ”シーンも多く、思わず目を閉じてしまいました。 フィンチャー監督って、あんなに優しそうな雰囲気の方なのに、どうして「セブン」とか 「ゾディアック」とか、“猟奇的”なストーリーが好きなんでしょうね。(苦笑) カメラワークといい、映像のトーンといい、音楽といい、フィンチャーワールド全開です。 あんなこともこんなこともあって、あんなシーンもこんなシーンもあってと、 本当は色々書きたいのですが、どれもネタバレになってしまうので書けません!(悲) ジェームズ・ボンド(「007」)のイメージが定着しつつあるダニエル・クレイグですが、 マッチョなボディを披露しつつも、あくまでも記者役なのでド派手なアクションもなく、 どちらかと言えば、ミカエルは追い込まれたりやられちゃったりする側でした。 一方のルーニー・マーラはまさに体当たりの演技で、髪型からメイク、ピアス、タトゥーと、 外見はもちろんですが、狂気的な面を持つリスベットをこれでもかと演じきっていました。 同じフィンチャー監督の「ソーシャル・ネットワーク」の時とはまるで別人です。 (終盤でリスベットが“大変身”した姿にもビックリでした。) 名優クリストファー・プラマーをはじめ、ステラン・スカルスガルド、ロビン・ライト、 ゴラン・ヴィシュニックなど、共演キャスト陣が実力派揃いなのも見逃せません。 (先日観た「人生はビギナーズ」にもクリストファー・プラマーとゴラン・ヴィシュニックが ゲイの恋人同士で出演していましたが、今作ではお2人の共演シーンはありませんでした。 全く違う役なのに、つい「人生は・・・」でのお2人を思い出してしまって・・・! 笑) あらためてオリジナル版の「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」のオフィシャルサイトで、 予告編を観直しましたが、かなり忠実に“リメイク”されているように感じました。 オリジナル同様、3部作で製作予定になっていて、2作目の脚本が現在進められていて、 もちろんダニエル・クレイグ、ルーニー・マーラも続投、2013年の公開予定だそうです。 2時間38分という長編ですが、最後まで惹きつけられっぱなしの展開になっていました。 2月10日(金)より全国ロードショー公開されています。 (R15+指定) 「ドラゴン・タトゥーの女」 オフィシャルサイト ≪おまけの情報≫ 2月5日に開催されたスーパーボウル(NFL)を観ていた時に知ったことがあって、 ルーニー・マーラは、ピッツバーグ・スティーラーズの創設者と、今年見事優勝した ニューヨーク・ジャイアンツの創設者のひ孫さんで、さらに、先代オーナーの ウェリントン・マーラ氏のお孫さんでもあり、お父さんのクリス・マーラー氏は 現在、ニューヨーク・ジャイアンツの副社長だそうで、また現オーナーである ジョン・マーラー氏は叔父さん(お父さんのお兄さん)だそうです。 お父さんのクリス・マーラー氏はルーニーのアカデミー賞ノミネートについて、 「自宅でTVを見ていた。 ルーニーの名前が読み上げられた時は叫んだよ。 それから、少し感動して泣いた後、仕事に行く途中に教会に寄り彼女に電話した。 言うまでもなく、この数日は本当に素晴らしい日々だ。」 と、ノミネートされたことはとても特別なことと喜びを語っていたそうです。 ルーニーが試合を観に来ていたかどうかは不明ですが、すごい一族だこと!(笑) ちなみに、ルーニーのお姉さんのケイト・マーラも女優さんです。 当初、「LAW&ORDER:性犯罪特捜班」「コールドケース」「CSI」シリーズなど、 主にTVドラマにゲスト出演をしていましたが、その後「ブロークバック・マウンテン」 「マーシャルの奇跡」「ザ・シューター/極大射程」「アイアンマン2」「127時間」など、 メジャー映画にもいろいろと出演しています。 「24」ファンとしては、シーズン5に出演していたのを思い出します!(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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