カエルの合唱
私は、生まれてから30年以上都市部で生活していたので第一次産業に関しては恥ずかしい位知識がありません。これを読んでいる方々の生活がどのような感じであるかは解りません。だから、今の状況や感想を書く事でどんな風に思うのかなぁと、チョッと自意識過剰気味に今、5月19日午後10時の私の状態を書いてみます。家族はみんな寝てしまい、自宅の居間でパソコンをいじっています。自宅の周りの家は皆さん農家で畑や田んぼで暮らしています。5月に入り、連休明け位から隣や向かいにある水田に水が入りました。もうすぐ田植えなのでしょうか。そして、田んぼに水が入ってからは毎晩のようにカエルの鳴き声が聞こえてくるようになりました。いったい何匹いるのか解りません。雨が降るとかえるが車道を埋め尽くすように這い出てくるので、ぶちぶち踏みつぶしながら車を進めるしか無い状態になります。だから、相当な数のカエルが田んぼで泣いているのでしょう。一匹なら「げろげろ」と聞こえるのでしょうが、想像できないくらいたくさんのカエルの鳴き声が重なるとテレビの砂嵐のような、洗濯板に棒を当てて超高速でこするような雑音が家の周りを取り囲んでいます。その中にカエル界の米良美一さんみたいな感じでのがいるのか「くわ、くわ、くわっ」と高い声を響かせています。この地に暮らし始めて5年目。この、カエルの合唱もこれから来る北海道で一番良い季節である初夏の予告だと思いざわざわした想像を是する数であろうカエルの合唱も心地よく聞こえてきます。