あるが侭に・・・

目覚めると自律神経が悲鳴をあげていた。起きれない。酷くお腹が張って痛み
が強かった。とりあえず薬をと思いなんとか起き上がりリビングへと向かった。

アモキサン25m×3、レキソタン5m、スルピリド100m、テノーミン25mを服用して
煙草を灰にしていく。

自律神経がぴりぴりしている。ついでに呼吸も安定していない。

妻が心配そうな顔で僕を見て、大丈夫？と声を掛けてきた。僕は大丈夫じゃな
かったら連絡するとだけいい、また布団にもどった。

出勤時間ぎりぎりまで悩んだ。その間、一応身支度はした。しかし、行ける状
態ではとうていなかった。悩んだ挙句、勇気を持って休暇を取る事にした。

妻に連絡する。
「体調が悪いので休むと伝えてくれ」
妻は心配そうに電話を切った。

とりあえず寝て、体の回復を待とうと思った。メールを何通かやりとりし、眠
りについた。起きた頃にはお昼を回っていた。
自律神経はだいぶ落ち着きを取り戻してきているみたいだったので、食事をと
る事にした。しかし、家には食べるものがなかった。インスタントのラーメン
はあったが作る気になれなかった。そこで、馴染みの寿司屋にランチを食べに
出かけた。ランチ６３０円と激安なので。

自転車に乗ってぷらぷらと出かけた。日差しが痛く、そして眩しく、眩暈に似
た感覚を覚えた。

お店にて、ランチとビールを頼み、胃に流し込んだ。おかみさんから先日のカ
ギ無し事件の事を聞かれ、大変でしたと答えた。

食事も終わったので家に帰った。
また寝ようと布団の中でもがいたが眠気は失せていた。
ハイネケンを一缶空ける。
何もする事がないので、たまっている漫画を一冊読みきることにした。
読むこと２時間。漸く一冊読み終えた。読み終えた頃には適度な疲労を覚えた。

妻達が帰ってくる時間が迫ってきたのでお風呂に湯を張り待った。

ハイネケンを一缶空けた頃、妻達が戻って来た。上の子はご機嫌な様子で僕に
飛びついてきた。僕は上の子を受け止め、抱きかかえぎゅっと抱きしめた。
「パパ、淋しかったよ」
と言うと、上の子は皆帰ってきたじゃんと笑顔で返事をくれた。

子供達とお風呂に入った。髪を洗う事が非常に億劫に感じたが、洗わないわけ
にはいかないので必死な思いをして洗った。

お風呂から上がり、食事を取った。家族そろっての食事。今日一日一人でいた
のでどこかほっとした気持ちだった。

食後、やはり疲労がどっと押し寄せてきた。上の子と遊んでやりたかったが、
明日は会社に行くつもりだったので、その疲労にまかせて眠りに付く事にした。