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カテゴリ:〆働-シゴト-
久しぶりに仕事で写真撮影があり、参加メンバーにスタジオの場所を連絡するため、google mapを見たら、すごいクチコミが書いてあった。
「撮影中のスタジオの対応が悪く、クライアントからクレームが入って失注」 いやいや、クライアント立ち合いの撮影で失注って、有り得ないし、あったら大問題で、口コミに書いてる場合じゃないです。 スタジオ使用料を払う払わないだけじゃなく、損害賠償で裁判沙汰の話にまでなります。 そもそも、「クライアントが立ち会っている=本番撮影」なわけで、つまりは契約(受注)済です。 なので、「失注(注文してもらえない)」は、とりあえず言葉としておかしい。 まさか、クライアントに「こんな風に撮影しますよ」というプレゼンをスタジオ借りてやった? そんな経費かけてやるプレセンなんて、受注額は億単位でしょう。 クチコミに書いて(略 まあ、そんなプレゼンは聞いたことありませんが。 では、発注後のキャンセルであったら? 当然、これも揉めに揉めます。 クチコミに(略 ありえなくはないですが、クライアントとしても、写真等が必要になる納期があるわけで、それをキャンセルするって、別の制作陣を選定して、スタジオ予約させて、って間に合うのでしょうか? 自分がそのクライアントであれば、写真の入手を第一に考えて、どんな文句があっても、続行させます。 朝までかかっても、撮影させます。 やることは、超過時間分の支払いを制作陣にカブらせる交渉です。 また、このスタジオにはカメラマンは所属していません。 多くのスタジオがそうですが、その仕事は、場所および照明器具などの貸出とその操作をするスタジオマン、と呼ばれる助手の労務提供です。 簡単に言えば、写真(動画)のデキは、自分たちが連れてきたカメラマンの腕次第です。 キャンセルになったのであれば基本、スタジオではなく、カメラマンの失敗、それを選出した製作陣の失態です。 よくあるのは、野外撮影や人物撮影が得意なカメラマンに、(機械などの)物撮りをさせての失敗です。 まったく、照明の使い方が違いますし、メイク等で誤魔化しもききません。 クライアントの要求による、例えば「装置の奥行を浅く見せたい」を実現するために、どうしてもステンレス部品やアクリル部品が綺麗に映らなくて、ハマることは、ベテランカメラマンにもあります。 慣れていれば、様々な経験から、ちょっとした器具を使ったりなどして、必要な写真を撮られます。 経験がない、とあーでもないこーでもない、と長時間やった挙句に、三枚前の写真がよかった、けど照明戻せない、とか。 この辺、クライアントの要望を飲むばかりではなく、撮影可能なクオリティの見極め、その写真で表現したい意味から拘るべきポイントの指摘など、クライアントとカメラマンの間に立って、コントロールを計るのが、製作陣の腕です。 まあ、スタジオ入りする前に、カット案が出た時点で、「これはCG使わない、と無理ですよ」と言えてないのが、もうダメですが。 また、スタジオマンも有料なので、ケチって一人だけしか雇わず、頻繁に効率の悪いセットチェンジさせたら、時間もかかります。 彼らもプロですが、人なので「技術のないカメラマンがわかってないクライアントに振り回されている現場で、制作陣は単なるイエスマン」であれば、表情も硬くなります。 このクチコミを書いた方は、複数のアカウントで、似たような、そして複数個所への「二度と使わない」的な書き込みをしているので、まあそういう方なのでしょう。 そうそう、クライアントに、「あのスタジオは使わない方がいい」と言いふらしているらしいですが基本、クライアントはスタジオの選定なんてしません。 というか、それなりの制作陣であれば、馴染みのスタジオはありますし、どうしても空いていなかったら、スタジオの方やカメラマンから教えてもらって、まったくの飛び込みで借りることはしません。 照明の色合いとか、カタログスペックは同じでも、微妙に気になって心配なので。 撮影はじまって、「このスタジオではできません」は怖いです。 逆に言えば、初スタジオにクライアント呼ぶって、「鋼の心臓の持ち主かよ」と思ってしまいます。 クチコミって、程度の低さがバレてしまって、怖いですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020/02/09 01:54:41 PM
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