678611 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

星が見える名言集

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

bluesidus

bluesidus

フリーページ

お気に入りブログ

今旅立ちの時 有明のりたろうさん

そよかぜにっき ☆ayano☆さん
うつでも明るく生き… のんびりまったりさん
とりとめのない独り言 sanatokiさん
ぬるめ温泉 nurumeさん
Jun 26, 2004
XML
カテゴリ:日記

 雲が流れていくように開けていく大地が見えて、
 反復する波、押し寄せ引いていく波、彼はそこに飲み込まれて、
 音のない世界へ沈んでいき、脈動の音のなかで内なる対話が始まり、
 しかし選択は全て肯定において突破され、
 勢いづいた光はそのあとの選択を全て一気に貫き、
 亡者は自らを規定し復活させ、再び海上に出る、だがまたあの波は襲いかかる

 彼は圧倒的な津波を前にして、どこまでも続く草原を見ているかのように平静に思った。

『我々は、もしかしたらこれを永遠に続けるやも知れない』
 だが、彼は急に微笑みだした。そして朗らかにさわやかに言い切る、

『それがどうしたというのだろう。
 私は死ぬその時まで泳ぎきる、再び沈むこともあるやもしれない、
 だがそれでもなお生きていこう、君たちと共に生きていこう。』

 そして肯定は未来という不確定世界まで及び、
 意志が、感じられる世界の全てに行き渡りゆくなかで次の太陽が感ぜられ、
 彼は自分の体内に、何か偉大な力が生まれ出でるように感じられた。
 やがて波のように反復する強い喜びが生まれてきた。
 それは太陽のように彼の全てを明晰にするかのようだった。

 ふと、彼は二つの存在に気づく。自分に寄り添うようにしている二つのものに。
 彼は見なかった。それが、微笑んでいることは分かっていたから。
 彼は今、静かに、しかし津波をも圧倒するかのように、生命の躍動を伝えようとしていた。
 そして彼もまた、命を運ぶ流れに波を起こすことになる。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  Jun 26, 2004 04:57:42 PM
コメント(2) | コメントを書く
[日記] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X