2010/02/01(月)18:05
今月の読書メモ☆その2《2010年01月》
読書メモ・その2です
「八甲田山死の彷徨」 新田次郎
吉村昭に触発されて記録文学的なものが読みたくなり。
雪中行軍に参加した211名中199名が亡くなるという大惨事。
雪山の怖さを知らず満足な装備もさせずに嵐の中行軍を強行した軍のアホさかげんに腹が立つ。
こんなことで地獄の苦しみを味わわされ、死ななければならなかった若者たち…。
この件だけじゃなく、第二次世界大戦終戦まで、アホな軍の命令で
何十万人という若者がなすすべもなく死んでいったんだよなぁ~~~。うー。
それから、雪に閉ざされた厳寒の村で、当たり前のように村人の接待を受け民家に宿泊する軍人たち。
長い冬に備えて精一杯備蓄した保存食や酒だろうに…。
そういうの取り上げて、タダで飲み食いして泊めてもらって、当たり前と思う軍の体質にも
ほんと腹が立つ。
何様だっちゅーの。
「鉄の骨」 池井戸 潤
ゼネコンとか談合とか、建設業界のことは全く知らない私も面白く読めました。
知らない用語だらけの厚い本だったのにあっという間に読んじゃった。
業界の人が読んでも面白いのかなぁ?
「逃亡者」 折原 一
福田和子の逃亡劇をモチーフにしたお話。
これも先が気になり飽きさせずさくさくと読めました。
「発火点」 真保裕一
長い。くどい。だるい。
真保さんの本だから最後はうならせてくれるだろうと
我慢して読み進めたのにオチも弱いし!!
がっかりよ~orz
「武士道エイティーン」 誉田 哲也
剣道に青春を燃やす女子のお話。軽めに読めます。
「武士道シックスティーン」「武士道セブンティーン」に続く三作目。
脇役を主人公に据えたサイドストーリーがいくつかはさんであり、
それが話に厚みを持たせて面白かった。
シリーズもので三作目が面白いって、なにげに貴重なのでは。
「だらしな日記―食事と体脂肪と読書の因果関係について考察する」 藤田 香織
30代前半バツイチ独り暮らしの書評家が綴る日常と体脂肪と読書メモ。
私もいいかげん「だらしな」だけどこの人には負けた!!
だってとりあえず風呂には毎日入るし、洗濯物が雨で濡れたら洗いなおすし。
このひとのだらしな加減はハンパないけど、それよりも、
こんなすごいだらしなな日常を公開してしまうっていうメンタリティが不思議だ~。
仕事関係も家族や親戚も読んだりするだろうに…。
2001年の日記ってことでちと古いんだけど、時事ネタになんとなく懐かしさが漂い。
今月はずっしりした本が多かったので、
合間合間に息抜きっぽく読むのにちょうどいい軽さでした。
最近、ハナをおんぶがマイブームなりんくんです(´∀`*)
読書メモ・その1はこちら