母から電話がかかってきた。カリフォルニアの大雨のニュースを見て心配したらしい。
このところ確かに雨続きだ。クリスマスの頃からかれこれ2週間くらいだろか。このHPのトップにいつも青い空の下でと書いてあるけれど, やはりこういう天気の時期もあるのかと思う。天気予報はずっと雨、ただ、実際は妙にカラッと晴れて、おっ、雨も終わりかな、と思うとまた降るといった具合で日本の秋の長雨とも様相が違う。慣れない土地は天気の見当もつけにくいわ。
この15日間で17インチの降雨量だと言っていたから、確かに多いことは多いか。加えて、もともとが雨の少ない地域だけに町も人も雨に弱い。幸いこの辺りでは目立った被害はないようだけど、下水はあふれて道路が半分水浸しなのは珍しくないし、自動車事故がものすごく増える。朝のラジオを聞いているとそこらじゅうで事故が起こっているような感じがする。
ところで、気になるのは雨が激しくなると電灯がまたたきをするのだ。ざっーと激しくなったなと思うとまたたく。風は別に強くはない。雷が鳴ることもない。でも、またたく。かなりの確率でまたたく。激しいと言ってもむろん台風の比ではなく、ちょっと強いねという程度の降りなのに、なんか電気系のインフラの弱さを感じる。いや、きっと電気に限ったことじゃないんだろう。
子供の頃、台風が来ると停電に備えましょうと言われた。実際に停電になった。でも、最近ではこの異常気象で異常にすごいという台風が来ればともかく、普通は台風でも停電にはならない。それは大変すばらしいことではあるけれど、それにはそれなりの費用がかかっているはず。他の国ならいざしらず、ここはアメリカ。世界一富める国と自他共に認める国にあって大不況とはいえ、日本の豊かさを感じることが多いのは、それは逆に日本が途方もなく贅沢であるということの裏返しなのだろう。
もちろん、アメリカは豊かだ。電気というなら電気料金の安いこと。今の季節、暖房をすべてまかなって、かつ、こちらでは洗濯物を外に干せないのですべて電気乾燥機で乾かしているけれど、それでもガス代と合わせて(ここはガスと電気を同じ会社が供給している)月に100ドルに行かない。
でも、アメリカは豊かであって当然の恵まれた国土がある。そこと負けず劣らずの豊かさを享受していられる日本の社会、いろんな面で無理をしていて不思議ないか。
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