部屋に鍵がかかっている、おやっと思ってドアをたたくと、着替えているんだから、入ってこないで、という。開けなさいといったら、エッチ、変態!と叫ぶ。
えっ、つい2ヶ月前までは一緒にお風呂に入りたがったのに!
私が着替えているところに入ってきても、目をそらすようになった。お風呂に一緒に入りたがった時から、意識的にもう、そういうことをする年じゃない、男女で分かれないといけないの、と言ってきた効果かしら。
年相応の羞恥心や、性の意識が出てきたならそれに越したことはない。
この課題は実は結構深刻に考えていたのだ。というのは1つはアスペルガーで有名な杉山先生の本にあったのだが、アスペルガー、高機能自閉症の思春期の1つの危険としてアイデンティティを正しく確立できないず悩むことが多いだそうだ。そして、その時の1つに性的なものもあり、これはうまくいかない場合の危険として性同一障害が挙げられている。
もう1つ、こちらの方がずっといやな想像なのだけれど、神戸の少年Aに関するレポートにこの少年が性的サディズムに陥ったきっかけとなったこととして、性衝動の未分化があったのも頭にある。性衝動の未分化というのは性的興奮は覚えるのだけれど、それを呼び起こすものが正常な異性への性的興味につながっていないことを言うのだそうだ。そして、少年Aは自分の性的興奮を残虐行為に結び付けてしまった。この少年はなんの発達障害もなく、これは健常に育った子供でもある危険なのだろう。
もちろん、こういうったことは特殊な例で取り越し苦労ではあろうと思う。時々悪いことばかり考えてしまうんだな。
とにかく正常な発達は喜ばしい。よかった、よかった。
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