テーマ:教育つれづれなるままに(39)
カテゴリ:教育・教師
朝から比較的よい天気の神奈川県です。
今日全国の公立小学校、中学校は数多く「修了式」を迎えます。 義務教育を受ける権利を持つ誕生から14年間を経過する子供達 そしてここまで育み義務教育を受けさせる義務を負う親たちにとって 大切な節目なのです。 朝8時半からの修了式の式典では、大抵仰仰しく式を行います。 公立学校が卒業認定手続き書発行所(こんな正式用語はありません。) に成り下がってからは、 する方も受ける方もこの式典が形骸化してきていることは否めません。 だって、今日修了した子を育てる親がそれを受けた頃、 世はバブル絶頂期の直前。 それまでは、お赤飯があったり、紅白まんじゅうがあったり、乾菓子のらくがん を学校で(出したのは当時の「父兄会(現PTA)」だったようですが…)もらって 帰ったものでした。 Bluesmokerはらくがんやしおがまというお菓子を小学校1年で初めて知りました。 こんな感激が無くなったバブル前夜、「甘いものは歯を悪くする」などという風評から こういう習慣が無くなってしまいましたね。 私は長い教頭時代、幾年か修了式で義務教育の持つ教育理念から「万歳三唱」を唱えました。 それくらい「修了」(おさめきる)という意味合いが大切なのです。 「卒業」であれば、もうそことは縁が切れるのです。 しかし「修了」は、自分に修めたと自覚ができなければまだ戻って学ぶことができるのです。 一例でいえば、大学の学士は課程がありますから、「卒業」ですよね。 でも、大学院は研究課程ですから、どこまでも続くのですよね。 ですから、大学院は何年やっても年度末で終れば「修了」です。 大学院を卒業した方がいたとすれば、それは神様でしょう。 そんな大切な事を締めくくる日の式典が、修了式なのです。 そんな感激も何も無い小学生が我が家の前を何人も通り過ぎていきます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[教育・教師] カテゴリの最新記事
|
|