2012/09/21(金)23:53
喜ぶべきや?
先日誕生日を迎え、何ともいえない年齢になった途端に
市役所から届いた一通の封書
「確か、うちの市町村は交通機関~とはいっても○奈中バスしかないが~優待券は
70歳からとなったはずだが…」
そんなことを思いながら封を切ってみると、
その中に入っていたのは下の写真のような
「介護保険被保険者証」と書いてある。
これからは、要介護認定を受けると働いていらっしゃる皆さんが
泣く泣く強制的に納めさせられている、介護保険料に支えられて
「お世話になっていいよ!資格」をいただいたことになる。
健康保険は病気をしたときに、本人が携えて医療機関に行くための証。
しかし、今回の介護保険証なるものは、
今まで具体的に考えることすらなかったのだが、
本人がこの証を携えて専門機関に行くというのとは違い、
私が、介護を要する要介護者になったときに
家人ないし息子達が遣うためのもののような気がするのね。
人生ってそんなものなのかしら? 生まれてきて
少しずつ資格や、経歴や、肩書きが貼り付けられて肥っていって
「社会的人格」というものが付いてくる。
そして定年という歳になると、肩書きが剥がされ、技術が落ちてゆき、
新たな経験が剥が遠ざかってゆく。
「そんな年寄りにはかわいそうだから、今までご苦労さん」
という意味でこういうプレミアムを付けてくれて
「人間的目減り」や「社会的やせ細り」を軽減してくれているのかしら?
もらったけれど、生年月日と介護認定さえされれば、
手間や、費用を保障してくれるのが、「社会保障制度」であって、
もらって何か哀しさを感じるような「レッテル」を貼られてしまったことで、
一抹も二抹もさびしさを感じる、年寄り入門に駆られてしまいました。