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2009年11月02日
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カテゴリ:歴史認識
 NHKが放送の準備を進めている司馬遼太郎「坂の上の雲」について、異議を唱える投書が10月2日の朝日新聞に掲載された;


 司馬遼太郎氏が生前、軍国主義の宣伝になることを恐れて映像化を拒んでいたという「坂の上の雲」が、近くNHKで放送される。

 国民的作家として有名な司馬氏は、明治時代を「日本の青春で、素晴らしかった」と評価しがちで、昭和時代に官僚化した軍人が暴走して日本を崩壊に導いたとするが、この見方に疑問を持つ。歴史は継承である。

 明治の終わりには、天皇暗殺を謀議したとの冤罪で幸徳秋水はじめ24人が死刑を宣告され、うち12人が処刑された「大逆事件」があった。明治の政治家、軍人が深くかかわっている。日清戦争後の1895(明治28)翌年10月には朝鮮国王妃殺害という凶悪無比な事件があり、これにも日本政府、軍人がかかわっていたとされる。

 「坂の上の雲」には日露戦争の描写が多く、このドラマに対する評価が司馬氏の懸念した軍国主義の肯定につながらないか、気がかりである。


2009年10月2日 朝日新聞朝刊 13版 16ページ「声-気がかりな『坂の上の雲』放送」から引用

 明治は良かったけれど、昭和はダメだったという記述は司馬遼太郎が書いた文章によく見かける。しかし、司馬のその考えは明治や昭和の歴史を踏まえた上での見解ではなく、史実の中の都合の良い部分だけを取り上げて「明治は良かった」と言っているに過ぎず、ありていに言えば酒飲み話レベルの歴史認識である。とても「司馬史観」などと言えるようなシロモノではない。その証拠に小説「坂の上の雲」には「朝鮮国王妃殺害という凶悪無比な事件」に関する記述が一切ない。












最終更新日  2009年11月02日 21時28分55秒
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