より良い明日をめざして

2009/12/16(水)22:12

差障りある方はそのままで-日の丸・君が代とマナー(16日の日記)

教育問題(55)

 東京都教育委員会がやっている日の丸・君が代の児童生徒や教職員への強制が、如何に間違った行為であるか、4日の「週刊金曜日」の投書は次のように述べている;  10月、「全国豊かな海づくり中央大会」の開会式が放映されました。「君が代斉唱」、司会者は起立を求めましたが「差障りのある方はそのままでお願いします」と一言加えました。  常識的な対応です。起立・斉唱を強要し、従わぬ者を処分する東京都がいかに、民主的礼儀に反しているかがわかります。  立場・状況に応じて、処遇するのが円熟した、豊かな社会です。 「女が家事をするのが普通だ」「起床は六時、これがまともな家庭だ」などと自分のあり方を常識と決め付け、他を排除するのは想像力が「貧しく」包容力に「乏しい」のです。つまり「人間」が貧乏なのです。  靖国神社をなくすべきと考えますが、戦場に倒れた将兵を慰霊する気持ちを理解します。伯父が眠っていますので、参拝もしました。しかし、戦争遂行の精神的根拠を与えた歴史的経緯から、靖国の存続に、そして、「日の丸・君が代」にも反対です。  横浜市では、ある歴史教科書だけを使わせるためのルール変更が行なわれました。多様性の混在を許せない偏狭さは、バイ菌をすべて殺さなければ清潔とは認めない潔癖症に似ています。都の「君が代」への対応も同じです。こうではなく、私たちはお互いを目的とし、尊敬し合う社会を求めています。  2004年の園遊会で、東京都教育委員の米長邦雄(よねながくにお)さんが、すべての学校に国旗国歌を尊重させたい、と話すと天皇は「やはり強制になるということでないことが望ましいですね」と述べられました。しかし、その後も強制は続いています。  彼は天皇を尊敬しているのではなく、利用しているように見えます。 2009年12月4日 「週刊金曜日」778号 「投書-差障りある方はそのままで」から引用  多様な価値観の存在を認めるのが民主主義ですから、日の丸君が代を命より大事だなどと考える人たちを、私は否定をするつもりはありませんが、自分がこう思っているのだからオマエも同意しろという「強制」には異議を唱える必要があると思います。

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