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2014/06/14(土)19:18

拉致再調査の期間「1年超えない」 官房長官が見通し(14日の日記)

政治問題(2275)

 スウェーデンで開かれた日本、朝鮮両国政府の協議は一定の成果をあげた、と5月31日の朝日新聞が報道している;  安倍晋三首相は30日午前、北朝鮮と合意した日本人拉致被害者の安否の再調査について、「固く閉ざされた拉致被害者救出の交渉の扉を開くことができた。北朝鮮が約束を実行するよう強く促す」と首相官邸で記者団に語った。  首相は日朝間の合意文書について「初めて特定失踪者を含むすべての日本人の調査を約束し、日本人が発見されれば帰国できるよう北朝鮮が力を尽くすことが書き込まれた」と成果を示したうえで、北朝鮮に対し、特別調査委員会の調査実行を求める考えを強調した。  また、合意文書には調査期間が書かれていないが、菅義偉官房長官は同日午前の記者会見で「1年を超えることはないだろうと思う」との見通しを示した。  一方、小野寺五典防衛相は同日午前の記者会見で、「大変重要な一歩。ただ北朝鮮との間では核とミサイルの問題もあるので、日米韓のしっかりした態勢が大変重要だ」と述べ、31日にシンガポールで予定される日米韓の防衛相会合で拉致問題への取り組みを説明する意向を示した。  安倍首相は30日午前、シンガポールで開かれるアジア安全保障会議に出席するため、政府専用機で羽田空港を出発した。日本の首相として初めて同会議で基調講演を行う。首相は「力を背景とした現状変更は決して許さない、というメッセージを強く発出したい」と述べた。 2014年5月31日 朝日新聞デジタル 「拉致再調査の期間『1年超えない』 官房長官が見通し」から引用  安倍首相は朝鮮を信用していないから、日朝協議といっても真摯な対応をせずに決裂するだろうと思っていたところ、一定の前向きの結論に達したのは意外であった。ネット右翼の論調では、拉致問題の解決なくして日朝国交正常化は無いという意見が主流だから、安倍首相も個人的には同じ心情だろうと思っていたが、さすがに現実の世界ではそうも行かず、いつまでも理不尽な制裁を継続するわけにもいかないから、せめて拉致問題で前進するような恰好をつけて国交正常化に向けて前進しなければならないもののようである。それとも、そういう表面的な姿勢の裏に、実は安倍首相の秘策が隠れているのか、今の時点では判断できないが、安倍氏の性格からしてその可能性はあまりないと思う。

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