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カテゴリ:ニュース
全国に50基ほど設置された原子力発電所のうち、東北大震災の後に再稼働したのは約10基で、そのうちの数基は規定の時間内にテロ対策の安全装置の取り付けが間に合わないために停止命令が出て稼働を止める予定になっているものもあります。元々、東北大震災の前から、使用済み核燃料を保管する場所がだんだん手狭になるつつあると言われていたところに、そろそろ使用済みMOX燃料の保管も考えなければならない時期が到来し、電力会社はどう対応しようとしているのか、3月15日の「しんぶん赤旗」は次のように報道している;
2020年3月15日 「しんぶん赤旗」 14ページ 「行き場のない使用済みMOX燃料(下)-巨費投じても保管に難」から引用 ウラン燃料を再処理すると高レベル放射性廃棄物の体積や有害度を低減でき、最終処分場の面積を減らせるという経済産業省の主張は、文学的な表現で現実の複雑で深刻な問題には目をつむっているきらいがあります。現在は六ヶ所村の再処理工場が未完成のために、使用済みウラン燃料はフランスのメーカーに送ってMOX燃料に加工してもらっており、これをプルサーマルで再利用して出てきた使用済みMOX燃料は元の使用済みウラン燃料よりも扱いが厄介で、更に再処理するには経済的な負担がかなり大きくなりそうです。そうかと言って、再処理しないで使用済み燃料を保管するプールに入れるにしても、使用済みウラン燃料と同等の危険度に下がるまでは100年かかるというのでは、果たして誰が最後まで責任を持つのか。どう考えても、現実的なプランではないような気がします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年04月02日 15時26分53秒
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