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2020年12月25日
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テーマ:ニュース(99444)
カテゴリ:ニュース
政府が学術会議に介入するのは今に始まったことではないのに、なぜ今回はこのような大騒ぎになったのか、という問題について、「週刊金曜日」の一読者である市民が、18日の同誌に次のような投書を寄せている;


 日本学術会議の新会員任命拒否の問題は、政局すなわち権力闘争によるものであろうと考えます。

 菅義偉氏は、細田派などにかつがれて、首相の座を射止めました。細田派は安倍晋三前首相の出身派閥です。菅首相は「安倍政治の継承」と言わざるを得ない。しかし、本心からそう思っているかは疑問です。

 日本学術会議問題の経緯をたどると、学術会議事務局が8月31日、内閣府に105人の推薦リストを提出。内閣府は9月はじめ、「総理は推薦通りに任命する義務があるとまではいえない」という、2018年に日本学術会議法の解釈を変更した文言を内閣法制局と確認します。この解釈変更は、どのような経緯だったのでしょうか? 学術会議の会長らの了承もなく、学術会議事務局と内閣府の独断であれば、大問題です。また、安倍内閣は2016年から学術会議人事に介入していたようですが、なぜ今回に限りこの問題がニュースとなり、問題化されているのでしょうか。

 この問題の最初の報道が10月1日でした。新聞の首相動静によれば、菅首相はこの日、午前11時41分に、衆議院第一議員会館の安倍氏の部屋を訪れ、9分間ほど会談しています。現首相が前首相の部屋に出向くのは、異例のようです。これこそが政局が絡む問題ではないかと思わせる出来事です。今回の学術会議人事は安倍前首相が事実上決め、菅首相はこれを承認しただけ。安倍さんに呼びつけられた形を見せることにより「それに気づいてくれよ」というサインのように思えるのです。

 安倍氏は11月11日、今後の経済対策を検討する自民党有志の議員連盟の会長に就任したとか。首相を辞めざるを得ないほどの病状が1ヵ月半で回復したのでしょうか。(9月15日の『読売新闇』によるインタビューでは体調について「もう大丈夫だ」と発言)。すでに自民党議員からは、「菅首相の後は安倍さんを」との声が出ています。安倍氏も自らの手で憲法改正をと、執念を燃やし続けていても不思議ではありません。「桜を見る会」問題、河井克行・案里夫妻にまつわる自民党からの1・5億円問題など、官房長官として関わりのあった菅氏に火の粉を払ってもらうため、岸田文雄氏ではなく菅氏を推したということでしょう。

 しかし、菅首相が衆議院選挙に圧勝し、長期政権になっては困る。自分が三度、首相を狙うには、菅政権には短命でいてもらわなくては困る。それで、辞めていく首相が「談話」というかたちで、国民に不人気の「敵基地攻撃能力保持」を新首相の政策課題にさせようと仕組んだり、改憲を進めるよう注文をつけたり等々、菅首相の人気を落とすことに腐心。その極めつけが、安倍内閣ですでに方針を決めていた「学術会議任命拒否」を承認させることだったのではないでしょうか。


2020年12月18日 「週刊金曜日」 1309号 61ページ 「論考-日本学術会議人事をめぐる問題 前首相と新首相の暗闘では」から引用

 この投書は、物語としては面白い筋書きであるが、実際のところはどの程度真実に迫っているのか、という点では私はどうかな?と思います。私が思うには、政府の政策について否定的な発言をする学者は排除したいという考えは安倍氏にも菅氏にも共通する考えではないか、従って、安倍前総理がわざわざ現総理を、そのために議員会館に呼びつけるなどということをする必要はないのであって、これは投書の筆者の考え過ぎではないでしょうか。ただ、菅氏は前総理にもましてメディアに対して寡黙なので、なかなか本心を探るのは困難ですが、前総理の側近であった経産省出身の官僚をことごとく更迭して、財務省(?)出身者を配置したというような情報を聞くと、前政権の方針を継承するとは言っても、一応自分なりの「方針」というものは持っているのだな、ということはわかります。





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最終更新日  2020年12月25日 01時00分05秒


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