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2024/02/29(木)01:00

杉田議員への賠償命令が確定(29日の日記)

ニュース(3823)

国会議員がSNSで性暴力被害者を誹謗中傷する投稿に「いいね」を意思表示する行為は被害者の名誉を棄損するという判決が確定したと、10日の東京新聞が報道している;  性暴力被害を公表したジャーナリスト伊藤詩織さん(34)が、自身を中傷するツイツター(現X)の投稿に「いいね」を押され名誉感情を傷つけられたとして、自民党の杉田水脈衆院議員(56)に220万円の損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第1小法廷(安浪亮介裁判長)は、杉田氏側の上告を棄却する決定をした。8日付。「いいね」を押す行為を違法と認め、55万円の支払いを命じた東京高裁判決が確定した。  交流サイト(SNS)の投稿への「いいね」を巡る違法性が争われ、最高裁で確定するのは初めて。  伊藤さんは性暴力被害やSNS上の誹謗中傷(ひぼうちゅうしょう)を巡って複数の民事訴訟を起こしたが、杉田氏の上告を棄却した今回の最高裁決定ですべての訴訟が終結した。  一、二審判決によると、杉田氏は2018年6~7月、元TBS記者の男性から性暴力被害を受けたと訴える伊藤さんを「枕営業の失敗」「売名行為」などと中傷する第3者の投稿25件に「いいね」を押した。  二審判決は、杉田氏が以前から伊藤さんへの揶揄(やゆ)や非難を繰り返していた経緯などから「侮辱する内容のツイートを利用し、積極的に名誉感情を害する意図があった」と認定。請求を棄却した一審東京地裁判決を変更し、伊藤さん側が逆転勝訴した。  伊藤さんは15年、元記者から性暴力を受けたとして被害届を提出した。警視庁が準ごう姦(当時)容疑で元記者の逮捕状を取ったが、刑事部長の指示で逮捕は見送られ、書類送検。東京地検が嫌疑不十分で不起訴とした。  元記者を訴えた民事訴訟では、性暴力被害を認定し、約330万円の支払いを命じる判決が22年7月に確定。性暴力被害は虚偽だとするSNSの投稿や転載をした漫画家らにも賠償を命じる判決が確定している。 (太田理英子) 2024年2月10日 東京新聞朝刊 12版 24ページ 「杉田氏の賠償命令確定」から引用  この記事は字数が少ないので、ことの顛末を詳細に把握するのは困難であるが、性暴力の被害者である伊藤氏を誹謗中傷する投稿をした25名は当然、名誉棄損で有罪判決を受けた上で、それらの誹謗中傷の投稿に「いいね」を押した国会議員である杉田氏も、公人としての影響力を考慮すると被害者の伊藤氏に損害賠償として相応の金品を支払え、との判決が出たということのようです。このようにして社会正義が実現できたのは良かったと思います。

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