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2025年09月01日
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テーマ:ニュース(95839)
カテゴリ:ニュース
7月の参議院選挙で、参政党候補者への支持率が高まる様子を取材した朝日新聞・杉山あかり記者は、その印象を8月1日の同紙夕刊に、次のように書いている;


 「日本人ファースト」を掲げた参政党が伸長した参院選。初議席を得た6月の東京都議選から60人以上の支持者を取材し、見えたことがある。

 街頭で飛び交う言葉は日に日に過激になっていった。抗議をする人と支持者は「帰れ」とののしり合う。記者も「何人(なにじん)なの?」と聞かれた。SNSも含めて攻撃的な文言に日々接すると心がすり減った。同時に差別的な発言に鈍感になっていく自覚もあった。

 思いがけず救われた言葉もあった。「きらきらしながら働く女性のあなたがうらやましい。つらいこともあるけど、がんばってね」

 励ましてくれた主婦(50)は結婚を機に、続けたかった仕事を辞めた。不妊治療をしたが子どもに恵まれなかった。「高齢の女性は、子どもは産めない」などの神谷宗幣代表の発言は「配慮に欠ける。言ってほしくない」。それでも「物価が高い。おかしな世の中になっている」と党にひかれるのは、生活への危機感がそれだけ強いからだろう。

 党の主張と同じフレーズを冗舌に語る支持者に「理想の暮らしは?」と尋ねた。会社員の男性(63)は数秒考えると「理想はない」。そう答えた上で「30年前の日本は『もっとよくなる』という期待があった」。別の男性は「安心安全に暮らしたい」、ある女性は「増税はやめてほしい」と、いずれもささやかで率直な願いを語った。

 演説には幅広い世代が集まった。ビラ配りをする女性(71)は「自分が動かなければ日本がだめになる」と焦りをにじませた。参政党をきっかけに政治に興味を持った男性(27)もいた。

 怒りの矛先を向けるべきは外国人ではない。ネット上の情報をうのみにし、生活保護などで「外国人が優遇されている」といった事実に基づかない認識は問題だし、差別は許されない。それでも、支持者が口々に吐露した不満や不安は、社会全体が向き合うべき課題を示しているように思う。

 東京・歌舞伎町の無料案内所で働く男性(32)は「参政党は、僕らの訴えに耳を傾けてくれる心の広さがありそう」と党を応援する理由を語った。

 自分たちの方を向いていない既存政党への不信が、新興政党への期待をかき立てた。メディアもまた、既存政党と同じ側にいると見られているのかもしれない。「日本人ファースト」を支持する奥にある一人一人の思いを見誤らず、不安の根源を冷静に見極めていきたい。
(ネットワーク報道本部)

     *

<すぎやま・あかり> 岩手県出身、2021年入社。前任の神戸総局で兵庫県知事選を取材しSNS時代の選挙の難しさを痛感した。「モーニング娘。」のファン。「ザ☆ピ~ス!」の歌詞の通り、参院選では投票(に)行って外食をした。


2025年8月1日 朝日新聞夕刊 4版 7ページ 「取材考記-口々に吐露 参政党支持、奥に社会への不安」から引用

 参政党の主張と同じフレーズを叫ぶ60代の男性は、30代の頃は日本はもっと良くなるという期待があったと語ったそうであるが、私なども就職したばかりの20代のときは、経済の高度成長で初任給が4万円だったのに、2年目は5万円になったので、正に「日本は良くなりつつある」と実感したのであったが、しかし、その後、石油ショックとか、色々な「山あり谷あり」の人生であったが、「アタマに来たから参政党に入れてやれ」みたいな気分になることはなかったと思います。私たちの時代は、国鉄労組とか全逓と言われた郵便事業従事者の労働組合も、毎年春闘ではストを打って賃上げ交渉をして、それなりの成果を勝ち取っていた時代で、その影響を受けて我々の中小企業も、それなりの給料を出す時代だったのですから、これからの若い人たちは、自分たちの暮らしを立て直すためにやることは、参政党への投票ではなく、まともな労働運動を「再起動」することだと思います。





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最終更新日  2025年09月01日 01時00分06秒
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