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2025年09月10日
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テーマ:ニュース(95840)
カテゴリ:ニュース
石破首相が8月の全国戦没者追悼式の式辞で「反省」という言葉を発したことに関連して、文芸評論家の斎藤美奈子氏は、8月20日の東京新聞コラムに、次のように書いている;


 全国戦没者追悼式で石破茂首相が13年ぶりに式辞に盛り込んだ「反省」の2文字がここまで話題になるなんてね。失敗したら反省する。当たり前である。一方、天皇のおことばに「深い反省」が入ったのは2015年からだそうで、今年もそれが踏襲された。

 反省という語が一部で注目を集めたのは19年だった。戦後の初代宮内庁長官となった田島道冶氏の拝謁記(昭和天皇との対話を記録した手記)が公開され、そこに「反省」をめぐる一件が記されていたのである。それによると、サンフランシスコ講和条約発効の記念式典(1952年)で天皇はおことばに「反省」を入れることにこだわったが、退位論の再燃を危惧した吉田茂首相が強く反対。象徴天皇としての立場上断念したという。結果、昭和天皇は生涯反省を語らなかった。

 石破発の「反省」にはアジア諸国への謝罪がないなどの批判はもっともだけれど、右の一件からもわかる通り「反省」には戦争責任の意味が含まれる。つまるところ、安倍・菅・岸田時代、政府は国の戦争責任から目をそらしていたわけだ。

 15日、高市早苗氏、小泉進次郎氏、小林鷹之氏はこぞって靖国神社に参拝した。反省がない証拠である。「反省だけなら猿でもできる」(某CM)からこそ反省は不戦の誓いへの第一歩。反省から出発しないでどうするのだ。(文芸評論家)


2025年8月20日 東京新聞朝刊 11版 19ページ 「本音のコラム-反省をめぐって」から引用

 昭和天皇が公の席で発言するときに、戦争を反省するという一語を入れるつもりだったのに、時の首相であった吉田茂が強行に反対したために、天皇の意向は実現しなかったとのことであるが、それは残念なことであった。吉田は、昭和天皇が「戦争を反省する」などと言い出せば、世の中には「反省するなら、責任を取って退位するべだ」という「声」が大きくなり、戦争中の政府高官であった吉田茂自身にも「責任を取れ」という声が出てくることを危惧したものと思われます。昭和天皇が公の場で「反省」を表明したかったのであれば、本人の気の済むようにさせてあげるべきだったし、それがきっかけで吉田が心配するような「退位せよ」との世論が盛り上がったときには、退位させるべきだったと思います。それが、吉田の個人的な「保身」の思惑から、昭和天皇の「反省」を封じ込んでしまったのは、その後の日本の進路に大きな「暗い影」を落とし、「東アジアの平和」を心許ない状態にしている。また、「侵略戦争への反省」が蔑ろにされたことによって、あの戦争は間違いではなかったとか、日本は侵略戦争などしていないというような、偽りの「歴史」を「真実」だと主張するような輩がのさばる「原因」になってしまっているのは、残念なことで、このようないびつな社会状況を克服するには、さらに長い年月が必要となってしまっており、下手をすると同じ失敗を繰り返すことにもなりかねず、これからの人たちにはしっかり勉強してもらって、国の進路を誤ることのないようにしていってほしいと思います。





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最終更新日  2025年09月10日 01時00分05秒


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