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カテゴリ:ニュース
石破首相が8月の全国戦没者追悼式の式辞で「反省」という言葉を発したことに関連して、文芸評論家の斎藤美奈子氏は、8月20日の東京新聞コラムに、次のように書いている;
2025年8月20日 東京新聞朝刊 11版 19ページ 「本音のコラム-反省をめぐって」から引用 昭和天皇が公の席で発言するときに、戦争を反省するという一語を入れるつもりだったのに、時の首相であった吉田茂が強行に反対したために、天皇の意向は実現しなかったとのことであるが、それは残念なことであった。吉田は、昭和天皇が「戦争を反省する」などと言い出せば、世の中には「反省するなら、責任を取って退位するべだ」という「声」が大きくなり、戦争中の政府高官であった吉田茂自身にも「責任を取れ」という声が出てくることを危惧したものと思われます。昭和天皇が公の場で「反省」を表明したかったのであれば、本人の気の済むようにさせてあげるべきだったし、それがきっかけで吉田が心配するような「退位せよ」との世論が盛り上がったときには、退位させるべきだったと思います。それが、吉田の個人的な「保身」の思惑から、昭和天皇の「反省」を封じ込んでしまったのは、その後の日本の進路に大きな「暗い影」を落とし、「東アジアの平和」を心許ない状態にしている。また、「侵略戦争への反省」が蔑ろにされたことによって、あの戦争は間違いではなかったとか、日本は侵略戦争などしていないというような、偽りの「歴史」を「真実」だと主張するような輩がのさばる「原因」になってしまっているのは、残念なことで、このようないびつな社会状況を克服するには、さらに長い年月が必要となってしまっており、下手をすると同じ失敗を繰り返すことにもなりかねず、これからの人たちにはしっかり勉強してもらって、国の進路を誤ることのないようにしていってほしいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2025年09月10日 01時00分05秒
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