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2025年09月13日
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テーマ:ニュース(95839)
カテゴリ:ニュース
新興勢力として急激に議席数を伸ばした参政党について、東京新聞・佐藤裕介記者は8月20日付け同紙コラムに、次のように書いている;


 「日本人ファースト」を掲げ、7月の参院選で議席を伸ばした参政党。選挙期間中、党代表や候補者による排外主義をはらむ危うい主張は強い批判を巻き起こした。

 参政党の神谷宗幣代表は、朝鮮人を意味する差別表現を使ったり、「高齢女性は子どもを産めない」と発言。東京選挙区でさや氏こと塩入清香氏にいたっては「核武装は安上がり」とまで述べた。

 本紙を含む多くの報道機関がこういった党幹部や候補者らの言動を批判的に報じた。選挙期間中に参政党を取材していた私も、「これまでの勢いが大きくそがれるのではないか」と考えていた。

 ところが、実際には参政党に関する報道が過熱するにつれて、報道各社の世論調査で参政党の支持率は上昇傾向が強まっていった。結果、参政党は14議席を獲得。比例の得票数は742万票を超え、野党では国民民主党(約762万票)に次いで2番目に多かった。

 神谷代表は参院選2日後の7月22日、都内での記者会見で「バッシングによって認知度がより高まって、終盤までいい形で持っていけた」と指摘。選挙期間中の党に対する批判的な報道が躍進につながった、との持論を展開した。

 この主張には大いに疑問を感じた。会見の場で時折、笑みを浮かべながら話した神谷代表。その表情は、開き直っているようにも、強がっているようにも見えた。

 参政党はこの日の会見で、党に批判的な報道をしていた神奈川新聞の記者を正当な理由がないまま退出させ、排除した。

 一方的な記者の排除は到底受け入れられるものではない。そもそも、批判的な記事のおかげて認知度が高まり「いい形」に持っていけたというのならば、批判的な記者を排除する必要はないはずだ。

 参院選の期間中、参政候補者の街頭演説を取材した。演説に耳を傾けていた男性大学生はこんなふうに話をしてくれた。

 「SNS(交流サイト)でみた(参政が訴える)減税政策はいいと思うけど、メディアの報道をみていて(参政も)いくつかおかしいなと思うところもあった。(参政に投票するかどうかは)悩んでいる」

 男性は新聞を購読していないが、SNSだけでなく、新聞社がネット配信する参政党に批判的な記事もチェックしているという。

 今やSNSの影響力は、新聞やテレビなど「オールドメディア」をしのぐとされる。だが、多くの有権者は男性のように、新聞やテレビ各社のネット記事など幅広い情報を確認し、悩みながら投票先を考えているのかもしれない。

 一方、SNSには真偽の不確かな膨大な情報が拡散されている。それゆえ、オールドメディアが伝えるファクト(事実)に基づく正確な情報の重要性は増している。

 選挙は民主主義の根幹だ。有権者の選択の根拠となる情報は正確であるべきだ。SNSが隆盛を極める時代、有益で正確な情報をどう伝えるのか-。試行錯誤に終わりはない。
(デジタル編集部)


2025年8月20日 東京新聞朝刊 11版 5ページ 「視点・私はこう見る-重み増す『ファクト』の報道」から引用

 この記事で、筆者が力説しているように、参政党は民主主義を否定する政党なのだから、新聞・テレビは大いに批判して民主主義社会を否定する勢力と闘い、私たちの社会を守るべきであるのは当然なのだが、この記事は、参政党と戦うには少し力量が不足しているように思われます。例えば、「批判的な記事のおかげて認知度が高まり「いい形」に持っていけたというのならば、批判的な記者を排除する必要はないはずだ」と書いているのは、「良い形」に持っていけたと発言した神谷氏の意図を正確に理解しておらず、単に揚げ足を取った格好になっているが、実質なんの批判にもなっていない。参政党や神谷氏にしてみれば、色々とオールドメディアからは口うるさく批判をされたが、どれもこれも自分たちにとって取るに足らない些細な事柄ばかりだったから、「我々はそんな批判で尻尾を巻いて逃げ出すような弱虫ではない」と強がって見せれば、それで自分たちの支持者を十分満足させることが出来た、その結果、「良い形」に持って行けた、というのが真相なのであって、「批判してくれたメディアはウェルカム」などという単純な話ではないのだ。
 また、この記事では参政党に投票するかどうか悩んでいるという学生にインタビューしているが、悩むほどの人ならある程度の常識を持っているまともな人物と思われます。問題は、「参政党の問題部分」をさほど気にもせず、単に世の中の体制に異議を唱えることを面白がるたけの野次馬気分の有権者層に対して、「危ない政党に投票するのはやめろ」というメッセージをどのように届けることが可能か、という点ではないかと思います。





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最終更新日  2025年09月13日 01時00分04秒
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