非戦の理念、忘れるな(29日の日記)
「我が国憲法前文は国連中心主義を表明しているから、経済大国となった今は安保理常任理事国に入るのが当然」とか「憲法の理念が、国連による普遍的安全保障を前提にしており、その安保体制が武力行使を容認している以上、日本も武力行使に協力すべき」という議論は誤りであると、今日の東京新聞投書欄に茨城県友部町の読者の投書が掲載されております。その理由は、我が国の平和憲法とその核心である第九条は、過去二回の世界大戦と核爆弾投下という、人類の原体験から生み出された新しい考え方に拠るものであり、国連に加盟する時点で、武力肯定の立場をとる国連の方針とのズレが心配されたものであった。しかし、国連は我が国の憲法を承認して加盟を認めたのであるから、軍事行動には参加できないことを前提にした加盟であり、今後も非軍事の分野で、経済社会理事会とかユネスコで立派な国際貢献できるのであって、無理に安保理に入る必要はまったく無いと述べております。まことにもって筋の通った「正論」であると思います。