トムとニチニチソウ「プロペラ」とアワチドリ
今日の写真の猫は、3年前に他界した 美猫のトムです。トムと一緒に写っているのは、這性のニチニチソウ「プロペラ」のピンクと白。これは、種を取った2年目の親株です。店頭に並んでいるニチニチソウは「1年草」と記されていることが多いですが、これは日本では、冬露地で越冬させる事が難しい為一年草扱いということで 、本来は熱帯性低潅木、多年草です。冬、温度が下がってくると段々元気がなくなってきますが、温室がなくても家の中に入れ、水をなるべく控えて(生かさず殺さず)冬を乗り切れれば、温度の上昇とともに新しい葉っぱが吹いてきます。トム! 天国で元気にしているの? 下爺さんの相棒です。相棒はこのところソワソワしています。なんでかといいますと、いよいよアワチドリ展の季節になったからです。アワチドリは千葉県特産のラン科植物です。最初に発見された場所が、房州の安房地方であったことから、アワチドリと言われています。小さくてかわいいビンクの花を咲かせます。昔は山の岩場にたくさん生えていたそうですが、すっかり採り尽くされて絶滅危惧IA類という、きわめて珍しい植物になってしまいました。今ではアワチドリは種子から大量に増やせるようになりましたが、このような植物の保全はまだいろいろと難しい問題もあり、展示会で喜んでばかりもいられません。