2006/02/23(木)21:50
宇多田ヒカル危うし?
昨日(22日)、宇多田ヒカルのニューシングル【Keep Tryin’】が発売されました。
この曲、auのCMソングにも起用されていますし、
何よりも、宇多田ヒカルとしては久々に「ポップ」な
曲調ですので、発売前から僕としては結構な期待感を
抱いていました。
しかし、店頭発売前の段階で、ラジオ各局でのチャートの動きが
今までに無く鈍いのですよね。
具体的な数字を挙げることができないので恐縮なのですが、
これまでの宇多田ヒカルの楽曲といえば、
OA解禁直後から、スグにヒットチャートを駆け上がり、
1~2週の間にTOP君臨といったパターンが
これまでの常だったように思います。
しかし今回は、局によってはTOP10にも届いていないとの
情報も入ってきていました。
そのため、実際のCD発売での動きが気になっていたのですが、
発売初日がHYDESEASON'S CALL【DVD付初回限定盤】
そして倖田來未倖田來未/Someday/Boys■Girlsに次ぐ3位と、
やはりイマイチな滑り出し。
発売2日目になって、倖田來未こそ交わしたものの、
以前HYDEには及ばずデイリーチャート2位(オリコン調べ)に
留まっています。
98年にデビューし、「社会現象」まで巻き起こした
一大旋風から早8年。
確かに爆発的なセールス力というものは、ここ数作では
陰りを見せているものの、まだまだ「枯れる」段階では
ないはずです。
ただ、ポップな曲調は依然としてトップレベルにあると
思うものの、「宇多田ヒカルが描く世界観」と
世間のズレが生じてきているのは、否定できない事実だと
思います。
「天才肌」な彼女のことですから、どうしても作品が
「芸術的世界」に足を踏み入れてしまい、一般受けしなくなる
傾向がここ数作見られていたように思いましたが、
今回はその辺りも意識した上での楽曲であったように思います。
にも関わらず、チャートの動きが追随していないところを見ると
既に「宇多田ヒカル」という歌手は、「歌手」としてではなく
「芸術家」として認知されつつあるのかもしれないのかなぁ?
などと、思い耽っています。
宇多田ヒカル本人にしてみれば、そのような「受け取られ方」など
「勝手にしてよ!」ってなものでしょうが、商品として
宇多田ヒカルを捉えるレコード会社などとしては、
少し気になる今回のチャートの動きなのではないのでしょうか。