2007/10/02(火)14:03
日本語という言葉
以前に国文科出身の友人と話をしていて、
「高等教育までものすべての教育を母語で受けることのができる日本というのは、
素晴らしい国なんだ」と言う話題が出た。
確かに、当たり前の様に国語以外の教科書でも、
すべて日本語で書かれていて、
そのことが先人がどれだけ学んで、努力をして築き上げてきたことかなんて、
全く考えもせずに、つい最近までいきてきた。
よく考えると、昔仕事をしていたときに、
教科書を大事にしない子がいて、
叱りはしたけど、その重み・・そして義務教育に至っては、
教科書が国税で配布されていることについての今までの経緯。
実感として、感じ取っていなかった。
実は先週、南の国の先生がうちにきて、
色々と話す中で・・教科書がない。という話題が出た。
国語以外は小学校でも英語だと。
それはブータンでも同じだった。
特に技術的な言葉に対応する母語がない。
だから、ある程度の教育を受けている人は当然の様に英語を話すし、
授業もすべて英語なのだと。
初め、お酒も遠慮していたバウさんが、
飲んでみようかと思ってくれたきっかけは・・・お酒の製法について語ったころからだった。
焼酎を勧める・・友人。
蒸留酒なんだと・・
蒸留ってなんだ・・・distillationだし。
清酒は・・発酵・・fermentationだし。って
なんだか、理化学事典も出してきて、
話をしていた。
んじゃ飲んでみるわ・・ってなもんで、
飲みだしたバウさん。
なんだかね、こんなことでも少し感じたのは、
日本語って多分語彙が豊富なんだなって。
で、また思ったこと。
昨日センター入試対策とかで「現代社会」を勉強していた娘。
1889年には大日本国憲法ができたんだよね。
それからまだ100年ちょっと(娘は1989年生まれで、自分が生まれた100年前の話というコラムを読んでいたらしい。)まだ、近代国家になってから100年しかたっていないんだよね。
何にもないところから、立ち上げて、
しかも母語で高等教育までできるような近代国家になって100年しかたっていないんだよね。って・・・.
そう思うと先人は本当に学んで、自らの利益だけでなく、
これから先の母国を思い、頑張った訳で、
なんだか・・・一日2時間以下の勉強でも大学にいけてしまう高校時代を過ごしている日本人。
大丈夫か?
なんて、いろいろ考えながら、
自らも針の穴のような小さな価値観でいきていんじゃないかと
自己反省する日々。
自分が今いきていること、
そのことはどれだけ素晴らしいのかと、
感じつつ、できることを少しずつ頑張ろって思う。
もう少したって氷川丸で留学した先生に会えたときに、
頑張っていきていたことを伝えたいなって思う。