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オセロ

最初で最後の彼氏

私には高校3年のとき大好きな彼氏がいた。
もうこの人がいないと駄目って思っていた。きっとこうやってずっと一緒にいれるって思った。
発病してから出来た彼氏だった。何もいわない。
とても優しくて彼といるときは落ち着いた。
私と彼の出会いは駅だった。ドラマチック?
私は遠くの高校に通学していたの。
だから毎日列車をつかっての通学。
高3年のとき私の彼氏は駅の改札口にたつ駅員さんだった。
私の一目惚れ。
ちょっと背は小さくて、笑顔はすんごい目立って、声は明るくて
肌はとても白かった。
だから私は友達と「まっちろ」というあだ名をつけていた。
私は人にいわせれば変わった人を好きになるらしい。
その人も友達はえ~!!って言っていた。
でも私は好きで改札を通るごとに真っ赤になっていた。
それで自分のなかで決意した。この人に告白したら自分はちょっとは
成長するだろう!って。
それで手紙を書いて駅あてに送った。
笑える話名前が分からないため宛名には改札にたつ笑顔の素敵なお兄さんとかいた。
いたずらの手紙みたい。
でも思いはつうじて私と彼氏はメール交換できるようになった。
でも彼氏はあまり文字をかかない人。
メールがくるのが非常にまちどおしかった。
でもそれだけに来たときはうれしくてあばれまわった。
そして、やっと好きだという事を告白。
そしてつきあうことに。
でも、不思議な関係だった。もちろん手をつないだこともない。
どこいきたい?って聞いてくる。
私は照れ照れで話せなくてどこでもいいです。ばっかり。
最初は桜の季節だったから桜をみにいった。
次は私の街に来て海に行った。海で私の作ったお弁当を食べてくれた。
だが、痛風のため肉をさけていた。
私の作れる物は・・・・。ってことで弁当の中身は肉中心。
でも食べてくれた。ちと文句っぽいのいってたけど。
そして、次は東尋坊と水族館。
酔うから嫌だったのに!!
でも珍しく彼の運転にはよわなかった。
だが、お互いそこへ行くのは初めて。
道が分からない!彼の一言。
「まあ道はどっかにつながってるから大丈夫だろう。」
おい!笑えた。
だが海の臭いに誘われて(?)到着。
入場料とか全部払ってくれた。それは彼氏だからじゃないんだけどね。
先輩だからだって。
イルカのショーをみた。とてもかわいかった。
二人してすごいって話した。
だが彼は頭の一部が違う人。イルカはほ乳類なのか?とか何を食べるのか?とか話している。どうでもいいと思っていた。
そして彼はペンギンを見た瞬間うごかなくなってしまった。
かわいい!といって動いてくれない。家で飼いたいとまでいう。
無理だって・・・
でもそういうところが好きだった。
そしてお互いずっと見ていたのはあざらし。
あ~ああなりて~って話した。つまりゴロゴロしたかっただけ。
そしてご飯もおごり。
でも、食べれなかった。緊張すると食べれないのだ。
だが許してくれた。
よかった。辛かったけど。
そして、次のデートは映画か公園かになった。
選べと言う。
私は速攻公園を選んだ。後で怒られた。映画がよかったと。
じゃ、選べばいいのに!
それで公園に行くまでにお茶と遊ぶ物をかった。
すごくない?このデート。
そしてそのデートが最後だった。
その公園でバトミントンとキャッチボールをした。
超楽しかった!
バトミントンは風があり速攻やめた。
キャッチボール。う・・・
私したことないし、怖い!って言った。
だが問答無用。
させられた。でも楽しかった。ボールをとれるとすごくほめてくれた。
次はバットで打てという。
おい!無理。
でもやらされた。どうにかあてることができた。
あれはなかなかの快感だったな~。
できるとすごくほめてくれた。子供のようによろこんでいた。
どこかからみたら年齢差もあるため兄妹にしかみえなかっただろう。
こんなのが続くと思った。
でも終わった。なんで終わったかはよく分からない。
たしか彼が運転士の試験で大阪に行くようになってからだ。
彼は神経質になっていた。
分かっていた。だけどがんばれ!しか言えなかった。それに切れたらしい。がんばれないよ!って。
でも、後で今になってその意味が分かったというメールがきた。
でも、彼には私は重い存在だった。
死にたい!とかのメールがくると嫌だろう。
そのためなんか別れた。よくそこらへんは分からない。
でも入院したときはお見舞いにもきてくれた。
地図を教えなくて怒られた。二人はちょっと性格が違いすぎたのだ。
そして私は短大を辞めバイトの生活をしていたある日手紙がきた。
それは彼からだった。
嘘?!怖かった。ゆっくり、でも早く。あけた。
そこにはもう一度つきあってくださいの手紙。
それはうれしかった。
私が高校を卒業したからやっと妹という風にはみれないようになったと。
そして、自分の中で私の存在が大きくなっていると言われた。
速攻OKした。すぐにでも会いたい!とまで言ってくれた。
でも、私が短大を辞めたことそしてリスカをしていることを話した。
彼は私に一つの選択を与えた。
僕のためにリスカを辞めて欲しいと。
つまりやめなければつきあえないということだった。
辛い!でもすぐに答えは出た。
私はリスカを選んだ。彼のためにリスカを我慢なんて無理だった。
生きる上でこれがなければ無理なのにそれは死ねと言われたような
ものだった。
そのためつきあえないまま終わった。
それでも私は彼のことが一番好き。
今も忘れたことはない。
他人から言わせたら最低な男だと言われた。
そう、自分の出身大学の自慢をよくしていた。妹の自慢。
でもそれでも好きだった。彼の悪いところなんてよくしかみえなかった。
でも、リスカを選んだ以上しょうがないこと。
でも一度として私は彼を憎んだことはない。
恨んだことも。これは珍しい。
正直に彼が幸せになってくれればいいと思っている。
だって私を一番幸せにしてくれたのだから。
もし今何か伝えれるなら私は絶対に「ありがとう」っていう。
それが私の最初で最後の彼氏。そして恋愛。
これからは長いっていうけど私は男に興味がないし好きになれない。
怖いとしか思わない。
そして一番は彼以上の人はいないと思っているからだ。
でも、私は彼に出会ったことを大切にしたいと思ってる。
そして偶然にも今の病院の裏の公園。それが最後の思いでの場所なのだ。


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