2016/06/14(火)19:01
背柱は常に一定の歪みを持っている
日本人の骨格パターンについて
一般的に通常の人で健康な人なら背骨も
真っ直ぐできれいに立っていると思っていると思います。
しかし実際は真っ直ぐな背骨は無く、
どんな人でも一定の歪みを持っているものなのです。
姿勢が少し傾いているから、ちょっとでも歪んでいたら
異常ありと言う訳ではありません。
背骨に正常な可動性があれば、
機能的に問題なければ大丈夫なのです。
今回は、日本人に比較的多い骨格の2パターンを説明します。
この2パターンは半々ぐらいで
日本人の8~9割ぐらい該当します。
胸椎ストレートタイプ
特徴は、胸椎Th1-6までが側面から見ると
ストレートで平らになっており、
椎骨一つ一つは右下方に下がっています。
線で描かれた左上から右下に下がったラインは、
背中側に飛び出た棘突起という骨の並びを表しています。
その下の胸椎Th7-11は後弯、更に胸椎-腰椎Th12-L3
も後弯、腰椎L4-5と仙骨間は前弯となっています。
このタイプは頸椎もストレート化が多いです。
基本的に肩と骨盤は、ほんの少し右下がり、
首は緩やかに右側に凸、
頭は、右上方にわずかに上がっています。
胸椎後弯タイプ
特徴は、胸椎Th1-6までが側面から見ると
後弯曲しており、
椎骨一つ一つは右下方に下がりながら、
背中側に飛び出た棘突起のラインは左側に凸な
カーブを描きます。
その下の胸椎Th7-11は後弯、更に胸椎-腰椎Th12-L3
も後弯でいわゆる猫背タイプです。
腰椎L4-5と仙骨間は同様で前弯となっています。
このタイプは頸椎は前弯タイプが多いです。
背骨のほとんどが後弯なので、頭部側の位置を保つため
骨盤全体が前方にスライドし、恥骨側が出っ張っています。
背面は、ストレートタイプと同様で
肩と骨盤は、ほんの少し右下がり、
首は緩やかに右側に凸、
頭は、右上方にわずかに上がっています。
2つの共通点は、胸椎-腰椎Th12-L3
が後弯で、日本人の大半が腰骨が後ろに出でいることです。
これは、日本人が2000年以上何百世代にわたり
水田稲作農業を行って来たため、
腰を曲げた前かがみの姿勢が腰椎や骨盤、股関節の
骨格の遺伝に影響を与えたのではと考えています。
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