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2008.11.01
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カテゴリ:アーティスト
プロの音楽家のためのロルフィング
~Tessy Brungardtとの対話~


※訳者注※
この記事はStructural Integration, September 2008の中で紹介された
公認ロルファーCarolyn Pikeによる公認アドバンスロルファーTessy Brungardtへのインタビューからの抜粋。
音楽家にとってのロルフィングの利点などが紹介されていますが
今回はTessyがジストニアと戦いながら両手でのピアノ演奏復帰したレオン・フレイシャー氏のことについて話している箇所を紹介。





(レオン・フレイシャー氏の件で)私がシェアできることは全て公表されており、それに対して付け加えることも新しいことも何もありませんが、私たちのワークとの関係についてのメインポイントを再び述べ、未だある困惑を明確にしたいと思います。

今から話すことは短く、多くの興味深い詳細な説明を省きますが、きっとそれらは様々な記事で見つけることができるでしょう。

レオン・フレイシャーの右手のジストニアは1960年代に現れはじめ、あまりに深刻で、彼の両手によるピアノキャリアに終止符をうたせることになりました。その当時ジストニアは知られておらず、話題になることもなかったのです。彼は様々な治療、技術、そして薬を試しましたが、どれも効果はありませんでした。彼は彼のキャリアを続け、彼の音楽への気持ちを表現し続けました。そして同時に彼は、全てのフラストレーションを乗り越えながら、診断や解決策を探し続けたのです。

彼が試した多くのものの中にボトックス注射とロルフィングがあります。彼が初めてこれらを試した時、彼のジストニアには何も変化は起こりませんでした。ボトックスは彼の手をリラックスさせるのに多少の効き目はありましたが、その手でピアノを弾けるようになるには、ほど遠かったのです。ロルフィングも確かに彼のからだの構造の手助けにはなりましたが、彼の右手は何も変わりませんでした。

その後1995年、彼は彼の奥様を通じて私のところへいらっしゃいました。私はとても長い時間を彼の右腕と右手にとても具体的なワークをしました。変化は少しずつ増えていき、彼は演奏が以前よりもできるようになり始めるのを可能にしました。

そこで彼は再びボトックス注射に挑戦するのです。この時は、からだの組織がボトックスに対して変化を起こすだけの柔軟性ができていたせいか、注射は彼の右手での演奏を助けていきました。

彼にとってはロルフィングとボトックスのコンビネーションが最も効果があったのです。彼の腕がよくなってくるにつれ、私は彼のからだの他の箇所へもワークを施せるようになり、常に動きのパターンに働きかけるようになりました。そしてこれからも私達は共に歩んでいくでしょう。

これだけ覚えていてほしいのですが、ジストニアは脳の障害であり、治療法はないのです。彼が私達のワークから得たものは、彼の右手に演奏を可能にするのに十分であった症状の改善です。奇跡のようで、実際本当に注目に値することですが、その奇跡はこのケースでは明らかに制限されています。

彼は多くの曲を美しく演奏できますが、全てが昔のように演奏できるわけではありません。もちろん、それでもとても素晴らしいことです。私とフレイシャー氏がした、そして現在も進行しているワークは、多くの音楽家に必要とされるワークのタイプの実例です。彼らは彼らの問題に特別なワークやムーブメント・アウェアネス(動きの意識)が必要であり、通常彼らと楽器との関係性を何らかの形で変える必要があります。ロルフィングのプラクティショナーとクライアントは共に、気長に、小さな変化に満足していかなくてはいけません。そしてメンテナンスすることが最大の手助けになるのです。



Tessy Brungardt:
アドバンスロルフィング・インストラクター
公認アドバンスロルファー/ロルフムーブメント・プラクティショナー
米国メリーランド州バルチモアでロルフィングをしている。
アカデミー賞ノミネート作品であるショートフィルム『Two Hands: The Leon Fleisher Story』(監督:Nathaniel Kahn)の中でフレイシャー氏の右手の復帰に関してインタビューに答えている。


Structural Integration, September 2008


※この記事はBODY BY ROLFINGによって翻訳されました。






最終更新日  2008.11.02 01:39:28
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