★。・:*:・Romantic Life・:*:・。★

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ユメとあたしの初めての・・

二重人格の自分。

社会人の自分=まじめな優等生+男まさりな自分。

だった。

ユメに見せている自分もそうだった。
弱音なんてめったにはかない。

逆に、いつもユメを励ますくらいの、きもったまな感じだった。


しかし、あるとき二人で飲みにいって、
店舗の愚痴をさんざんはいて、
(あ、ユメはお酒を飲みません。)
送ってもらって、いつものように、
うちのマンションの前で車をとめて、話していた。

彼氏の話になって、あたしは今までにないくらい不安定なときで、
愚痴ってるうちに弱気になっていって、
はじめて、泣いて、ユメに不安をはきまくった。

ユメがはじめてあたしを女の子として見たときだった。

泣いているあたしを、ユメは、
ぎゅーーーっと抱きしめて、よしよしって、
背中をさすっていてくれた。

こんな風に男の人に抱きしめられたことなんて
一度もなかった。
すごく安心した。


抱きしめていたあたしを、ユメは一度放し、
うつむいて、とまらないあたしの涙を、
何度も何度も優しくぬぐってくれ、

“泣き止んだ?大丈夫??”

と問いかけられ、
あたしは顔をあげて、思わず目が合ってしまったユメには、
月明かりがあたって、今まで見たことのない
心配そうな表情をしていて、
ドキっとしてしまった。

まだ嗚咽はとまらず、でも必死にユメを見つめるあたしに、
ユメはそっと、優しく、キスをした。



自分の思いがけない行動にびっくりしたんだろう。

ユメはちょっと動揺し、またあたしを抱き寄せ、

“ごめん。”

と、あやまった。


“ううん。話を聞いてくれて、ありがとう”


その日は、お互いおとなしく帰った。


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