1064527 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2021/09/21
XML
【Photo of the Day= at late autumn = by N.Geoglaphic】 
【B.G.M. of the Day= W̲ S̲HO̲RTE̲R =】
【 虎子/ココの誇顧/ココ; 彷徨癖者・如水が愛犬のココ(ボクサー犬)の悲嘆・感嘆 / 令和3年09月21日
​​
9.11から20年──アメリカをむしばむビンラディンの呪いとは =後節=​
= NewsWeek_Column_2021年09」月14日、 塗り替わる世界秩序 六辻彰二


信用できない政府
「できるはず」と思っていた時ほど、できなかった場合のストレスは大きい。一時的に高揚した愛国心のもと、楽観的な見通しでスタートしながら、アフガンやイラクで戦闘が泥沼化し、出口が見えなくなるなか、アメリカは厭戦ムードに覆われた。

これに拍車をかけたのがリーマンショック(2008)後の経済停滞だった。

巨額の予算がテロ対策に投じられる一方、国民生活が窮乏するなか、早期撤退を求める声は徐々に大きくなり、2011年には「アフガンからできるだけ早く撤退するべき」(56%)がついに「状況が安定するまで部隊を止めるべき」(39%)を上回った(PRC)。

対テロ戦争への疑問が高まるにつれ、アメリカ人は外国に部隊を派遣することに消極的になっただけでなく、政府も信頼しなくなった。9.11直後には愛国心の高まりを反映して、「政府を信頼する」と応えたアメリカ人は60%を超えていたが、2005年には早くも31%にまで減少し、さらにリーマンショックが発生した2008年には24%、およそ4人に1人にまで減った(PRC)。この低水準は、現在に至るまで、ほとんど回復していない。

9.11をきっかけに陥った泥沼は、多くのアメリカ人に「偉大な国」としての誇りをも失わせたといえる。

もう一つのテロの脅威
こうした「アメリカ社会の分裂」と「政府への不信感」は、やがて一つの形に結実した。トランプ前大統領に象徴される、白人右翼の台頭だ。そして、これはアメリカをさらに不安定にするものだった。

アメリカにおける白人至上主義には19世紀にさかのぼる古い歴史がある。しかし、対テロ戦争の始まりとその後の停滞、そして連邦政府への不信感の増幅は、人種差別的、反動的な動きを爆発的に増加させるのに十分だったとみてよい。



その結果、数多くの統計によると、アメリカにおいて白人極右によるテロ事件の方がイスラム過激派によるものより増加している。例えば、経済平和研究所によると、2019年のアメリカにおけるテロ事件の犠牲者39人のうち34人までが白人極右によるものだった。

「偉大なアメリカを取り戻す」と叫び、政治家や企業家といったエリートに対する多くの人の不信感を汲み上げたトランプ大統領の登場は、それ自体が対テロ戦争後のアメリカの縮図だったともいえる。言い換えると、トランプ登場の演出家の1人はビンラディンだったとさえいえる。
ただし、トランプの登場がアメリカの分断をさらに深め、党派にかかわらず公権力への不信感を強めたことは確かだ。

それはアメリカをさらに不面目な事態に追いやった。とりわけ、2020年大統領選挙の結果を「組織的な不公正」と強調するトランプに呼応して、白人極右が連邦議会議事堂を占拠した事件は、多くのメディア、とりわけアメリカメディアでは「暴動」という控えめな言葉で呼ばれたが、アメリカ以外で同じことが発生すれば、もはや「内乱」と呼ばれても仕方ない。

こうした醜態は、アメリカの国際的なリーダーシップにも疑問符を抱かせるものでもある。中国の台頭に対抗するため、アメリカが自由や民主主義を叫んでも、それを疑わしくさせるからだ。

こうしてみたとき、9.11がもたらした衝撃は、アメリカを侵食してきたといえる。

アメリカがビンラディンの呪縛から逃れることは容易ではなく、その行方は予断を許さない。しかし、それができない場合、冥土のビンラディンを喜ばせることは確かなのである。

関連記事】  9・11から20年目に起きた、現代の9・11を深刻に受け止めよ    ​https://www.newsweekjapan.jp/sam/2021/09/cia-8-22001911-9-20911-310180-90.php



古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。  
---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい--------------
【壺公夢想;紀行・随筆・探検譜 http://thubokou.wordpress.com/
【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜  http://blog.goo.ne.jp/bothukemon
・・・・・
スマイル
クリック 宜しく・・ブログランキング・にほんブログ村へ・・人気ブログランキングへ・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
​​





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2021/09/21 05:30:04 AM
コメント(0) | コメントを書く


PR

Profile

涯 如水

涯 如水

Category

Recent Posts

Free Space

※ お願い
下記リンクの移行は本稿(左側⇦)下端部のURL:より

【閑仁耕筆;探検家・挑戦者・登山家の譜講】
・ハインリッヒ・ハラー/オーストリア;- 01~XX節(2014-04-08)
・ジョウジ・マロリー/イギリス;- 01~09節(2014-04-06 )
・ラインホルト・メスナー/イタリア ;- 01~04節(2013-10-29)
・ウーリ=-・ステック/スイス  ;- 01~03節(2013-10-19)
・アナトリ・ブクレーエフ/ロシア ;- 01~06節(2013-10-13)
・探検家フリチョフ・ナンセン博士; - 01~12節(2013-10-13)
・探検家ゼブ・ホーガン博士;- 01~09節(2013-09-28)

【壺公夢想;Home_Page・夢想空間】
紀行随筆
・汗血馬の故郷へ;
・天山南路・歴史紀行;
・天山・草原のシルクロード;
・天山・激動の草原地帯;
紀行エピローグ・写真随筆;
西域人物伝・ティムール;
西域人物伝・ティムールの系譜;
ティムールの系譜“ムガル帝国”;
ジンギスハーンの系譜
・“アルタン・ウルク/黄金の家”第一部・第一章ジュチ家の覇権
・“アルタン・ウルク/黄金の家”第一部・第二章バトゥの野望
・“アルタン・ウルク/黄金の家”第二部チャガタイ家の覇権
・“アルタン・ウルク/黄金の家”第三部オゴデイ家の覇権
・“アルタン・ウルク/黄金の家”第四部トルイ家の覇権
・“アルタン・ウルク/黄金の家”第五部フレグ家の覇権
騎馬遊牧民族
・匈奴の勃興と移動
・欧州・アッチティラの動乱
・ジュンガリア =最後の騎馬遊牧民国家=
絹繡之路(シルクロード)夜咄
・シルクロード夜咄・四駿四狗
・シルクロード夜咄・智謀の将
・シルクロード夜咄・運命の綾
ムガル帝国・建築文化

Calendar

Archives

Favorite Blog

東洋と西洋の媒介者 New! beabea65さん

青空日和 紘子.さん
TOKKOの 詩的な生活 T0KKOさん
しあわせが似合う人 Melody*さん
わたしのブログ 穏やかな海さん
ユーラシア大陸を旅… ユーラシア人さん
気ままにいろいろ NAKA3さん
花*hana*花 *紫陽花*さん

© Rakuten Group, Inc.