カテゴリ:書評
どうも皆様、お世話になります。いつもネットやイベントを通して、ウリナラマンセー、ウェー、ハッハッハなどとほざいている私ではございますが、今回はウリナラ本について、少しまじめに考察してみたく存じます。しばしお笑いは少なめになるやもしれませんが、ご容赦を。
刊行は1985年11月12日、編者は「民族差別と闘う関東交流集会実行委員会」御中です。同委員会といいますのは、李相鎬(い さんほ)さん、いわゆる「指紋押捺拒否闘争」を展開されたお方に連帯する立場の人々です。この李さんの闘争は、新聞ででも報じられ、ちょっとした有名人となり、ご自宅に「脅迫状」なるものが殺到したとのことです。つまり本書は、これら「脅迫状」を通じ、日本における在日コリアンに対する「差別」を考察しよう、という本です。 類書として有名なのは、部落解放同盟が毎年出している「全国のあいつぐ差別事件」ですが、今回採り上げる本書と、「全国のあいつぐ~」とでは決定的な違いがあります。後者に収録されている差別コンテンツは、ブルジョア法においても脅迫罪や器物損壊罪やらに該当するであろうものがかなりの割合を占めているのに対し、前者は、ブルジョア法に基づいてすらも看過し得ないコンテンツももちろんあるのですが、コンテンツが原告さんに対する「批判」「苦言」程度の言辞しか含まれていない手紙すらも、「脅迫状」と表記していることです。 つづく…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.12.18 19:01:40
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