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カテゴリ:Cocco
今月沖縄に行った時のこと。
初めて来た時も あっちゃん(Cocco)の軌跡を辿っていったのだけど、 今回も是非とも訪れたかった場所に行った。 多分、次のアルバムが生まれた燦燦(さんさん)スタジオからそんなには離れていない場所。 大宜味村(おおぎみ)のバス停に行ってきた。 以前、雑誌の取材であっちゃんがそこで立ち止まって撮影されていたのだ。 本当はもっと北を目指して車を走らせたかったのだけど、 帰りの飛行機の時間の関係でやむなく行けなかった。 朝早く起きて、勝手に一人で車を走らせたからだ。 58号線(ゴーパチ)をひたすら北上すると、海沿いの景色の中に そのバス停はある。右を見ても左を見ても、深く青い海と空の場所にポツンと。 撮影されていた本での標識が新品に交換され、沖縄ではよく見ることのある 黄色い標識の綺麗な姿に変わっていた。 主要な幹線道路なので、2車線の割には沖縄では車の通行量は多い。 (と言っても1分に2~3台あるかないかだけど) ここまで来る道路沿いに高校生ぐらいの女の子が、 バイトでいつ来るか分からない客を待ってアイスクリームを売っていた。 青と白のクリームソーダのようなパラソルの影にはいるけれど、 それは単なる日よけでしかない照り返す太陽の光を受け、真っ黒になりながら。 ある女の子は文庫本を読み、別の場所の子は勉強していた。 車から流れる人と景色を見て想い事。 時間がゆっくり流れる場所だなぁ。でも本当は違うよな。 ゆっくりなんて単なる人の気分次第。 普段忙しいと感じてるあなたがいるその場所は、 心がいつも慌てている場所なのかもしれないってこと。 慌しいだけが生きがいにならない方がいい。忙しいと口癖になるよりも。 このバス停につくまで、自分自身を分析してみる。 何故朝早く起きてまでして、あっちゃんがいたバス停に来たかったのか? 僕はこの場所に僕は思い入れがない。 遊ぶような施設も何もない。 ミーハーだから? 何か違う。単純に、 あっちゃんが見つめていた方角に何があるんだろう? という事だった。 焼け野が原のPVの場所もそう。 初めて沖縄に来た時も行ったけど、焼け野が原のPVの場所にも再度訪れた。 あっちゃんはPVのラストシーンに振り返って走って消えていってしまう。 「焼け野が原 PV」 http://jp.youtube.com/watch?v=WnBDb6XxjMQ その走り去る視線の先に何があるのだろう? 何を目に焼き付けたんだろう? 何を感じて、何を思って、何を開放して、何を秘めたんだろう? そして同じ場所に立ち、同じ風を受け、同じ潮の匂いに包まれて 同じ方向を向いたら僕は同じ想い事を見つけられるのかな? 結果。 行きたい。 行ってみたいと強く願う。 カメラマンをじっと見つめている瞳の奥の写真もいいけれど、 写し人がその場にいる事さえ忘れて何かを見つめている写真も素敵だと思う。 それが人を動かすきっかけになるのかもしれない。 現実に僕はその場所に立ったのだから。 フレームには入りきらなかった景色を僕はずっと眺めていた。 気付くと、30分に一本しか来ないバスを3回も見送り、 その度にバス待ちしている人じゃないと思わせる為に歩き始め、 飛行機の時間に乗り遅れそうになるギリギリまでいた。 想い事をしながら車を走らせ、想い事をしながらその場所に立ち、 想い事をしながら帰った。 「じゃあまた」 充分すぎる想いをもらった場所に、たった一言だけ言い残した。 1枚目:その本 2枚目:その場所 3枚目:その視線の先 「Cocco ~想い事~」 http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kokoro/etc/omoigoto/ ![]() ![]() ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年06月22日 17時28分52秒
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