2010/02/19(金)17:43
「柴田淳とビデオカメラ」
こんにちは。
パナソニックの新製品なビデオカメラが、
1080/60p と、他社と斜め上を行くのを発表しましたね。
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20100210_348156.html
3D規格の準備段階としての布石だと思いますが、話が長くなるのでそれは置いときまして。
60pとは「1秒間に60枚の写真を撮ってる」 パラパラ漫画。
ちなみにフィルム映画は1秒間に24枚だから24pです。 30pとかもありますね。
ってことは、”オーバークランク”という技ができてしまいます。 なんぞそれ?
例えば、、、
1:60pモードで撮影する。(1秒間に60枚撮れてる)
2:柴田淳さん本人に曲を2倍速で歌ってもらう。
3:編集時、今度は映像を半分の速度に変更する。(60枚の半分だから秒間30枚に)
映画でも24枚なのだから、30枚にしてもさほど人の目にはわかりません。
完成した映像を見るとどうなるか? 2倍再生した曲を2分の1に? 一緒じゃん。
いいえ違います。 奥さん違うんです! しばじゅん違うんです!
確かに曲や口元は普通の曲と同じスピードになります。
だけど、背景。表情。まばたき、頬に当たる風の揺らぎなんぞは、
全部2分の1になるんです。
はい、じゃあこれをよくPVである感じの、
人がたくさん通りゆく交差点で本人は立ち止まって倍速で歌ってみたとします。
それを編集時にまた2分の1再生。
すると、、、
普通に歌ってるのに、周りの歩く人のスピード、飛ぶ鳥なんぞは全て2分の1にゆっくりと。
印象的なシーンで使うとさらにアップ!
これが必殺「オーバークランク」でございます。
見ればわかるということで早速、柴田淳さんのほぼ全編オーバークランクなPV。
「カラフル」という曲で見てみましょう!
「カラフル」
http://www.youtube.com/watch?v=8JDYhVz27fg
これこそオーバークランクです。 というかしばじゅんのPVは、
この撮影技法をよく使ってますね。 2倍速以上で歌うんだから、
本当は本人は必死なんですけど。
穏やかな曲も現場ではラップ並の速度で歌っているんでしょう(笑)
どっちにしてもリップシンクだけ合ってれば最終的な音源は普通の使うので大丈夫ですし。
草木の揺らぎ、髪の流れ具合、チョウチョの舞う姿なんぞは2分の1(実際は何分の1かわかりません)なんで、幻想的に見えます。 多分aikoさんとかもよく使ってるんじゃないでしょうか?
1秒間に何枚撮るか? を撮影者が決められるのは「バリアブル・フレームレート」という機能なんですが、業務用の高い機材を買わないと無理でした。
だけど家庭用なのにこれならいけるってことですよ。 え?
普通撮らないって? そりゃそうだ。
でもしばじゅんみたいなPVが家庭用ビデオで撮れる時代になったっつーことっすよ。
「柴田淳とビデオカメラ」
この無理難題な2つの好きな話題を今日はまとめてみました。 でまぁ改めて日記を見返してみますと、
変態ですね。
いや、変態と言う名の紳士ですけどね。(クマ吉)
ビデオカメラと言う名に踊らされた犠牲者の1人に過ぎないのさ。。。
誰かオーバークランク、アンダークランクの実験台になって欲しいです(笑)
しばじゅんやaikoになってみたい方いませんか!?
春に草原が生えてわーってなる時ぐらいに撮影。 意味わからん(笑)
あと、最近流行りなのかわかりませんが、PVでカットの繋ぎ目にストロボ効果っぽいのが多くて、あれ好きだけどあんまり多用すると目がクラクラするから好きじゃないっす。
以上、変態日記でした! ただ、、
「オーバークランクという撮影方法があってね」と
変態の仲間入りを無事にしたわけだ。 うん。
ちなみに、映画は昔、手車でフィルムを回してたから、手車の棒”クランク”をフィルムに入れること「クランクイン」 棒を外すことを「クランクアップ」と言ったんだよ。 つまり、映画撮影開始と終了だね!
これでもっと変態だね!
あ、あと緊急で3月末までに1日で撮れる最大5分間のとてつもなくバカな映画を撮影したいと思っています。 キャスト募集。 特に男!! 脚本は昨日書けました。
ちなみにこれも映画祭に出展します。