いーじーあくしょん

2021/02/03(水)10:28

星五つです(2021-1月)

シネマ・ドラマ(98)

1月見た映画たち (タイトル後ろの「再」は過去にも観た作品、「新」=新作、「W」=WOWOW) 「ゴッドファーザー」3部作+CODA 「猿の惑星」全5作を 2日間で怒涛のように観た ★星五つ 「ゴッドファーザー Part1~3」 (再) 「ゴッドファーザー最終章」 『ゴッドファーザー』 (1972) 『ゴッドファーザー Part2』 (1974) 『ゴッドファーザー Part3』 (1990) 『ゴッドファーザー最終章』 (2020) 人生でいちばん好きな映画。 特にPart1は泣ける。 コッポラ監督が本当に描きたかった内容というPart3編集版が 『ゴッドファーザーCODA マイケル・コルレオーネの最期』として 2020年12月に発売されたので買った。 3部作の中では一段落ちる感だったPart3も CODAと共に観直すと深さが伝わってくる。 自分も歳を重ねた所為かPart2より3(CODA)の方が好きになっている。 Part3とCODAの違いは Part3は荒れた生家の様子と マイケルが二人の子供に「会いたい」という手紙を書くシーンで始まるが CODAはPart3ストーリーの核をなすバチカン大司教とのビジネスから始まる。 愛娘メアリー(ソフィア・コッポラ コッポラ監督の実娘)がマイケルへの刺客の凶弾に倒れた後、 Part3は逃亡先の妻アポロニア、愛するケイ(ダイアン・キートン)、そして愛娘と踊る  三つ回顧シーンが流れるがCODAは娘とのシーンのみ Part3のラストはマイケルが生家で誰にも見守られることなく 独りで死んでいく(椅子からくずれ落ちる)が CODAはマイケルが弱々しくサングラスをかけるシーンで終わり 最期にテロップが流れる When the Sicilian wish you "Cent'anni" ... it means "for long life" ...and a Sicilian never fogets. シチリア人が”永遠の幸せ”を願うとき それは”永遠の命”を意味する シチリア人はそれを忘れない   「ゴッドファーザー」には ケイ(ダイアン・キートン)が扉を閉じられるシーンが三つある。 Part1では 親父ヴィトーの後を継いでドンとなったマイケルの手に仲間がキスをする場面 Part2では ケイがマイケルの目を盗んで子供に逢いにきたのが見つかった場面 Part3では 別れたケイにいかに愛していたかを語りながらも仲間からの復讐話に席を立つ場面 ケイの表情がもうたまらなく辛くせつない 「ゴッドファーザー」 星10だな 『猿の惑星』(1968) この映画の評価を不動のものにしたのは 映画史に残るラストシーン、自由の女神。 私は『新・猿の惑星』(1971)のラストシーンにも震えたが 他の3作は1作目には遠く及ばない。 『続・猿の惑星』(1970) はチャールトン・ヘストンが出演に積極的だったら 違う展開になったのではないかと思う。 正直いま観るとどうしても映像描写やスケールがチープだが リブート版は面白いのだろうか? ★星四つ 「繕い裁つ人」 「チア・アップ」 (新) 「家族はつらいよ」 「家族はつらいよ2」 「妻よ薔薇のように」 「男はつらいよ50 お帰り寅さん」 (WOWOW) 「恋におちたら」 「ラ・ヨローナ 彷徨う女」 (新) 『繕い裁つ人』(2015) これまで中谷美紀(45歳)がどうも好きになれなかったが 「阪急電車」(2011) で凄みを見せられ この映画で凛とした強さを見せられ いま日本で最も演技の上手い女優なのではと思えるほどに魅かれている。 『チア・アップ』 (2019) ダイアン・キートン(75歳)の新作。 終の棲家として高齢者居住区に越してきた主人公マーサが 高齢女性によるチアリーディングチームを結成する。 ダイアン・キートンの魅力にあらためて惚れる映画。 『家族はつらいよ』 (2016) 『家族はつらいよ2』 (2017) 『妻よ薔薇のように』 (2018) 蒼井優と夏川結衣でチョイス。 山田洋二監督の肩凝らず楽しめるコメディ映画。 家族会議の際うな重(肝吸付)の出前をとるのだが その度別の騒動が起きてうな重を食べられない、が十八番。 いただけなかったのは「妻よ薔薇のように」での 刑事役の立川志らくの棒演技。 阿部寛の「祈りの幕が下りる時」(2018)での捜査本部での 春風亭昇太も超おそまつ演技だったが、 役者でもない者を何故わざわざキャスティングするのだろう。 映画のクオリティを下げるだけなのに。 『男はつらいよ50 お帰り寅さん』(2019) 自慢ではないが、この国民的映画をいままでまともに観たことがない。 理由は渥美清があまり好きではないから。 それを今回選んだのは満男役・吉岡秀隆の”いま”を見たかったから。 「男はつらいよ」 期待以上に面白かった。 『恋におちたら』(2005) 「草彅君のドラマにハズレなし」という妻のススメ。 ビジネスで巨額の富を手に入れた起業家(堤真一)の元に 弟子入りした鈴木島男(草彅君)のサクセスストーリー うん、これは面白い 『ラ・ヨローナ 彷徨う女』(2018) 「死霊館」「アナベル」シリーズ関連の「ラ・ヨローナ」続編と思い込んで 新作レンタルしたが ちっとも怖くない。 怖くはないが見応えあった。 中南米に伝わる怪談をモチーフに ターゲットにはすすり泣く女の声が聴こえる復讐劇. ★星三つ 「グッドワイフ シーズン2」(1~4) 「紙の月」 「チェンジリング」 「エクソシスト3」 (再) 「透明人間」 (新) 「教場」 「嫌われ松子の一生」 「ハンナ・アーレント」 「新・猿の惑星」 (再) 「ステキな隠し撮り」 『グッドワイフ シーズン2』(2010) まだ4本目までしか見終えていないが 登場人物のしがらみが多すぎて じれったいというか 疲れてくる。 最後(シーズン7)まで気力体力持つだろうか (笑) 『紙の月』 (2014) 小林聡美目的でチョイス。 銀行契約社員(営業)の宮沢りえが顧客のお金に手をつけて 身を崩していく後味の悪いストーリー。 宮沢りえと行員役・小林聡美の演技が実に良かったが 妻は「辛すぎる」と途中で席を立った。 『チェンジリング』(1979) 前半ホラー 後半ミステリーのような映画。 父親に殺された子供の怨念がこもる古屋敷が燃え 焼け跡でオルゴールが鳴るエンディングだが、 私は屋敷はそのままで屋根裏部屋でオルゴールが鳴るという演出にした方が 「暗闇にベルが鳴る」(1974)っぽくて好きかな 『エクソシスト3』 (1990) 上記の「チェンジリング」でジョージ・C・スコットを観たくなりチョイス。 (1999年71歳没) 昔観た時はつまらなく感じたが あらためて観ると病院の怪シーン等結構楽しめた。 デミアン神父が転落死した階段のジャケットがいい。 悪魔が憑依するThe Gemini Killer役は 「カッコーの巣の上で」のBillyや「チャイルドプレイ」でチャッキー役を演じた ブラッド・ドゥーリフ(70歳)ね 『透明人間』 (2020) 支配欲の強い男の束縛から逃げた女性につきまとう気配。 何かが”見える”ことの怖さではなく ”見えない”ことの恐怖を 巧みに描いた映画。 楽しめた。 『教場』 (2020) 昨年正月に録画しながら放置。 今年「教場2」が放送されたことでやっと観たキムタクドラマ (「教場2」はまだ観ていない)。 予告等から結構ダークなドラマかと期待していたがそうでもなかった。 感動のおしつけは過ぎると却って興ざめ。  『嫌われ松子の一生』 (2006) 前述したよういま中谷美紀に魅かれているのと 市川実日子出演作で、チョイスした1本。 コメディかと思っていたが シリアスさとコメディさをうまくミックスされた作りになっていた。 とにかく中谷美紀の演技が深い。 『ハンナ・アーレント』(2012) ナチス政権の迫害を逃れてアメリカへ亡命した ユダヤ人女性哲学者アンナ・ハーレントの歴史ドラマ。 元ナチス高官アドルフ・アイヒマン裁判の傍聴記事を発表し 激しいバッシングを受ける。 いまこの国も偏った方向に向かおうとしているだけに 自分の正義を貫き続けられるか 考えさせられる映画。 「スペシャリスト 自覚なき殺略者」(1999) を先に観ておけば もっと理解出来るのかもしれない。 『ステキな隠し撮り 完全無欠のコンシェルジュ』(2011) 三谷幸喜監督による映画「ステキな金縛り」キャストによって作られたドラマ。 深津絵里が「ダメです」「無理です」「できません」を言ってはいけない コンシェルジュを演じる。 隠し撮りというだけに部屋に仕掛けられた隠しカメラで ワンカットワンシーンで三谷幸喜と演者(役者)の掛け合いが展開されていく。 キャストも豪華 浅野忠信、西田敏行、中井貴一、阿部寛、 竹内結子、戸田恵子、草彅剛、小日向文世 等 特に竹内結子との話はアドリブだらけじゃないのか⁈ と思える程笑わせてくれる。 ただ、この映画でギョッとしたのは 「(官僚は)命令に背けば消される」的な科白があったこと。 政権に都合の悪い官僚がこの世から存在(命)を失くされている話は ひとつやふたつではないだけに、コメディなのに深読みもしてしまう。 星二つ 「ラッキーセブン」 (1~3) 「グーグーだって猫である」 「エイプリルフールズ」 「スクラップヘブン」 「スパイダーパニック」 『ラッキーセブン』(2012) 探偵事務所ドラマ、これも妻セレクト。 瑛太が探偵事務所を去り 敬遠したい嵐・松潤主体の展開となってきたので 全5本のうち3で観るのをやめた。 角野卓造は好きなんだけどな 『グーグーだって猫である』 (2008) 江口のりこ、加瀬亮でチョイスしたが これは小泉今日子(漫画家役)、上野樹里の映画。 (江口のりこはほんの数分しか登場しなかった) 音楽担当・細野晴臣の切々とした歌が良かった。 『エイプリルフールズ』(2015) 4月1日の「嘘」をめぐって繰り広げられる騒動を いくつものエピソードを絡ませて描かれるだけにキャストも豪華。 松坂桃李、戸田恵梨香、岡田将生、窪田正孝、古田新太、 ユースケ・サンタマリア、菜々緒、里見浩太朗、大和田伸也 他。 エンドロールキャストに いま人気の女優・浜辺美波(20歳)の名前があったので (有村架純とのJA共済やdポイント等のCMにも出てる娘ね) 妻と「どこに出てた!?」となったのだが ヤクザな実父(寺島進)に連れまわされる小学生の娘役だった。 2015年の映画だから当時14,5歳  わかんねー     この「エイプリルフールズ」と前述の「ステキな隠し撮り」 豪華キャストのコメディをたまたま同月に観たことで 率直に思ったのは三谷幸喜の上手さ。 三谷の遊びがくどい、鼻につく時もあるが 三谷だったらもっとうまく料理しただろうなと思えた程これはドタバタだった。 『スクラップヘブン』(2005) 加瀬亮チョイスも 私にはこの映画の良さが理解出来なかった。 映画の中で言われる「想像力」が足りないからだろうか (苦笑) 香川照之が「柄本明さんの言葉が気に入って、自分の言葉のように使わせてもらってる」 とある番組で語っているのを見たが、 加瀬亮が熱く役者とは演技とはを語ることに対して 柄本明が放った台詞というのが 「(何か勘違いしてないか?) 役者は労働だ!」 この映画での共演での話なのかはわからないが 好きな柄本明エピソードだった。 『スパイダーパニック』(2002) クモが巨大化して人々を襲うというお約束のB級映画。 「ルーシー」「アベンジャーズ」等の スカーレット・ヨハンソン(36歳)目的だったが、 びっくりしたのは 「グッドワイフ」ケリー役のマット・ズークリー(43歳)が スカーレットの彼氏役で出演していたこと 星一つ 「シチリアーノ」(新) 「Zネーション」 「続・猿の惑星」 「猿の惑星 征服」 「最後の猿の惑星」 「食い逃げキラー」(W) 「アフターアース」(W) 『シチリアーノ 裏切りの美学』(2019) 実話ベースのイタリアマフィア抗争映画。 「ゴッドファーザー」的を期待していた分 残念感が大きくなってしまった。 この映画を観て「コーザ・ノストラ」(1973)をまた観たくなった。 はるか昔観ているのだが内容を覚えていない。 近所のレンタル店には置いてなく、中古市場も高価。 『Zネーション』 (2014) 目的の「グッドワイフ」が貸し出されており 落胆で目線を落とすと棚の下段に並んでいたのが本作。 ゾンビ系好きなのでシーズン1の1と2をレンタルしてみたが スケールもシリアスさでも「ウォーキング・デッド」に及ばず 何じゃこりゃ⁈ で疲れてしまった。 シーズン5まであるようなので人気作なのだろうが 私は無し。 『食い逃げキラー』(2018) 主演・松本穂香(23歳) 好きには嬉しい作品だろうが、 私には数多ある二度と観なくてもいい消耗品的作品。 食い逃げ犯何故警察に突き出さない? コメディ=物事の筋道いいかげんでOK ではないでしょ 『アフターアース』(2013) 「シックス・センス」のM・ナイト・シャマラン監督、 ウィル・スミス主演 なので観てみたが 息子のジェイデンと共演したかっただけ?にしか見えない 意味不明のSFだった。

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