なにげに、
入団して９年が経ちました。

長かったよーな、短かったよーな。


入団して２カ月程で札響経営危機

というニュースが世間をにぎわし、
その年のクリスマスはみんなで肩を寄せ合い、


「今後、どうするつもりですかっ！？」

とユニオンの会合があったような、なかったような。


大阪の知り合いから電話かかってきて、

「札響つぶれたら、大阪帰ってくるの？」

とか聞かれたり・・・。



あの時もベートーヴェンツィクルスをやっていて、
また今年も９月からベートーヴェンが始まったので、
みょーにあの時の事を思い出すんですね～。


そして、９年経った私はと言うと、
子供が産まれて、

初めて

主婦という体験をしました。

とりあえず、雇用保険の手当も出ていて、
主人もいるのですから、食べる事には困りません。


幸いママ友にも恵まれて、それなりに楽しかったし、
近所の主婦の集まりなんかにも参加したのですが、

「実は保育所に預けて働きに行くんです・・・。
はあ、まだ０歳なんですが・・・。」

と告白する時の、なんとも言えない後ろめたさ・・・。



と同時に、

「仕事ってなんだろう？なにかしら？」

とつくづく考えた数か月でもありました。


家庭に入れない自分がものすごぉくダメな母親、


という気分にもなり、

また逆に職場へ行ったら、
いつまでも育休とってる自分が、
なんだか、自分勝手な存在であるような気分がしたものでした。



・・・で、

仕事と言う物を考えて行くと、
突き詰めて考えて行くと、

生きるってなぁに？

と言うとこに行き着いてしまいます。


ってーか、まあ結局は結論出ないんですが、

娘を保育園に預けて放心状態になった時、
ものすごぉく久しぶりにまじめにビオラの練習をして、

「ああ、私には集中してやってきた事があって良かった・・・。」

と、本気で思ったものでした。


正直言って、

「子供を産んだら」


仕事ってなぁに？
生きるってなぁに？

という事に答えが出るのかと思っていたふしもありますが、
そんな簡単な事でもないようで、
結局のところ、

とりあえずは、
目の前にあることを一生懸命。

ってーか、
何か霧中に一生懸命やってれば、
そういう、雑念はなくなる。

と言う事くらいしかわかりません。


んで、一生懸命やってたら、
そのうち老人になっているのでしょうから、
そん時に何かわかるのでしょうか・・・。

んー、たぶんわからないんだろうなあ・・・。


と言うような事をずーっと考えながら、
この数か月間、生活しました。


子供が自分を必要としている。

と考える事もありますが、
実はむしろ逆で、

自分が子供を必要としている。

と感じる事の方が自然のような気もします。


と言うような事を考えていたら、
明日から定期の練習が始まります。

大しておもしろくない日記でごめんなさい。
んじゃあ、また・・・。