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2018.01.03
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カテゴリ:洋楽
​昨年末、NHKで​『朝まで!ドキュメント72時間 2017』​という番組を見ました。

NHKで毎週金曜日午後10時50分から放送されている『ドキュメント72時間』は、ある一つの場所に72時間カメラを据え、その場所を行きかう人々の姿をインタビューを通して描いていくドキュメンタリー番組です。

私が見た年末の特番は、2017年度に放送された約40本の作品の中から人気投票で選ばれた10本を再放送するというものでした。途中から見たので10本全部は見られなかったのですが、最後の方に放送された2本の作品が印象的でした。



印象的だった2本のうちのひとつは、​『海が見える老人ホーム』​という作品。

海辺にある老人ホームに暮らす高齢者の方々の姿が描かれていました。

なかには闘病されている方もいましたが、インタビューを受けていた方の多くはとてもお元気で、時には悩みや不満を抱きながらも、老いと上手に向き合っていらっしゃるご様子でした。



そして、最後に紹介された作品が、​『都会の小さいお葬式』​。

都会にある小さな葬儀場で、天国へと旅立っていった家族を静かに見送る人たちの姿がとらえられていました。これがとても悲しかった・・・。


特に悲しかったのが、認知症のおじいさんとその奥さまのエピソード。

若いころは2人で洋菓子店を切り盛りされていたそうですが、奥さまは長い闘病の末亡くなられていました。そして、その夫であるおじいさんは、いまや認知症を患っていて、奥さまの死を覚えていられないのです。

ですからおじいさんの息子さんは、おじいさんが奥さまの死を忘れてしまうたびに、何度も何度も奥さまが眠る棺へとおじいさんを連れて行きます。そして、おじいさんは何度も何度も、奥さまの死を知らされ、そのたびに驚き深く嘆くということを繰り返します・・・。



なんて悲しいエピソードなんだろう・・・。

この作品が放送されたのは時間的にももう明け方で、かなり長時間に渡ってテレビを見続けてきた疲労感も加わり、本当にやりきれなくて、涙がこぼれてきました。

なんで、なんで年末に、こんな悲しいのを流すんだ。
それも、老人ホームの話の後にお葬式の話って、なんかあんまりじゃないか号泣?!

・・・と思いました。



でも、どんなに悲しくても、辛くても、死って避けられないんですよね・・・。
この年末年始に、大切な家族を見送った方もいたことでしょう。


・・・・・・


家族の死の悲しみを歌った歌に、ギルバート・オサリバンのAlone Again (Naturally)があります。






誰でも一度は耳にしたことがあるであろう、有名な曲です。

とてもやさしく穏やかなメロディーの曲なので、歌詞を知らなければ、これがこんなにも苦しく悲しい気持ちをつづった歌だとは思わないかもしれません。

歌の内容を簡単にまとめると、結婚するはずだった恋人に裏切られ、もう死んでしまおうかなんて思っているときに、ふと両親の死について思い出す・・・という感じの歌です。


Alone Again (Naturally)の英語の歌詞全文を読みたい方は​​、こちらをクリックしてご覧ください。​


また、この歌詞を自分でも和訳してみました。
私なりの解釈ではありますが、参考にしていただけたら幸いです。


Alone Again (Naturally) 


今からしばらくたっても
少しも気分がよくならなかったら
僕は自分で自分をなだめてやることにする
そのために、近くの塔へと行くんだ


塔のてっぺんまで登ったら
そこから身を投げるつもりだ
粉々になるってことがどういうことなのか
誰にでもいいから教えてやろうと思ってさ


教会で、僕は置き去りにされてしまった
みんなは、まあなんてこと、ひどいわね
あの娘すっぽかしたのね、なんて言っていた
じゃあ私たちも、もうここにいることないわよね
家に帰りましょう、ってさ
結局僕だって、ひとりで家に帰ったけど
やっぱり、またひとりぼっちになってしまったんだな


つい昨日までは
僕は元気で明るく、陽気だった
僕がその先演じることになる役回りとは無縁なような
そんな人になることを待ちわびていたんだ


でも、僕を打ち負かそうとするかのように
現実ってやつがやってきて
少しも触れられることなんてなかったのに
僕はずたずたに引き裂かれてしまったんだ


僕はこんなふうに思ったよ
かの、慈悲深き神さまって方だけど
もし彼が本当にいるならば
どうして僕のことを見捨てたんだろう
僕は彼を必要としていたのに
僕はきっと本当に
やっぱり、またひとりぼっちになってしまったんだな



僕にはこう思える
世の中には、傷ついている人たちがもっとたくさんいるのに
その人たちの心は癒されないまま
放っておかれている
僕らはどうすればいいんだろう
どうすればいいんだろう



やっぱり、僕はまたひとりぼっちになってしまったんだ



昔を振り返り
他にどんなことがあっただろうかなんて考えていたら
父さんが死んだとき、泣いたことを思い出した
涙を隠そうなんて思いもせずに泣いたっけ


そして65歳で
母さんが天に召された


母さんは、自分が愛したただ一人の男が
なぜ逝ってしまったのかがわからないと
とても深く傷ついたまま
暮らしていかねばならなかった
僕は元気づけようとしたけれど
母さんは黙ったきりだった


母さんが旅立ったとき
僕は一日中泣き続けた
またひとりになってしまった、やっぱりな


やっぱり、またひとりぼっちになってしまったんだ







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最終更新日  2018.01.14 20:56:49
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