テーマ:今も心に残っている歌(674)
カテゴリ:つぶやき
ビートルズの名曲のひとつに、Hey Judeという歌があります。
(*ここでは歌詞付きできれいな歌声のGlee版のHey Judeを引用させていただきました。) さて、Hey Judeの歌詞は、こんなフレーズから始まります。 Hey Jude, don't make it bad このHey Judeは、最後まで聴いてみると、どうやら好きな人に対して積極的になれないJude君を励ますための歌のようです。 大切な人を見つけたんだろ、だったらくよくよしたりかっこつけたりしてないで、とにかく彼女を手に入れるんだ!ガンバレ! ・・・みたいな感じの応援ソングです。 ・・・・・・ Hey Jude自体は私も大好きな曲で、何かに怖気づいてしまったようなときに聴くと大変励まされる名曲だと思います。 しかしながら、今日はHey Judeではなく、この歌の冒頭部分の歌詞である"Take a sad song, and make it better"の部分について考えてみたいと思います。 この部分は、聴き手によって解釈が変わってきたりするみたいなんですが、私は上記のようにこう訳してみました。 『悲しい歌でも聴いて、元気を出すんだ』 ・・・・・・ ものすごく落ち込んでいるときって、正直、しあわせな感じの歌を聴くのはしんどいんですよね。 そんなときはむしろ、悲しい歌を聴きたい。 ・・・そう思ったとき、「そういえばHey Judeのあの歌詞って、こういうことを言っていたのかなあ・・・」と、妙に腑に落ちる感じがしたのでした。 ・・・・・・ 私は今年の前半はつらいことが続いて、本当に落ち込んでいました。 私には20代からずっと治療を続けている病気Aがあるのですが、今年の初めごろ、この病気Aが少し悪い方に傾いてしまったのが、まずひとつ。 ・・・そんな出来事がありしょげていたときに、今度は新たな病気Bが見つかったのでした。 しかも今度の病気Bは、すでに悪くなってしまった部分はもう治すことができない。そしてこの先ずーっと、それこそ命が尽きるまで、病気の経過を見ながら治療を続けていく必要があるとのことで・・・。 ・・・病気Bとか書くと意味深だと思うので、はっきり書いてしまえば、それは「緑内障」という眼の病気だったんです。 緑内障は日本人の中途失明原因の第一位になっている病気で、正直なところ、普通は絶対になりたくない病気のひとつといえるのではないかと思います。 緑内障は40代から罹患する人が増えていくといわれている病気ではありますが、眼科の先生からいただいた資料によると、それでも40代で緑内障になる人なんて、患者全体のわずか2%に過ぎないらしいんです・・・。 40歳目前とはいえ、まだギリギリ30代の私・・・。まったくどんだけついていないんだ。 ・・・・・・ そんな感じだった今年の前半、私を助けてくれたのは、悲しみとかつらさを表現している歌だったり、だめな自分やうまく行かない人生を見つめる歌だったりしました。 ・・・・・・ このブログでも何度か引用させてもらってきましたが、ブルーハーツさんの歌にはずいぶん励まされました。以下に、歌詞で好きな部分とYoutubeの動画を引用させていただきます。 星をください 終わらない歌 人にやさしく このへんの歌が、苦しかった心に響きました。 ブルーハーツさんの歌は、つらさとかその瞬間を切なくも目をそらすことなくとらえていて、自分ではうまく言葉にできないでいた本当の気持ちを代弁してくれる気がするんです。それでいて、最後まで聴くと結局はものすごく励ましてくれる歌になっているんですよね。 本当にすごいバンドだったんだな~と思います。 ・・・・・・ それから、森田童子さんの歌もよく聴いていました。 特に好きだったのは、このふたつ。 僕たちの失敗 孤立無援の唄 森田童子さん・・・かよわく優しい印象のその歌声に反し、現実をグサリとつき、聴く者の胸をえぐるような鋭い内容の歌詞が印象的な歌が多い気がします。 私の場合は、もう地の底まで落ち込んでしまったような気分のときに聴くと不思議と癒されましたが・・・ ・・・かといって聴きすぎてしまうと本当に生きているのがつらくなってくるような歌が多いので、森田童子さんとは、例えて言えば「もろ刃の剣」のような側面もある歌手なのではないかと思います。 はるか昔に引退されてからは表舞台へ戻られることはありませんでしたが、残念なことに、少し前にお亡くなりになられたそうです。 心よりご冥福をお祈りいたします。そして、名曲の数々をありがとうございました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.12.28 16:08:47
コメント(0) | コメントを書く
[つぶやき] カテゴリの最新記事
|
|