カテゴリ:つぶやき
8月に入り、連日猛暑が続いていますが、皆さまお変わりなくお過ごしでしょうか。
私はご想像に違わず、バテまくっております…。 ・・・・・・ 今日は久しぶりに目のことを書きたいと思います。 ここ最近はなにやらふざけたことばかり書いてきたこのブログなのですが…実は私の現実はその正反対でした。 私は緑内障という、視野が徐々に欠けていってしまう病気にかかっています。 7月の初めに視野検査(現在の視野がどの程度かを計測する検査)を受けたのですが、その結果がいまいちで…。 これまでは主に左目の方が悪くて(中期ぐらいと言われています)、右目の方は「ごく初期の段階」と言われてきたのですが、今回の検査ではその右目でも、わずかではありますが視野の欠けが広がっていたのです。 その上、眼圧も両目ともいつもより高めで…。 (*緑内障の治療は、現在の医学でできることは眼圧を下げることだけ…なのです。) あー……。 ・・・・・・ そんなこともあり、さらにここ数日は目の見え方があまりよくなくて、ちょっと落ち込んでいました。 緑内障のこと…誰かに苦しい思いを聞いてほしいけど、いちばん身近な家族にはなかなか話せません。 私が苦しみを打ち明けると、家族は本当に悲しそうな顔をするのです。時には泣かせてしまったこともありました。 ただでさえ迷惑をかけ続けている家族に、どうしてこれ以上追い打ちをかけられるでしょう? 苦しい胸の内は、ほとんど誰にも話せなくなりました。 ・・・・・・ 30代で緑内障になっていることがわかったとき、最初は「どうして私が?」と思いました。 私は20代半ばから15年近くも別の病気も患っていて…それなのに、失明の恐れがあるようなそんな病気にまで…?! ……と。 最初はそんなむごい仕打ちをしてくる運命を憎みました。 そしてだんだんと、「これが何かの罰だったならいいのに…」と思うようになりました。…何かの罰だとしたら、まだ納得がいくから。 「ああ、私は病気になることで自分の行いの罪を償っているんだ」と思えれば、いっそ楽だと思うようになったのです。 ・・・・・・ でも時が経ち、今は少し考えが変わってきました。 私は今、40歳です。 緑内障の全患者の中でも、40代で緑内障に罹患している人の割合はわずか2%なのだそうです。 ほんとに希少な数に入ってしまったもんだ…。 でも、これがそんなにも稀なことならば、そうなったことには何か意味があるのではないかな、と思うようになりました。 ごくごく平凡な私が、ヘレン・ケラーにも、サリバン先生にも、ましてやマザー・テレサにもなれるわけではありませんが…。 それでも、緑内障患者としてはまだ若いうちにこの病気になったことには何か意味があるような気がしてきたのです。 そうだとしたら、私にできることってなんだろう? 今はそんなことを考えるようになってきました。 ・・・・・・ 目の病気の苦しみや恐怖――そして、目が見えない人たちへの関心なんて、ほとんどなかった過去の自分。 あの頃は若くて、楽しくて気楽だったけど……薄っぺらな人間だったかもしれない。 なーんにも考えずに生きていた気がする。 ・・・・・・ 今、私は外出すると、点字や点字ブロックなど、街に施されている視覚障がい者のための工夫に目が行くようになりました。 時間があれば、実際に街にある点字を触ってみたりもするようになりました。 点字って、その配列を覚えるのは割と簡単らしいのですが、指先で読み取るのがとても難しいのだそうです。 なるほど、指で触ってみても、ポチポチという小さなでっぱりの組み合わせを判別するのは難しい…。 ・・・・・・ そして、街を歩くと、不思議と白いつえ――白杖を持った目の悪い方々を見かけることが多くなりました。 …もしかしたら、今までだって白杖をついて歩いている人たちはたくさんいたのに、気が付かなかっただけなのかもしれません。 白杖を頼りに歩く人たちの姿。 なんて強くて、勇敢なんだろう。 私は目が見えなくなるのが怖くてたまらないのです。 でも、あの人たちはもう、私の先を進んでいる。 目が見えない世界を、力強く懸命に生きています。 ・・・・・・ 私の命が尽きるのがいつになるかはわからないけど、それまで私の両目はもってくれるのかなあ。 それは誰にもわからないことです。 だから今は、まだ見ることができているこの時を大切にしたいと思います。 この世界をちゃんと見つめて、この世界の美しいものをいつでも思い描けるよう、心の中に刻んでいきたいと思います。 にほんブログ村のランキングに参加しております 応援のクリックをしていただけましたら幸いです! ★おすすめ記事一覧★ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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bonaさん、お久しぶりです。
10月に入っても日中は蒸し暑い時間が続いていますが、体調を崩されていませんでしょうか。 私はこの夏、入院中だった親を亡くし、悲しみに沈んで…いる時間もないほど、手続きに追われています。 でも落ち着いたら、改めて寂しさが襲ってくるんだろうな、そのとき耐えられるかな、とも感じてもいます。 こんな気持ちを吐露してしまってごめんなさい。 白状についての記事、読ませていただきました。 bonaさんのブログを知る随分前、 「白状の人がスマホ持ってる!見えてるじゃん、おかしい!」 というつぶやきを見て、白状を持つ方の中には全盲の方だけではなく、極端に視力が悪い人や視野が狭い人などもいるのに、と無理解さが悲しくなったことがあります。 白状で街を歩く方々を、懸命に力強く生きている方だと感じられるbonaさんは、本当に優しくて感情の豊かな方だと尊敬しています。 母が盲導犬協会の賛助会員になっていたので、私も引き継いで、微力ながら、視覚障がいを持つ方々の力になれればと思っています。 (私もいつ助けを求める立場になるかわかりませんし…) そういえば以前キャッスレス決済についてもbonaさん書かれていましたが、10月からはポイント還元事業も始まりましたね。 ついていけないのはもちろん、スマホ決済をゴリ推しされると、目の不自由な方は困るのではないかと思ったりもしています。 昔やっていたブログでメールボックスをつけていたことを思い出しましたので、bonaさんも、公開するのはためらわれるようなお気持ちなどあれば、いつでもご連絡くださいね、と記載しようとしたのですが、URLを含む文字列が禁止設定になっているようでした。 また何かの手段があればご連絡しますね。 それでは、失礼します。 ふわり (2019.10.04 14:58:01)
すすすみません誤字が!白杖ですね失礼しました
(2019.10.04 18:03:20)
ふわりさんへ
ふわりさん、お久しぶりです。コメントありがとうございます! 親御さんが亡くなられたとのこと。心よりご冥福をお祈り申し上げます。 私の祖母が亡くなったときのことを思い出しても、確かにたくさんの手続きがあり、しばらくはとても忙しいですよね。 一息つくことができるころ、寂しい気持ちになるのはなかなか避けられないことかと思います。こちらのブログでよろしければ、お気軽に遊びにいらしてくださいね。全然日記と関係のないコメントでも大丈夫です^^。 白杖についてですが、確かに視覚障害に理解のない方の心ないコメントには傷つきますね…。かくいう私も自分が緑内障になっていることに気付いてから始めて、視覚障害の方の現実をいろいろと調べるようになり、やはり健常者が理解していないことはまだまだたくさんあるのだなあと学んでいるところです。 盲導犬協会の賛助会員としてのご活動はすばらしいことですね。私も視覚障害の方々のために何かできることがあればなあ…と思っているのですが、どこから踏み出せばいいのかがなかなかわからない状況でした。盲導犬協会、私も調べてみたいと思います。よい情報をありがとうございます! それから、このあとURLを含む投稿もできるように設定し直したいと思いますので、しばらくお待ちいただけますでしょうか。 暑かった日々もようやく落ち着き、これからはだんだんと涼しくなってくれそうですが、季節の変わり目でもありますので、お体を大切に過ごされてくださいね^^。それではまた! (2019.10.06 14:36:03)
ふわりさんへ
ただいまURLも投稿できるように設定し直しました。 それから、このブログにはメールボックス的な機能がないので、ご意見やご感想だけを投稿するための日記を投稿しました。 こちら↓ https://plaza.rakuten.co.jp/bonafide/diary/201905010000/ 公開コメントにはなってしまいますが、掲示板的な感覚で、どんな話題であってもお気軽にご使用いただければと思います。 どうぞよろしくお願いいたします^^。 (2019.10.06 14:49:38)
bonaさん、先日はお悔みの言葉をありがとうございました。
前回は「まだ蒸し暑い」なんて書いたのに、一気に寒くなりましたね。 私は風邪をこじらせてしまい…。 あまり体が強くないので自衛しているつもりなのですが、周りに風邪っぴきさんがいると、必ずと言っていいほど移されてしまいます(-_-) 盲導犬協会の会報に、ロービジョンの方についての記事が載っていました。 眩しすぎて見えづらい方など、視力・視野・色覚等々、見えづらさにもさまざまあるのだな、と私もまだまだ理解できていなかった部分が多いことを実感しています。 bonaさんの抱えておられる不安も、簡単に「わかるよ」なんて言えないですが、つらいとき、少しでも気持ちに寄り添えたらいいなと思っていますよー! また楽しい話題についても語れたらいいですね。 それでは。 (2019.10.21 13:47:34)
ふわりさんへ
こんにちは!メッセージありがとうございます^^。 風邪を引いてしまったとのこと、大丈夫ですか? …実は私も先週末、もろ風邪を引いてしまい週末は寝込んでいたのですが、いまだに調子が優れません。私も秋と春に風邪を引きやすいので、気をつけてはいるのですが…なかなか難しいですね。 盲導犬協会の会報誌はいろいろな情報が得られるようですね。 そして、見えづらさにもいろいろあるのでしょうね…。 私は体調が悪い日や、目を酷使した日の翌日は視野の欠けが気になってしまうことが多いです。それから、白い壁、白いテーブルなど、白いものが多いお部屋も苦手で…視野が欠けている部分が灰色く目立って見えてしまうんですよね…。 主治医に相談したこともあるのですが、今の欠け方であれば中心部は見えているはずなので、普通程度には見えていると思うのですが……とのことで…伝えるのも難しいです(>_<)。 私もあのあと盲導犬協会のウェブサイトを拝見し、賛助会員になることを検討しています。12月が誕生日なのでその頃に合わせようかなぁ…などとも思っています。 それから、気持ちや時間的な余裕ができたら、点字の勉強も始められれば…と考えています。目が悪くても若い方だと、音声読み上げなどの方が便利で点字がわかる人が減っているとも聞いたのですが、いずれにせよ知っておいて損はないと思いますし、点訳ボランティアとしての活動にも興味がありまして。 目のお話が長くなりすみません。最近疲れてしまってなかなかブログを書く気力がわかないのですが、何かおもしろいことなどあれば書きますね^^! お身体大切にお過ごしください。風邪お大事に! (2019.10.23 12:09:45)
こんにちは。bonaさんも風邪ひかれたのですね。お互い歳も歳ですし(苦笑)、養生しましょう。
私も白い部屋ちょっと苦手です。飛蚊症もひどいので…。そのため明るすぎる日もつらいのですが、冬になってどんよりとした日が続くと、それはそれでコントラストが悪くなって見にくかったり(>_<) 盲導犬協会の会報を見ていると、bonaさんが白杖の方に感じられた「力強く前を向いて生きている」というのを、盲導犬を連れて歩く方にも感じます。 点訳の件ですが、中学生のころ、学校で、点字シートを作って絵本に貼る活動をしたことがあります。 点字盤でやっていたのですが、紙の裏から打つため、右から左に進めていくのがなかなか慣れなかったなぁ。今はもっと簡単にできるものもあるようですね。 私の住む地域でも、点訳ボランティアの方は激減しているそうです。主婦の方頼みだったようなのですが、働く女性が増えてきて、担い手が減っているとのこと。私も携わりたいなと思っているのですが、講座が開講されるのが平日の日中ばかりなので、参加が難しくて…。 でも何か踏み出せたらいいなと思っています。 体調がすぐれないと、気持ちお落ち込みがちになってしまいますが、どうかご無理なさらずお過ごしくださいね。 (2019.10.24 16:04:07)
ふわりさんへ
ふわりさん、こんばんは。 ここのところ心身ともに調子が悪くて、しばらくこのブログからも遠ざかっていました。お返事がたいへん遅くなってしまい、本当に申し訳ありません。 その後風邪はよくなられましたか?そうですね、40代に入ると、これまではなんとか若さで乗り切ってくることができた体力が減退してきているような気がするので、養生したいと思います^^。 ふわりさんのコメントをきっかけに、飛蚊症について私ももう一度調べてみたのですが、私の見えづらさの原因のひとつに飛蚊症もあるような気がしてきました。次回の診察で主治医にも聞いてみようと思います。有益な情報をありがとうございました^^! ふわりさんは点字のご体験があるんですね!点訳ボランティアが減っているとのことですが、そのような状況でしたら、やはりいずれ関わることができたら…と思いますね。 盲導犬の話をしていて思い出したのですが、今からずっと前に、私が住む地域に、盲導犬を連れて颯爽と歩く若い女の人を見かけることがありました。その人のことを思い出すと、目が見えないご苦労も多々あっただろうと思うのですが、そんなことを周囲に感じさせず、いつも爽やかで明るい雰囲気で……たとえこの先目が悪くなっていったとしても、私もあの人のような人になれればなあと思います。 それでは、最近ぐっと冷え込んできましたので、お体大切にお過ごしくださいね^^。 (2019.11.13 20:00:00) |
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