日本の最も使えない総理大臣トップ10 ― The Japan Timesより
スマートフォンに機種変更してから、毎日The Japan Timesを読んでいます。パソコン画面で読むよりも読みやすく、読む場所も選ばないので快適です。今日読んでおもしろかったのがこの記事です。No-nos for Noda: Japan's top 10 most useless PMs(野田総理、こんなことはやってはいけません―日本の最も使えなかった総理大臣トップ10)歴代総理の中から「ダメ度」が高かった総理を10人ピックアップ。それぞれの総理について、どういうところがダメだったかが語られている記事です。イラストも、それぞれの総理を風刺的に描いていておもしろいです。読んでいておもしろかったのが鈴木善幸総理にまつわるお話。この記事を寄稿した方はイタリア人のジャーナリストのようなのですが、彼は、イタリアの首相が戦後初来日することになった際に行われた鈴木総理の記者会見に招かれたそうです。そのくだりがこちら。A long process followed, which included the submitting of questions in advance, and being told by bureaucrats only to ask the silliest of these. However, unlike my more senior colleagues, I did not play by the rules. When my turn came, instead of the question we had agreed upon (something like "Do you like Italian pasta?") I asked him about contentious history textbooks and the issue of "war responsibility." To my great surprise - and despite the fact the interpreter had dutifully translated the unexpected question - Suzuki, after looking into the eyes of his advisers in search of instructions, and without the slightest sign of uneasiness, started talking about how much he liked carbonara sauce and Italian cuisine.要約しますと・・・このジャーナリストは総理に対し、事前に打ち合わせをしていた「イタリアン・パスタはお好きですか?」といった無難な質問をせず、かわりに歴史教科書問題と、戦争責任の表明についての質問をしたそうです。総理がこの予期せぬ質問にどう対応したかというと・・・全く動じず、質問への回答として「カルボナーラ・ソースとイタリア料理が好きであること」を話し出したのだそうです。つまり、質問は完全にスルーされ、総理からは事前の打ち合わせどおりの答えが返ってきたということ。すごい話ですよね。全く動じずに、話しの流れにかみ合わないカルボナーラの話をした総理もすごいですが、総理相手にルールに背くようなことをやってのけたこのジャーナリストもすごいと思いました。ジャーナリズムの世界のことはよくわかりませんが、これが日本人記者だったらこうはできなかったのでは・・・?