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ある冒険者の記録

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2005/03/09
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親愛なる眠らない大陸の冒険者達よ。我が戦史にようこそ。



ある程度の人数がいる討伐隊を組むことになる。
指揮系統の確立が最重要課題だ。

だがそこはそれ。

だてに百戦錬磨の冒険者たちが集まっているわけでもなく
短時間の打ち合わせでそれなりの組織を組むことができた。


パーティーの主催者側を指揮本部とし、案内人を各PTに1名配置。
指揮本部はパーティ会場で連絡を取り合い、それを現場の冒険者に伝える。


「穴はありそうか?」

「いや、思い当たらん。これでいいと思う。」

「よし、準備にかかろう。」


主催者たちとPTを組む。

連絡体制を確立してから、扮装を取ることもなく、出席者たちは砂漠に駆け出す。


程なく連絡が入った。

「おい!本気でいるみたいだぞ!!」

「やはりか。どの辺りだ?」

「わからない。見つけたヤツからの連絡が途絶えた。
 かなり強いみたいだ。亜種かも知れない。」

「探せ。早く退治するんだ!」

「やばい!後二人からも連絡が途絶えた。複数いるぞ!」


いったい何故この地域にシュレーダーが来たのか。
しかも同時に複数の。
何を考えても納得のいく答えは出なかった。
ただ一つの答えをのぞいては。


『誰かが召還した。』


まさか。

誰が? いったい何のために?



突如、目の前にシュレーダーが現れる。

出たか!

アゴン・アニマの支援装備だが、相手を引きつけておいて
応援を待てばいい。
アゴンを振りかぶったその瞬間、目の前のシュレから衝撃波が飛んできた。

とっさにアニマで受け止める。

バシィ!!

「ぐっ つぅ・・。」

なかなか重い。ショックウェイブか?!

「誰だ!?」

「おや、偽物か。」

「その声は元祖毒パラか。」

「ほう。そういうおまえは現毒パラだな。」

「毒同士で毒と言い合うのも異様な光景だな。 
 俺を倒してどうするつもりだ。」

「確かに毒の臭いがしたのでね。」

やれやれ、狩り場で毒の応酬か。
なかなか面白そうな人物ではあるが、
今は座り込んで話をするわけにはいかない。

後ろ髪を引かれる思いで毒な聖騎士と別れ、捜索を続ける。



「いた!」

PTメンバから連絡が入る。

「すぐに来てくれ!」

「わかった。ちょっと待て!」

連絡があった方向に駆け出す。
確か連絡をくれたメンバは新婚だったはず。
こんなところで倒れるようなことは絶対にあってはならない。
倒させるわけにもいかない。

しかし、かなりの距離をおいてしまっていた。

頼むから間に合ってくれ。

必死で走りながらそう祈っていた。

砂漠の端、ほとんど海岸に近いところでその魔物は毒を吐いていた。
本当にここ地域に出たのか。

既にPTメンバの攻撃でかなり傷ついている。
あわてて支援スキルをかけ、相手と仲間の間に立ち、相手の足を止める。

程なくして俺たちは勝利を収めた。
断末魔の咆吼をあげて、シュレーダーは地に帰っていく。


「砂漠にいたヤツは俺たちが狩った。」

「カヴスとピュリカ隧道のヤツも倒されたらしい。」

「どうやら終わったか。」


パーティー会場に戻り、労をねぎらいあう。
戦利品があったので、それをメンバーと分配する。

先ほど重傷を負った年若き冒険者も、命に別状はないとの
情報がもたらされた。

誰が何の目的であの魔物をこの地域に召還したのか、
謎は解けてはいないが、当面の危機を脱したことを
仲間と喜び合っていた。

パーティー会場にまた和やかな空気が流れ始めた。
中断された祭りをもう一度楽しむことにする。

「元祖毒パラに襲われたんだが?w」

「シュレーダーの討伐だったんでね。」

「あっはっはっは。こりゃいいやww」


大笑いしながら、その場を楽しんでいた。

「おや?」

アニマにひびが入っていることに気が付いた。

「ちっ、毒パラのショックを受けたときだな。」

大したことはなさそうだが、放置してもしものことがあっても困る。
忘れないうちに武器屋のゴーデンを訪ねることにした。

会場を抜け出し、武器屋の方向に向かう。

「うっ」

そうか、この衣装横幅が大きすぎるのか。

立木の間を抜けようとして、衣装が引っかかってしまった。
仕方なく後ろに下がろうと・・・・。

げっ・・・。

動けない・・・・・・。

なんなんだこの衣装は。
うわぁ・・・羽があそこに絡んでっと、あ、腕がこっちに絡んでる。

取ろうとすると余計に絡む。

「なんじゃこらああああ!!!」


「師匠・・・・。」

気が付くと弟子がそばにいた。

「なにしてん?」

ブチィ!

「殺す!」

「立木にコエリスのシュレーダーが挟まってますよ~!!」

弟子がにやにや笑いながらシャウトした。

「てめえ!ぶっ殺してやる!!」


「ソルてん・・・・かっこわる。」

「わざわざ見に来るな。見るんじゃない。」

「だって面白い(にあにあ」

「黙れ!」


くそう。渾身の力をこめて立木から離れる。

ビリィ!
ついに衣装が破れた。

「あ、やばっ。」

弟子が踵を返して走り出す。

「でぇぇしぃぃぃぃぃぃ」

残りの衣装を引き裂きながら、最大限に殺気を籠めた目で弟子を睨みつける。

「まちがやがれこの野郎! 覚悟さらせよ!!!!!」



数分後、弟子の悲鳴がサンツスミコに響き渡った。




それでは今日も冒険に出かけるとしよう。
この大陸に関わるすべての人に、コエリス神のご加護があらんことを。。。。






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Last updated  2005/03/09 10:26:48 AM
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