|
テーマ:心の病(7197)
カテゴリ:福祉事業所
A事業所には、他社就労移行支援事業所の経験者がいます。前回、貴重な体験話を聞きました。鎌切さんは2年ほど前にX事業所に通所していましたが、ある事情で1年くらい前にA事業所に転所してきました。X事業所には、利用者の状況に合わせた3つのクラス分けがあったようです。第1のグループが準備ステージで、第2のグループが実習ステージ、第3のグループが就活ステージがありました。
まずは鎌切さんから語りかけてきました。 「入所したばかりの時期は、午前中のみの通所や週3日通所という選択もできますが、徐々に通所日を増やしていかなければなりませんでした。というのは、週5日毎日出席しないと、次の実習ステージに進めないルールがありました。」
「週に5日通所って普通のように思いますが?」
当方から質問しました。 「準備ステージの目標は症状の安定ということで、早い人は3か月くらいで実習ステージに進みました。しかし、ここで休みがちな人はなかなか先に進めませんでした。後から入所した人に抜かれることもありました。そうすると、悔しいという感情が生まれて負の連鎖が始まってしまう人もいました。」
当方も共感して発言しました。 「確かに後から入った人に抜かれてしまうのは辛いですよね?」
頷きながら鎌切さんが続けました。 「毎日出席できる人には何とも思わないですが、症状の重たい人にとっては、ありがたくないシステムだったかもしれませんね。」
「次の実習ステージはどんな感じですか?」
当方から質問すると、鎌切さんが応えました。 「実習ステージの目標は感情のコントロールで、認知行動療法などの心理プログラムを受けることができました。ただ、次の就活ステージに進むのが難所でしたね」
続けて鎌切さんが続けました。 「どんなに早くても入所から半年経たないと就活ステージまでたどり着けないシステムでした。ビジネスマナー講師の推薦が必要でした。私は、ビジネスマナー講師の推薦がなかなかもらえず、通所可能期間が最大2年ということを考えると、就活に十分な期間が取れなくなってしまうと思いました。」
それは大変でしたねという相槌を当方が発しました。 「ここまでたどりつくには、全プログラム出席が義務づけられてました。ただ、どうしたら次のステージに進めるのかの基準は曖昧で、就活グループの人数によっても左右されていたような気がしました。」
A事業所では、このようなクラス分けが全くなく、あれば須関久氏との接点がもっと減るのだろうなとうらやましく思いました。鎌切さんの話を聞く限り、須関久氏は休みがちで通所が安定していないし、成長しない人みたいだし、クラス分けだとずっと準備ステージなのかなと思いました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022年10月06日 18時24分57秒
コメント(0) | コメントを書く
[福祉事業所] カテゴリの最新記事
|