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テーマ:心の病(7197)
カテゴリ:福祉事業所
第2章 Z事業所の様子
Z事業所の様子をいろいろと伺いました。まず、通常の一日の流れを聞きました。黒蜂さんが切り出しました。
「9時45分に入室が可能となり、10時の朝礼が始まるまでは、スタッフ数人が個人個人といろいろと話し相手になってくれて、ちょっとした雑談タイムとなります。朝礼で NHKのDVDをわざわざ購入したみたいで、ラジオ体操がありました。 」
すると、揚羽さんが反応しました。 「須関久がラジオ体操に乗じて汚いへそを出していましたね。須関久と目が合うといやらしい目つきでこっちを見てました。あれを見た女性の反応を観察していた節がありますよ。これに気づいた一部の女性たちが、朝礼が終わるとセクハラだと騒いでましたよ。」
今度は日直の過酷な役割について、黒蜂さんが説明を始めました。 「輪番制の日直の仕事が大変でしたね。朝礼、昼礼、夕礼の司会を二人でやらされ、相方が休みだと一人で全部をこなすのは一苦労でした。朝は打ち合わせのため10分前に通所をすることになっていましたよ。それと、夕礼の後、全利用者が並んで一人ひとり、日直に労いの言葉をかける儀式がありました。」
黒蜂さんが続けて言いました。 「朝礼の後に、テーブルを移動してから着席するので、早めに通所する必要がなかったのでよかったです。ただ、日直は朝礼の後反省会があり、席取りが不利でしたね。やたらスタッフと日直の打合せが多かったです。これも報連相の練習と自分に言い聞かせていました。」
当方より、揚羽さんに他の話題がないか振りました。 「そう言えば、自習時間が約2時間もありましたが、利用者間の私語は禁止されていて、わたしにとっては全く退屈な時間帯でした。」
これに対して、当方から発言しました。 「A事業所では、自習は週に1コマ程度しかなく、ほとんどの人はパソコンを使用して自習したり、読書をしたりしています。」
揚羽さんが苦笑しながら答えました。 「わたしのいた頃のZ事業所では、まともに使えるパソコンが10台程度しかありませんでした。しかも、壊れても修理をしてもらえずパソコンが減る一方でした。グループワークの時に2~3人に1台しかなく大変苦労しました。」
これに黒蜂さんが反応しました。 「そうそう。日報も手書きで記入していました。字が汚いから丁寧に書いてくださいとスタッフからよく言われましたが、何か筋違いのような気がしましたよ。でも、そのうちに利用者の人数が減ってパソコンが人数分足りるという皮肉な結果になってしまいました。」
黒蜂さんはそのように答え、最後にソフトスキル習得の具体例の話を続けました。 ※このブログは精神疾患を負っている本人を中傷する意図はありません。精神疾患のイメージを悪くしている困った人たちの存在を隠蔽するのではなく、世間の方々に広く知っていただくために描いています。その困った人を、一事業所だけでの解決が困難と思われるので、社会全体として解決、もしくは救済する方法をこれから模索していくことが大切だと思っています。なお、就労移行支援事業所に通所している、精神疾患者のほとんどの利用者は、就労訓練を通じて社会復帰を目指し、真面目に訓練を受けていることを追記しておきます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022年10月18日 07時21分34秒
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