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頭の上は いつも青空

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べべ君のお願い

動物をこよなく
愛すすべての方に読んでいただきたいと思います。

いつも~ボクの足跡~by.べべにて温かく見守って
下さっているheart to heartの
お友達ラム4108さま

ラム4108さまのブログより
獣医さんのブログを紹介したいと思います。

『多くの方に読んでもらいたいので、転載・リンクはフリー』 にしてくださっています。(2007年11月27日発信)

ラム4108さまブログ 2008.02.10より以下コピー

絹糸の使用はもはや"罪"か ~どうぶつ病院診療日記より~

◆学会では、いろんな興味深い発表がありましたが、
最近の流行のひとつとして、縫合糸起因性の肉芽腫の発表がありました。

絹糸の話は、以前もこのブログでさせていただきましたが、
やはり、獣医師業界全体が、絹糸の問題に、
かなり気を使うようになって来ているようです
(人医が聞けば、ずいぶん低レベルで、
 時代遅れの話に聞こえると思いますが)。

絹糸は、安いという利点がありますが(もっとも、それだけですが)、
欠点として、生体への刺激が強く、
肉芽腫を作ったり、感染を起こすとずっと膿を排出し続けるという点があります。

人では、おそらく、絹糸を体内に残すということはしないと思うのですが、
獣医師業界では、いまだに、結紮に絹糸を用いる人がいるようです。

発表では、絹糸を使ったために、体内で肉芽腫を起こし、
摘出のために再度お腹をあけた例や、
体内で大きな癒着を起こしていたために、
腎臓や腸管、腹膜などを摘出した例などが紹介されていました。

卵巣の根元を縛った場合は、体の一番奥に糸が行きますので、
摘出も大変ですし、周りに大切な臓器がたくさんありますので、
癒着を起こすと、とても大変なことになります。

縫合糸というのは、基本的に異物ですので、
多かれ少なかれ炎症反応を引き起こすのですが、
中でも、絹糸の使用によって起こる肉芽腫の報告はずば抜けて多くなっています。

絹糸自体が強い炎症反応を引き起こすのですが、
縫合糸が無菌的でなかった場合は特に肉芽腫を作りやすいようです。
その他、犬種的には、ミニチュアダックスがなぜか一番起こりやすいと言われています。

絹糸起因性の肉芽腫を避けるには、
「絹糸を体内に残さない」ということしかありません。

僕自身は、絹糸を体内に残したことは、開院以来一度もありません。
僕が体内に残す糸は、PDSとナイロン糸だけです。

絹糸を体内に残していいことなど、何一つありません。
絹糸を使う先生は、
「ぐっと縛った時に、きっちりしまる様な感触がする」
と言うようですが、それは錯覚のようです。

血管・組織に対する結紮力自体は、
絹糸では実は低いそうです。
きっちりしまっている様な気がしているのは、あくまで、
"気がしている"だけのようです。

絹糸を体に残された場合、肉芽腫が出来て、
それを後から摘出しなければいけなくなることもありますし、
絹糸が体の免疫を刺激することによって、
体の別の場所に、アレルギー性の皮膚炎を引き起こすこともあります。

実際、僕の病院で、他の病院で手術をしてもらってから、
お腹の術部がじゅくじゅくして来て、
それと同時に、体中で皮膚炎が起きて来た、という子がいました。

その子は、自己免疫性の病気だからと言われて、
ずっとステロイドを飲んでいたようですが、
腹壁を縫っていた絹糸を摘出すると、
嘘のように、ぴたっと皮膚炎まで収まってしまいました。

PDSは、たしかに絹糸に比べると高いですが、
術後に、副作用を与えるリスクがあることを考えると、
その分コストがかかったとしても、
しっかりとした糸を使っておいた方が良いと思います。

手術代をケチって、安い糸を使ったとしても、
その後で再手術になったのでは、なんにもなりません。

これだけ、獣医雑誌や学会などで、
「絹糸は副作用が出る確率が高いので、使ってはいけません。」
と言われるようになると、絹糸を使うことを正当化することは、
難しくなって来ていると思います。

訴訟を起こされた場合、負けないかどうかには、
「平均的な獣医療のレベルを行っていたか」
ということがひとつの目安になりますが、
縫合に絹糸を使った、ということは、
それ自体がすでに、平均以下の獣医療と言われても
しょうがないことになって来ていると思います。

絹糸を使って副作用が出た場合、
それが原因で訴訟されると、負けてもしょうがないと思います。

僕自身は絹糸を体内に残すことはしていませんので、
絹糸を使い続ける先生の気持ちが分からないのですが、
もうそろそろ、絹糸の使用は止めるべきだと思います。

してはいけないことをし続けるということが罪だとするならば、
もうすでに、絹糸を使うことは、それ自体が罪だと思います。

※縫合部位に癒着を起こすために、
 わざと絹糸で縫合する、という場合はこの限りではありません。

※傑作、ランキングをクリックしていただけますと、うれしい限りです。
 この文章は、多くの人に読んでいただきたいですので、
 転載、リンクはフリーとさせていただきます。


追伸   たいへん内容のある提起です。
   どうか、よろしくお願いいたします。
   ~あと、いくつ足跡を残せばみんなに伝わるんだろう~ボクの足跡~byべべ



先日トトちゃんの足跡.....心の中にをUPしました。
トトちゃんが病気と闘っている時を同じして
2歳半のキックくんも一生懸命闘っていました。

ととまま発信のバトン
トトちゃんの思いだけでなくキックくんの思いも込められて
歩き出しました。
楽天ブログとととえれなより(2007年10月02日発信)
キックパパさんからのメッセージです

ととまさん、この場をお借りすることをお許し下さい。
最愛のキックが逝って10月2日で2週間経ちました。
ととままさんも、とと君を亡くしてお辛い中、
「糸の危険性」についてのコメントを発信していただき
ありがとうございました。
また、ととままさんのブログを訪問された皆様方より
キックに対し温かいお言葉やコメントをいただき
この場をお借りしお礼申し上げます。
本当にありがとうございました。

キックは2005年3月に誕生し、6月に我が家の
一員になりました。
初めて迎い入れたワンコであり、
これからずっと、我々家族4人と一緒に暮らすことを願い、
2005年10月に去勢手術を行いました。
少しでも病気にならないよう、願いを込めて・・・・。

それから1年後の2006年9月、
お腹の部分が赤く化膿したようになり、通院をしましたが、
治る様子がなかったので病院を変えました。
診断の結果「結節性皮下脂肪織炎」とのことでした。
直ちに手術を行いました。
(この時は、この病気の恐ろしさはわかっていませんでした。)
・お腹の中に2箇所糸の結び目があったのを摘出した
・引っ張ってみてきれいだったので内臓の方までは、
 開かなかった
・お腹の中の血管は、電気メスで止めたので糸は
 使用していない
・皮膚から筋肉をナイロンの糸を使用して縫ったので、
 アレルギーの子でも問題は無いし、抜糸後は糸も残らない
以上、手術後の説明を聞き、もう心配はないと思いました。

しかし、手術後もキックの身体には肉芽が発生しました。
昨日はなんでもなかったのに今日になったら
胸に、背中に、両後ろ足の付け根にという具合に・・。
キックの場合、すでにミクロの繊維が身体の中に
飛び散っていたようです。

それから今年の4月までの半年間、一般的な対症療法である、
ステロイドと免疫抑制剤の薬による治療を行いました。
ステロイドの副作用を考慮し、肉芽が消失したら薬の量を減らし
減らすとまた肉芽が発生するということの繰り返しでした。
これらは、今の医学では一般的な治療だと思います。


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